新型RAV4 エクストレイルやCX-5、フォレスターが羽を伸ばしていた隙に大化け

ミッドサイズSUVに攻勢を仕掛けてきた新型RAV4。ライバルのCR-VやCX-5に比べてどこが凄いのだろうか?自信満々で登場した新型RAV4は2L、NAと2.5Lハイブリッドの2つのパワーユニットが設定されている。FFが選べるのは最廉価グレードのみ。新型RAV4は4WDが車種構成の主流派となっている。それだけにオフロード性能には大きな自信を持っているといえるのだ!

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◆高性能オフロードモデルとして登場したRAV4

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先代RAV4が日本市場から一時消えたのは明かな失敗だったと思える。RAV4撤退と入れ替わるように、CX-5、フォレスター、エクストレイルなどのSUVが売り上げを伸ばし、日本市場では数少ない人気セグメントに成長した。そこからトヨタブランドの立役者がいなくなってしまったのだから、販売店にとってはかなりの痛手であったに違いない。その前の世代が不人気だったことも影響したようだが、日本市場を見限ったのはちょっと早計だったかもしれない。

皮肉なことに北米メインに徹したことでRAV4はグイグイと販売を伸ばし、今や年間80万台を売る大ベストセラーモデルとなった。「出せば日本でも売れたのに・・・」と思ったトヨタの営業マンは少なくないだろう。

だが時は来たのだ。

売れた車のモデルチェンジは攻めのクルマ造りができるし、年間80万台の販売力があればサプライヤーにも無理が利くだろう。4WDシステムを3種類も用意したことが象徴するとおり、とにかく新型RAV4は「攻め」のクルマ造りでカムバックしてきた印象だ。鬼の居ぬ間に羽を伸ばしていたライバルは、今戦々恐々ということになっていないだろうか!?

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◆搭載するのは3種類の4WD

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今度のRAV4には3種類の4WDシステムがあるが、基本となるのはリアデフの前に電子制御カップリングを配置したタイプだ。ジェイテクト製の電制カップリングは今や”業界標準”で、国産ライバルはすべて同じものを使っているから、なかなかライバルとの差は見えにくい。グラベルでガンガン踏ん張ってゆくとアンダーステアが強まるが、それはアクセルの踏み方次第といっっところ。扱いやすいだけではなく、後輪をリバースさせるような走りも容易なのだ。「アドベンチャー」の4WDはリアデフの左右に電制カップリングを装備したタイプ。それを別個に制御することで、左右後輪にトルク差を発生させ、トルクでクルマを曲げる機能を持たせている。このタイプの走りはグラベルでも雪上でも「普通の4WDとは明らかに違う」といえる個性を感じる。

旋回Gが大きくなったところでアクセルを踏みますと、あたかもFR車のようにリアがアウトに出て行く。単純にいえば”FR感覚”なのだが、上手に制御すれば直進安定性にも効くし、ブレーキ制御との併用でFR以上に「曲げる」ことも可能。面白いだけではなく、クレバーな4WDなのだ。さらにだめ押しとして、ハイブリッド用の電動4WDも、モーターを強化した結果、ベクタリング4WD仕様に匹敵するアクティブな走りっぷりを獲得した。プリウスのそれとはまったく別物といえるレベルに進化していたのには驚きを隠せない。

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◆ナチュラルなドライブフィール

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RAV4のエンジンは標準が2L、ハイブリッド用が2.5L。ともにトヨタの新しい”ダイナミックフォースエンジン”シリーズの新設計ユニットとなる。この新型エンジン、もちろん優先テーマは熱効率向上なのだが、全体的にトルキーであるし、吹き上がりも快適。燃費志向の眠たくなるようなエンジンではなく、ガンガンに踏んで走らせたい時にはそのリクエストに応えてくれるだけの実力を持っている。NA、2Lで171ps/21.1kgmというスペックは、ひと昔前であれば”スポーツエンジン”で通用するレベルだ。しかもストロークは97.6mmもあるのに、それが最高出力発生回転数の6600rpmまで軽やかに回せる。振動やフリクションの低減技術など、地味な開発をコツコツ積み上げた傑作エンジンなのだ。ハイブリッドは2.5Lで、エンジン単体では179ps/22.5kgmだが、前後ふたつのモーターを合せたシステム最高出力は222ps。カムリの時にもびっくりした人もいただろうが、このパワートレインはもはや”スポーツハイブリッド”と呼ぶに相応しいと言える。燃費はもちろんのこと、そのパワフルなドライブフィールは非常に評価できるのではないだろうか?

◆トヨタの本気はライバルを圧倒する

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先代が海外専用だったこともあり、RAV4のイメージは3代目ということになるが、そのモデルはいうなればイマイチというものだった。ドタドタした乗り心地、もっさりしたハンドリング、さしてパワフルでもないのにノイジーなエンジン。正直、歴代のSUVモデルの中でもかなり低いレベルのものであったと言えるだろう。それだけに、久々にカムバックしてきた新型RAV4の出来の良さは抜群と言える。TNGAプラットフォームを使った新世代トヨタ車に駄作がないのは予想しやすいが、しなやかな足回りはこれがRAV4なのか!?と思わせるほどのものであるし、ハンドリングも大柄で車高の高いSUVのネガを感じさせない素直なものである。

居住性、静粛性、ラゲッジルームの広さなど、実用性も抜かりがない。

スタイリング的にはオフロード志向SUVを印象づける”ラギッド感”が演出されているのだが、実際に乗ってみるとイメージとは裏腹に実に洗練されたクルマに仕上がっている。クルマの商品力はここまででも相当なものと思われるのだが、さらにパワートレインが2種類。2Lエンジン+ダイレクトシフトCVTと2.5Lハイブリッドが選べて、4WDシステムも、標準、トルクベクタリング、E-FOURの3種類が選べる。まるで、ライバルを全方位から包囲するような強力なラインナップだろう!久々にトヨタが本気になって作ったといえるクルマ。底力はかなりのものだ。

◆新型RAV4のベストバイグレードは!?

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割安なのは2Lノーマルエンジンだろう。ハイブリッドは燃費と動力性能も優れるが、回転感覚は粗削りで価格は61万円程度高い。ノーマルエンジンは排気量のわりに実用回転域の駆動力が高く、回転感覚も滑らか。走りの質が高く運転もしやすい。しかもハイブリッドのグレードは2種類だが、ノーマルエンジンは4種類を用意している。買得グレードは、ノーマルエンジンの4WD/Xだろう。これを選び、リアクロストラフィックアラートなどの安全装備をオプションで装備してみてもいいかもしれない。デジタルインナーミラー、電動バックドア、19インチタイヤなどが欲しい時は上級グレードを選ぶが、不要なら無駄な出費を抑えられるからだ。そしてRAV4の悪路走破制を高めた個性派グレードはアドベンチャーだろう。Xよりも約30万円高いが、ダイナミックトルクベクタリングAWD、19インチタイヤなどが加わり悪路に強い。外観もスポーティに演出されている。

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