新車情報2020 SUV人気はさらに加熱する!クロスオーバーが世界的潮流の理由

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ポルシェカイエンを筆頭に高級車も今や続々とSUVモデルを投入してきている。この世界的な流れはまだまだ続きそうで、この人気振りは一体どこからきているのだろうか?例えば、軽とSUVをミックスして大ヒットしたハスラー。その魅力は今も薄れていないが、スズキはさらにスペーシアギアを発表。まだまだこの路線を突き進むだろう!

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◆クロスオーバーSUVの人気は衰えない

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国内の新車販売状況を見ると、軽自動車が38%前後を占めており、コンパクトカーが約25%の構成となっている。安全装備や環境性能の工場で、クルマの価格が全般的に高まった影響もあり、小さくて実用的な車種が60%以上を占める。その一方でクロスオーバー呼ばれるカテゴリーも人気を高めた。悪路を走破できるSUVと、それ以外のカテゴリーを融合させたクルマを示す言葉だろう。例えばスバルのXVは、5ドアハッチバックのインプレッサスポーツにSUVの要素を加えた。SUVの要素とはボディ側面のホイールアーチと下回りに装着するブラックの樹脂パーツ、前後バンパーの下側に備わるアンダーガード風のパーツなどだ。悪路を走る本格的なオフロードSUVでは、頑丈なスチール製のオーバーフェンダーやアンダーガードを装着するが、クロスオーバーでは装飾として使われるため、軽くて安価な樹脂製になる。

スバルXVでは最低地上高を200mmに高めて悪路の凸凹も乗り越えやすいが、乗用車と同程度の車種も多い。外観をSUV風に変更しただけで、本質なワゴン、ミニバン、コンパクトカーなどの乗用車だろう。ハリアーはボディの上側はワゴンに乗した形状になる。前後席ともに居住性が優れ、リアゲートを備えた荷室も使いやすい。デリカD:5は、一般的には走破力の高いミニバンとされるが、ミニバンとSUVのクロスオーバーという見方もできる。外観はまさにクロスオーバーで迫力があり、居住性は全長が4800mm以下の乗用車では最も快適だ。カッコよさと実用性の融合は、SUVの本質を突いているといえる。ハスラーは軽自動車のクロスオーバーで、機能は背の高い軽自動車なので、デリカD:5と同じくカッコよくて実用的だ。

好調に売れているC-HRは、5ドアクーペ風のクロスオーバーになる。このほかレガシィアウトバックの北米仕様には、かつてワゴンと同様に車高を高めたセダンも用意された。セダンスタイルのクロスオーバーもあるわけだ。つまりクロスオーバーとは、クルマのカテゴリーでありながら、ボディ下側の形状を示す言葉でもある。外観を力強くワイドに見せる外装パーツと大径タイヤを装着して、最低地上高に少し余裕を持たせれば、どのクルマもクロスオーバーSUVへと変身する。ボディの上側はミニバンも含めて色々な形状が用意されるので、好みや使い方、ライフスタイルに応じて選べる。昔から幅広い車種にエアロパーツを装着するスポーティグレードが用意されてきたが、今では新鮮味が薄れてしまっている。それに変わるのがクロスオーバーSUVということなのだ。

クロスオーバーは子育てを終えて、ミニバンから悦のカテゴリーに乗り換えるユーザーの間でも人気を得ている。ミニバンを所有して天井の高いクルマに乗り慣れると、セダンやクーペには戻れない。だからといってミニバンに乗り続けたら広い空間が無駄になる。背の高いコンパクトカーにダウンサイジングするのも退屈だろう。このように迷いが生じた時に、実用性とSUVのかっこよさを合わせ持つクロスオーバーSUVはちょうどいい選択肢になるのだ。

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◆ベンツがイメージを変えたクロスオーバー

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欧州車の動向も見逃すことはできない。欧州は走行速度が速く、安定性が重要になってくる。そのために以前は、重心の高いSUVやクロスオーバーはほとんど開発されてこなかった。それが2000年頃から急に増え始めた。北米での需要が多く、技術進歩によって走行安定性の不安も解消されたからだ。メルセデスベンツなどの上級ブランドにも、伝統的なフロントマスクを備えるクロスオーバーが用意された。こうなるとクロスオーバーのイメージも変わってくる。それまでは登山に使うトレッキングシューズを街中で履くような感覚であったのが、メルセデスベンツなどが参入すると、フォーマルな価値観も加わる。クロスオーバーがオーソライズされて格付けも高まり、人気はさらに加速していった。

特に中国でもクロスオーバーが人気を高め、世界的な潮流に発展していく。SUVとかクロスオーバーが最も似合わないと思っているロールスロイスまでカリナンを発表したほどだ。このようにクロスオーバーが人気を得た背景には、車両企画の行き詰まりもある。セダンは日本だけではなく海外でも旧態依然とした存在になりつつあり、フォードはセダン市場から撤退、ワゴンも低重心が好まれる欧州以外では車種数が減った。スポーツクーペは、フォードマスタング、シボレーマカロ、ダッジチャレンジャーなどが初代モデルに回帰した外観になり、この時代をしる中高年層をターゲットにしている。ピックアップトラックは、北米やアジアでは人気が根強いが、世界的に販売できる商品ではないといえるかもしれない。

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◆クロスオーバーの将来は光明が差す

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そうなるとクロスオーバーは実用/低価格志向の軽自動車やコンパクトカーを除くと、最後に売れ筋カテゴリーになる。しかも比較的容易に開発できるから、世界中の自動車メーカーがクロスオーバーに群がり、甘い汁を貪欲に啜っている状況といえる。まだ知られていない新しいクルマのカテゴリーはあるのだろうか?それを生み出せないとしたら、クロスオーバーを定着させて、甘い汁を啜る時間を長く保つしかないだろう。今後は様々な車種にクロスオーバーが設定されていく。また、外観のかっこよさとは違うあたらしい魅力を想像するために、クロスオーバーを使いこなす研究開発もせねばなるまい。背の高いボディを活かし、床下に駆動用電池を敷き詰めた電気自動車は、クロスオーバーの新しい活用方法だろう。これからの発展に期待したいところだ。

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