GRMNモデルの抽選申し込みが終了したばかりのヴィッツだが、次期型モデルのエクステリアデザインが流出した。欧州同様「ヤリス」に名前を変える次期型ヴィッツは精悍なエクステリアのホットハッチへと進化を果たす!
さらに6月に発売となるカローラハッチバックの価格も決定した!新型センチュリーの価格も公開されたぞ!
◆新型ヴィッツは「ヤリス」に改名

かつて若もの達のスポーツモデルといえば、2BOXをベースにしたホットハッチであった。1980年代、3代目スターレットはターボを搭載し、同じころにシティターボやシャレードデトマソなども登場。
ホットハッチは、コンパクトなハッチバック車がベースなため手頃な価格で実用性も高く、それでいてスポーツカーに負けない実力も併せ持つとあって、さらに高い人気を集めたのだ。
しかし90年代に近づくと、当時の若者たちの関心はシルビアやロードスターといったスポーツカーへと移行した。さらにスープラやフェアレディZ、GT-R、RX-7などの高価な本格スポーツがあこがれのスポーツモデルとなっていったのだ。
ところが、最近はコンパクトハッチをベースにしたスポーツモデルへの注目が高まりつつある。
国産車は、スイフトスポーツやノートニスなどがあるものの、その数はまだ少ない。
しかし、海外に目を向けると、フォルクスワーゲンポロGTIやフィアット500ベースのアバルトはもはやこのカテゴリーでは定番だし、2017年にはルノートゥインゴの高性能版「GT」が登場。
さらに、ルーテシアR.S.やプジョー208GTiなどもあり、欧州のコンパクトハッチにはかなり魅力的なスポーツグレードが設定され、車種も充実している。
欧州のコンパクトハッチはスポーツモデルをトップグレードにしたグレード構成で、そのモデル全体の魅力を引き上げているのだ。
そしてこれを今、トヨタはヴィッツの次期モデルでやろうとしている。
その次期型ヴィッツはネーミングを一新する。世界統一の「ヤリス」に改名することは以前から話題になっていることだが、今回はその次期型の最新情報を入手した。
◆1.6LターボのGR

まず、デザインが完全に判明したのだ.フロントマスクは3月に北米で公開された新型カローラハッチバックと共通するような迫力ある大型グリルを採用するのが特徴。
リアフェンダーから後ろ側に回り込むキャラクターデザインも印象的である。そのボディサイズは、標準車で
全長3940mm
全幅1695mm
全高1475mm。
スポーツモデルは3ナンバーワイドボディになる。
そして、このスポーツモデルはモータースポーツでのノウハウが投入された、”GR”モデルで、次期モデルで一番の注目グレードになる。というのも、現在トヨタはヤリスでWRCに参戦しているが、実はこのWRCのイメージを市販のヤリスに生かしたい狙いがあるというのだ。そのため、モータースポーツに深く関わるスポーツモデル「GR」の存在が重要というわけだ。
また、搭載エンジンについてもさらなる詳細が分かってきている。NA車はすべて3気筒となり、標準モデルのエンジンは1L、1.3L、1.5Lが用意され、組み合わされるトランスミッションはCVT。ハイブリッドも設定され、こちらはアクアなどと同じ従来の1.5L+THSになる。
駆動方式はFFに加えて,プリウスと同じシステムのハイブリッド4WDも用意される。
スポーツモデルのGRは1.6Lの3気筒ターボを搭載。トランスミッションは6速MT、それに新開発のハイパワー対応ATが組み合わされるという情報もある。
デビューは、標準モデルは2019年末、GRは1年ほど遅れて2020年頃になる見込みだ。さらにスポーツモデルはエンジンまでチューニングの幅を広げ、より過激な走りが楽しめるGRMNモデルも計画しているというからこちらも期待大だ!
・新型ヴィッツ(ヤリス)予想スペック
グレ-ド:標準1L車
全長:3490mm
全幅:1695mm
全高:1475mm
ホイールベース:2550mm
エンジン:直3DOHC
排気量:996cc
最高出力:72ps
最大トルク:9.6kgm
ミッション:CVT
グレード:GR
全長:3950mm
全幅:1735mm
全高:1465mm
ホイールベース:2550mm
エンジン:直3DOHCターボ
排気量:1595cc
最高出力:140ps
最大トルク:24.0kgm
ミッション:6MT
◆カローラハッチバックの価格が判明!

トヨタは6月26日にカローラハッチバックを発表、発売をする。ラインナップは1.8Lハイブリッドと、1.2Lターボの二本立て。価格は下記の通り。
ハイブリッドGZ/268万9200円
ハイブリッドG/252万7200円
1.2LターボGZ/214万9200円
1.2LターボG/225万7200円
1.2LターボGX/213万8400円
スポーティなハッチバックスタイルのカローラが日本で復活。1.8L直4のハイブリッドと1.2Lの直4ターボの2タイプが用意され、1.2Lターボには4WDも設定する。
・新型センチュリーも価格が判明
カローラハッチバックの発表4日前の6月22日には、新型センチュリーも発表、発売される。20年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型は、5LのV8ハイブリッドを搭載し、ボディサイズは従来よりも一回り拡大。
さらにハンドメイド感を一段とアップさせ、最上級のクオリティを追求するのも新型のポイントとなる。
今回発売されるのはフロントシフト仕様の1タイプで、価格は1960万円となる。
本革内装の仕様はメーカーオプションで設定され、約50万円高になる見込みだ。