マツダは5月24日にコンパクトハッチバックとセダンのマツダ3を発売しました。これはアクセラをフルモデルチェンジしたものです。新世代商品群の第一弾に位置づけられるマツダ3は、内外装のデザイン、質感はもちろんのこと、多くの改良や新技術を盛り込んだもので、その注目のポイントはどんなものでしょうか?
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◆独自技術で開発をした世界初のエンジン

ガソリンエンジンの伸びの良さと、ディーゼルエンジンの優れた燃費やトルク、応答性といった特徴を融合し、環境性能と走行性能を高めたスカイアクティブーXを初採用しています。火花転嫁制御圧縮着火と呼ばれるマツダの独自の燃焼方式を実用化した世界初の内燃機関と呼ばれるものです。マイルドハイブリッドを組み合わせることで、燃費性能をさらに一段引き上げたと言われていますが、スカイアクティブーXの搭載グレードの販売は10月以降になるということで、詳細スペックは未定となっています。
◆運転支援システムを強化

ドライバーの表情の変化や視線の動きなどから居眠りや脇見などを検知して危険を知らせる「ドライバー・モニタリング」、高速道路での渋滞時に先行車との車間距離を一定に保つ追従走行に加えて、車線を検知している場合は車線のほぼ中央に、検知できない場合は先行車の走行軌跡に沿ったステアリングアシストを行う「クルージング&トラフィックサポート」、見通しの悪いT字路などの死角から接近してくる車両を検知して知らせる「前側方接近車両検知」などを新たに設定しています。マツダ3からは車載通信機が搭載されており、今後はサービス開始を予定しているコネクテッドサービスの利用も可能となります。
◆一新されたオーディオシステム

音の伝わり方と人間特性を研究してスピーカーの配置に着目したという新たなオーディオシステム。実際にマツダ3の車内で体感したというオーディオ。Cセグメントモデルの標準オーディオで感心させられたのは初めてだろうというほどの高い評価のシステムなのだ。標準オーディオのスピーカー自体は普及品でありながら、適正な配置場所を徹底的に拘って開発したというあたりが、マツダらしさが出ている新装備と言えるだろう。
◆深化させたデザイン

マツダ3のエクステリアはセダンは伸びやかさ、ハッチバックは塊感を意識した個性的なデザインとしています。どちらも感じられるのは引き算の美学で不要な要素をそぎ落としたことで生まれた独特の雰囲気を持っています。サイドのキャラクターラインが廃止されたことで、パッと見は非常にシンプルなのだ。立ち位置を変えながら見てみると、光の当たり方でボディのウネリが変化し、いつまでも見飽きないことがポイントでしょう。内装は明らかに質感が上がっており、どこに触れても柔らかな感触を感じさせます。車両構造技術の「スカイアクティブビークルアーキテクチャ」や、車両運動制御技術の「スカイアクティブビークルダイナミクス」などにも多彩な改良が加えられている。