新車情報2017 トヨタ プリウスPHVでエコカー市場を牽引 世界が注目

エコカー戦略の狙いと展望

エコカー市場で主導権を握ってきた
トップランナーが目指す道筋とは?

新型プリウスPHVの登場は、

プリウスシリーズが新たな時代へ

歩みを進めることを印象づけた。

プリウスPHVはエコカー市場の

リーダーになりえるのだろうか?

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◆プリウスシリーズの新しい時代へ

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世の中の車が、

エコや燃費にさほど頓着していなかったころ、

トヨタは環境性能に目を向けた
車開発をスタートさせていた。

同社の環境についての理念と方針は、

1992年に制定された

『トヨタ基本理念』

が基本となっている。

環境に対する取り組み方針を、

『トヨタ地球環境憲章』

として定め、

全世界に点在する連結事業体559社
で共有しているという。

そんなトヨタが画期的なクルマを生み出す。

1997年、

世界初の量産ハイブリッドカーである

プリウスが発表された。

初代プリウスが登場する以前、

車の魅力は
サイズやスペックを軸に

語られたもので、

現代のように燃費や
環境性能が挟み込む余地は
ほとんどなかった。

ゆえに、

初代プリウスは、

注目こそ集めたものの、

あまりにも先進的すぎたおかげで、

ハイブリッドカーに対する
認識を広めるに至らず、

世間の参道もほとんど得ることが
できなかったのだ。

なおかつ車格のわりに高額だった
車両価格が影響し、

現在のプリウスのようなヒット
にはつながらなかったと記憶している。

先駆者とは既成概念や
過去の事例に左右されない者の
ことを指すわけだが、

そんなことは無縁の初代プリウスが
キワモノ扱いされるのは

至極当然のことだったのかもしれない。

2代目が登場した2003年で、

ようやく時代が追い付いてきた。

発展途上であることが
否めなかった初代から大幅に
進化を果たしたことも相まって、

プリウスという稀代のエコカーは

ようやく認知されるに至る。

『ハイブリッド=トヨタ』

というイメージも確率された。

この市場における覇権は完全に
トヨタが握ることになる。

しかし、

プリウスのヒットに追従するように

他社もハイブリッドカーを開発し、

市場へ投入し始める。

3代目が登場した2009年から
ハイブリッドカーは一気に増殖。

トヨタもプリウスの技術を流用し、

同社のラインナップに
ハイブリッド仕様を次々に追加
させたことも、

さらなる普及に拍車をかけたといえるだろう。

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◆プリウス=ハイブリッドであるということ

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かくしてプリウスは
トヨタ製ハイブリッドカーの象徴となり、

その存在を認知、浸透させた。

4代目もプラットフォ―ムを
一新するなどかなり気合の入った
開発が行われているが、

エコカー市場を牽引する役目は
ひとまずここまで

といった印象を受ける。

4代目のパフォーマンスがけん引役
に足りないというわけではない。

トヨタが掲げた

『新車CO2ゼロチャレンジ』

という、

2050年までに2010年比90%低減を
実現するには、

これまで以上にco2排出量の少ない
車がリーダーに相応しいといえるからだ。

co2の排出量がゼロであるならば、

燃料電池自動車のMIRAIが適当だが、

一般ユーザーに広く普及してこそ

リーダーに相応しい。

プリウスPHVこそ、

新たな時代を担う本命なのである。

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◆プリウスPHVの利点は?

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PHVの利点は一定距離までは
電力で走行し、

長距離走行ではエンジンを
利用できるところにある。

ハイブリッドにはない
外部充電機能を生かし、

家庭用電源から充電できる
ようにすることで

co2が少ないEV走行の距離を長くできる。

エンジンを発電にも活用できるので、

従来の電気自動車では不安視
される電池切れと、

航続距離の短さという課題もクリアできる。

さらに電気自動車や燃料電池車
のようにV2Hとして

利用できるという次世代自動車
に求めらる能力を備えているのも、

本命たる所以といえるのだろう。

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◆プリウスPHVは大きなターニングポイント

確かに、

水素を供給するインフラの整備が
着々と進んでいる

燃料電池車が本格的に

普及するまでの繋ぎという
見方もできる。

しかし、

フォルクスワーゲンやBMWと
いった欧州メーカーがPHV車を

次々に日本へ導入していることを鑑みると、

PHVが今後のエコカー市場における
中心として注目を集めていく
ことは想像に難しくない。

トヨタが描く未来予想図では、

2050年には既存のエンジン車は
ほぼなくなり、

PHVの販売台数は

ハイブリッドカーと並び
大きな割合を占めることになっている。

おそらくトヨタの
目論見は達成されることになるだろう。

その時、

新型プリウスPHVが
デビューした2017年が、

大きなターニングポイントだった、

と語られるはずだ。

◆新型プリウスPHV 試乗インプレッション

 

◆管理人のコメント

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トヨタはハイブリッドカー
をすべてのカテゴリーに
ラインナップし、

世界中で販売している。

2016年4月末までに販売した
ハイブリッドカーのco2排出抑制効果は、

ボディライズと動力性能が
同等クラスのガソリンエンジン車
のco2排出量と比較すると、

約6700万トンに上るという。

ハイブリッドは今後もさらに
拡充されていくはずだ。

・2050年に向けた高いチャレンジ

『トヨタ環境チャレンジ2050』は、

地球環境の問題に対して
車がもたらすマイナス要因を
限りなくゼロに近づけ、

社会にプラスをもたらすことを
目指して掲げたものだ。

『もっといいクルマ』
『もっといいモノづくり』

『いい町・いい社会』

という3つの領域で、

6つのチャレンジと実現に向け、

様々な取り組みを行っている。

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