2輪車と4輪車を手掛け、モータースポーツにも熱心なホンダのブースは、いつも賑やかだ。今回の東京モーターショーでもEVスポーツのコンセプトカーや佐藤琢磨選手による2017インディ500優勝マシン、スーパーカブの生産1億台記念車など、盛りだくさんなのだ。
・ホンダ スポーツ EVコンセプト
AIがドライバーを知り、提案やアシストを提供する。
ホンダのコンセプトカーは、3台の電気自動車である。中でもホンダらしいのは、人とクルマがひとつになったような、未体験の走りへと誘うというスポーツEVコンセプトだろう。
プラットフォームは実用EVのアーバンEVコンセプトと共用だが、ロー&ワイドのエモーショナルなスポーツカーフォルムを実現。親しみやすいフロントフェイスや、豊かな張りのある面構成で、所有する喜びと愛着が感じられる、次世代のスポーツカーデザインを目指したというのだ。
モーターならではの滑らかで力強い加速やレスポンス、静かな走りに加えて、一緒に展示されるアーバンEVコンセプトやニューヴィーとともに、AI技術を駆使して、人とクルマが心身ともに一つになれるコミュニケーションを実現している、というのも注目なのだ。
例えば、ドライバーのライフスタイルや好みを学習して、状況に応じた提案をしたり、ドライバーの表情や声の調子からストレス状態を判断してくれる安全運転のサポートの設定もある。
今回のショーでは、各社が研究に力を入れているAI技術の出来栄えも見どころになる。