新型RAV4が4月10日デビューとなった。RAV4は2016年、一旦日本市場からは姿を消したが、北米を中心とした海外では人気モデルとなっており、今回のモデルは4代目となる。新型RAV4の登場でトヨタはラインナップをさらに拡大させることになりました。トヨタの中で一番人気を博しているモデルであるC-HRとはどんな違いがあるのかも見ていきたいと思います。
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◆ダイナミックトルクベクタリングで本領発揮

ボディサイズは全長4600mm、全幅1855mm、全高1685mmでホイールベースは2690mm。サイズ感としてはホンダCR-Vとほぼ同じ大きさだ。搭載されるパワートレインは直4、2L、NA+ダイレクトCVT(レクサスUXにも搭載される)と、2.5Lハイブリッド(カムリ、レクサスESにも搭載)の2タイプ。
FFと4WDが設定されるが、2Lがガソリンエンジンの4WDは多板クラッチによるトルク配分方式で、トルクベクタリング制御も行う本格派である。ハイブリッドの4WDは後輪をモーターで駆動する「E-FUOR」方式となるのは、他のトヨタハイブリッドモデルと同じだが、後輪へのトルク配分率が従来型の最大40対60から20対80までと幅広くなり、より緻密な制御で走破性を高めているのが特徴だろう。さらに注目すべきは、新型RAV4は4WD主体のラインナップということだ。FFモデルは2Lガソリン、2.5Lハイブリッドともに最廉価の「X」グレードにしか設定される、上位グレードは4WDのもとなる。新型RAV4はあえて4WD推しで勝負しているのだ!このアクティブなコンセプトを具現化したのが「アドベンチャー」で、2LNAモデルに設定される。
◆ライバルは自社モデル!?

日本の自動車メーカーは今SUVの開発に力を入れている。それは日本車のみならず、輸入車にも言えることだ。ホンダやマツダ、日産も様々なモデルを多く販売している。特にトヨタはC-HRを皮切りに、フルサイズ、ミドルサイズ、コンパクトサイズなどラインナップは充実してきている。人気上々のC-HRと新顔のRAV4、同じSUVでも違いはあるのだろうか?今最も売れているSUVといえばC-HRで2018年には7万6000台を超える販売を誇っている。2位はホンダのヴェゼルで約6万台。1万6000台もの差を付けて圧倒的1位の存在となっている。
このトヨタのC-HRは走行性能を重視して開発されたもので、デザインがかなり評価されたモデルであるといえる。若者を中心に売れているのは確かで、その購買理由は「トヨタらしからぬそのデザインのよさ」。それに対して新型のRAV4はクロスオーバーSUVのパイオニアとも言うべき存在で、乗用車タイプのSUVとして市場を開拓した伝説的モデルであるのだ。新型は4代目として登場しているが、それ以前のモデルについては国内市場での販売定価のため、北米を中心に販売されることになった。約3年ぶりに登場した新型のRAV4はさらにSUVらしく洗練さを纏い、エクステリア、インテリアともにクラストップレベルのクオリティを搭載して、復活を果たしたのです。
◆新型RAV4のパワートレイン

新型RAV4には2種類のパワートレインが設定されています。2Lガソリンと2.5Lハイブリッドモデルの2つです。3種類の4WDシステムを搭載しており、ガソリン車、ハイブリッド車それぞれに独自のシステムが採用されているのです。
新型RAV4のスペックは下記の通りです。
・2.0Xアドベンチャー
全長:4600mm
全幅:1855mm
全高:1685mm
ホイールベース:2690mm
エンジン:直列4気筒DOHC、1987cc
最高出力:171ps/6600rpm
最大トルク:21.1kgm/4000rpm
モーター出力:—
モータートルク:—-
ミッション:CVT
駆動方式:4WD
WLTCモード燃費:15.2km/L
価格:317万7400円
・2.5LハイブリッドG
全長:4600mm
全幅:1855mm
全高:1685mm
ホイールベース:2690mm
エンジン:直列4気筒DOHCハイブリッド、2487cc
最高出力:178ps/5700rpm
最大トルク:22.5kgm/3600-5200rpm
モーター出力:120ps
モータートルク:20.6kgm
ミッション:電気式無段階変速機
駆動方式:4WD(E-Four)
WLTCモード燃費:20.6km/L
価格:381万7800円
◆新型RAV4 価格

パワートレイン/グレード/価格
2Lガソリン/X 2WD/260万8200円
2Lガソリン/X 4WD/283万5000円
2Lガソリン/アドベンチャー 4WD/317万7400円
2Lガソリン/G 4WD/320万2200円
2Lガソリン/G Zパッケージ 4WD/334万8000円
2.5Lハイブリッド/X 2WD/320万2200円
2.5Lハイブリッド/X 4WD/345万6000円
2.5Lハイブリッド/G 4WD/381万7800円
◆新型RAV4を選択する際のポイント

ガソリン車、ハイブリッド車ともに最新の技術を搭載したモデルとなっているのは周知の通りでしょう。ガソリン車には、従来と同じシステムのほかに「ダイナミックトルクベクタリング4WD」を世界初採用しています。これは走行状況に応じて前後のトルク配分を変えて、後輪のトルクを左右独立させて制御する制御機構と、4WDでの走行が不要だと判断された場合には、後輪への動力を遮断して燃費向上を図るシステムです。
対してハイブリッド車には最新のハイブリッド技術を搭載。後輪の最大トルクを増加させて、前後のトルク配分を大きく変更可能に制御をし、後輪のトルクを上げることで、悪天候時の登板車線走行も安全に行うことができるE-Fourを採用。価格帯については、トヨタの人気車種であるC-HRが229万円からに対して新型のRAV4は260万8200円から381万7800円。C-HRは買いやすいモデルが登場しています。ハイブリッド車についてはガソリン車よりも60万円ほど高くなっていますが、年齢層によって人気グレードも違うようです。新型RAV4の登場でフルラインナップされてきたトヨタ。SUVの王者であるランドクルーザーからデザイン重視のC-HRまで他社を圧倒するラインナップのトヨタから目が離せませんね。