新車情報2018 ホンダ S2000、S1000、次期NSXが東京モーターショーに

新型NSXを今年2月に発売したホンダだが、今年のモーターショーではS2000とS1000コンセプトモデルを出展し、さらなるスポーツ路線回帰の動きを見せる。

そのほか、気になるのがホンダのドル箱、フィットの次期型コンセプトの出展。人気モデルゆえ失敗は許されないだけに、気合の入ったデキとなるのは間違いない。

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◆S1000コンセプト

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かねてから噂されていたS660のワイド版、S1000がようやく姿を見せそうだ。キャビン部に変更を変えず、全幅を5ナンバー枠までいっぱい幅を広げるというから、その外観はそうとうアグレッシブなものになるだろう。

気になるのはエンジンだが、現時点では2種のエンジンの可能性が噂されている。ひとつはS660が搭載するものを排気量アップなどはせず、チューンして載せるというもの。もうひとつが車名で謳っているように、1Lのターボを搭載するというものだ。

S660が積むS07型エンジンは強度にあまり余裕がないといわれているが、多少の補強が必要になるそうだ。それさえ行えば、85ps~95psという出力が見えてくる。現実的な路線でいけば、こっちだろう。

だが話題性という点でいえば、開発中の1Lターボ搭載というのは非常に魅力的。その場合は120~130ps程度の出力が狙え、アグレッシブな外観にふさわしいホットな走りを見せてくれそうだ。

どちらのエンジンをホンダは選ぶのか?パワフルな1Lターボの搭載を期待したい。

・S1000コンセプト予想スペック

全長:4100㎜
全幅:1695㎜
全高:1180㎜
エンジン:直3、1Lターボ
最高出力:95ps
最大トルク:12.0kgm
駆動方式:MR
ミッション:6MT
予想価格:300万円

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◆S2000コンセプト

ホンダが29年ぶりに販売するFRであることと、硬派な走りで話題をふるまいたS2000が販売を終了したのは、2009年のこと。それから8年、S2000後継モデルが、その姿を東京モーターショーに表す。

ベビーNSXともいわれるスタイリングは、NSX譲りのアグレッシブさを持ちつつも、さらに流麗さを兼ね備えたもので、素直にかっこいいといえるだろう。

駆動方式はいまだにFR説とMR説のふたつが存在しているが、ボトムのS660からトップエンドのNSXまで、統一した駆動方式、つまりミドシップとすることで『ホンダのスポーツはこういうものだ』というイメージ強化を図っている可能性のほうが高い。

気になるのはそのパワートレインだが、現在検討されているのは1.5Lターボと2Lターボのふたつ。1.5Lターボで200ps級の出力とし、軽快はハンドリングマシンを目指すのも面白そうだ。やはり期待したいのは2Lターボ。シビックタイプRが搭載するものを転用すれば、300ps以上の出力となり、そうとうスパルタンな走りを見せてくれるだろう。

ひとつ気になるのは実際の市販時の価格で、2Lターボを搭載するとなると、600万円級のプライスタグとなることが予想される。そこを考えると、1.5Lターボも捨てきれない。

・S2000コンセプトスペック予想

全長:4250㎜
全幅:1850㎜
全高:1250㎜
エンジン:直4、2Lターボ
最高出力:320ps
最大トルク:41.0kgm
駆動方式:MR
ミッション:6MT
予想価格:600万円

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◆フィットコンセプト

フィットのモデルライフは初代、2代目ともに6年だったことを考えると、現行3代目も、2年後の2019年には4代目に切り替わることが予想される。となれば、当然、今度のモーターショーに、そのコンセプトモデルが出展されることになるだろう。

よりプレーンなデザインで登場してくるといわれる次期フィット。注目はパワーユニットで、現行の1.3L、1.5LNAに代わり、3気筒の1Lターボを積んでくるといわれている。軽量化がすすめられた車体と相まって、燃費は30㎞/L以上を達成してくることは予想されており、ライバル車に対する大きなアドバンテージになるだろう。

むろんハイブリッドも継承して設定される。システムはオデッセイなどにも搭載されるi-MMDに進化し、燃費は40㎞/L台に到達。コンパクトクラスNO.1の燃費を謳い、シェア拡大を狙う。

次期型フィット、次のショーで必見の一台となるだろう。

・次期フィットスペック予想

全長:3990㎜
全幅:1695㎜
全高:1520㎜
エンジン:直3、1Lターボ
最高出力:90ps
最大トルク:15.3kgm
駆動方式:FF
ミッション:CVT
予想価格:179万円

◆ホンダ注目のその他のモデル

・NSXスパイダー

メーカーにとって大きな市場である北米では、ラグジュアリーいM-ジとしてのオープンスポーツが歓迎されるが、ホンダが誇るスーパーかつラグジュアリーなスポーツ、NSXにも当然オープンモデルは計画されている。

オープンの方式については、初代NSXにも設定されていたのが樽がトップなのか、それともフルオープンとなるのか、現段階では確定的な情報はないが、北米でのライバルとなるアウディR8がフルオープンということを考えると、NSXもそれに倣う可能性が高い。

パワーユニットに手が入ることはなさそうだが、システム出力が581psと、もとから充分以上なので、豪快かつかつ爽快な走りを味わわせてくれる1台となるだろう。

もう一つ、次のショーに出展される可能性があるモデルとして、タイプRがある。

こしhらはリアルスポーツ路線が徹底されることになるが、キモとなるのが、エンジンの出力アップとボディや足回りの強化である。

エンジン単体の出力は、現状では507psと充分な数値だが、これを550ps程度にまで引き上げる。このエンジンに合わせてモーターなども再度セッティングされ、最終的なシステム出力は630ps級になると予想される。

リアスポイラーが追加された外観も含め、ショーの話題をさらうこと間違いなしだろう。

・NSXスパイダー

全長:4490㎜
全幅:1940㎜
全高:1215㎜
エンジン:V6、3.5Lツインターボ+モーター
最高出力:507ps
最大トルク:56.1kgm+モーター
駆動方式:4wd
ミッション:9速DCT
予想価格:2500万円

 

・アコードコンセプト

先日、八郷社長自ら、今年中のアコードのフルモデルチェンジと北米からの販売開始を発表したが、当然、その次期型10代目アコードも、東京モーターショーに出展されることになる。

搭載されるパワーユニットは1.5Lと2L、2種の直噴ターボとハイブリッド。注目は2L直噴ターボで、FF車で初となる10速ATが組み合わされる。北米はほかに6速MTも用意されるというが、日本にこのMT仕様が導入されるかは未定である。

ハイブリッドも従来のi-MMDをさらに洗練させたシステムになるといわれているので、ガソリン、ハイブリッドともに、今度のアコードはかなり期待できそうだ。気になるデザインの実際は、ショー会場で確かめよう。

・アコードコンセプト 予想スペック

全長:4975㎜
全幅:1870㎜
全高:1455㎜
エンジン:直4、2Lターボ
最高出力:300ps
最大トルク:42.0kgm
駆動方式:FF
ミッション:10AT
予想価格:380万円

・N-BOXは9月にデビュー

ショー開催時にはすでに市販車となっているが、新型N-BOXはホンダにとって重要なモデルだけに、来場者の目を引く場所に出展されるのは間違いない。

新型N-BOX最大のポイントは最新予防安全装備『ホンダセンシング』の採用。ミリ波レーダーと単眼カメラから構成されており、現行N-BOXの緊急ブレーキが30㎞/hまでしか対応しないのに対し、新型では80㎞/hまで対応。さらに歩行者も検知するため、安全性は大きく向上する。

ユニークな構造インパネが目立つ内装も、居住空間がさらに拡大されると予想され新型N-BOXはその見た目以上に、大きく魅力を増したモデルとなっていることに気づくはずだ。

すでに『乗用モデルはディーラーで見た』という人は、商用バージョンを見てもらいたい。見事なドレスダウンぶりと広大な荷室空間に、少しわくわくすること間違いなしだ。

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