2018年11月のロサンゼルスショーでワールドプレミアされたアクセラの後継モデルがついに日本でも発表されました。その気になる中身はどのようなモノなのでしょうか?より深化した「魂動」が魅せる、2つの個性を追ってみましょう。
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◆新型アクセラ3のセダンとハッチバック

2018年のロサンゼルスショーでワールドプレミアされた際に、主にハッチバックモデルのデザインの美しさとともに、話題になったのが車名です。これまでであれば発表時のリリースに「MAZDA3(日本名アクセラ)」と、日本名における車名も表記されていたのですが、ロサンゼルスショーの時にはこれがありませんでした。それゆえに「今度のアクセラはMAZDA3のままで登場するのではないか?」と見られていたのですが、はたして結果はその通りで、コレまでのアクセラの名を捨て、MAZDA3での名前で登場したのでした。そのMAZDA3ですが、これまで日本でもオートサロン会場などで目にする機会はありましたが、実際に見てみるとやはりデザインの秀逸さに目を奪われるのです。
キャラクターラインを廃止し、さらに極太のCピラーを持つことで塊感溢れるデザインとされました。ハッチバックは、ともすれば大きくなったように見えるのですが、実際のボディサイズは全長4660mm、全幅1795mm、全高1440mmで、実は先代となったアクセラよりも全長が10mm短くなっているのです。全高がアクセラよりも30mm低くなったことでワイド感が強調され、大きく見えるだけなのかもしれません。光の移ろいや風景の反射でボディの膨らみなどの造形を際立たせるという深化した魂動デザインは、国産車の中にあって異質と言えるモノであり、街中でも決して埋没しない、強い個性をもったモデルと言えるでしょう。
少し意外なのはセダンの美しさ。ボディ前端からリアに向かって跳ね上げるようにデザインし、4ドアクーペのように魅せようとする伝統的なセダンの様式に則ったMAZDA3セダンは逆に新鮮で、そして美しくもあるのです。もちろんそれは先代のアクセラと比べると80mm伸ばされた全長と、その伸びやかさを強調する余計なキャラクターラインの排除という、新しい魂動デザインがあったの話です。ハッチバック、そしてセダン。ふたつのボディがまるで異なる個性でまとめられているのは見れば明らか。共通するのは、いずれも虚飾を廃したことで、より存在感が際立ったということなのです。
◆新型マツダ3はスイッチの操作上にも拘る

外観に目が行きがちなMAZDA3ですが、真のハイライトは実は内装なのではないかと思われるのです。それほどに質感が高いのです。基本的にコクピット周りの造形はシンプルで、外観同様に、内装にも余計な虚飾を廃するというコンセプトが貫かれています。3眼メーターの左右にはエアコンソールバーが設けられていますが、これもステアリングを中心とした左右対称のデザインになっています。エアコンのコントロールパネルと助手席側ルーバーの高さを備えることで、水平基調のラインを作り出したことも、見た目にスッキリとした印象を与えます。
それらのシンプルな造形は、ともすると「安っぽさ」に結びつきかねないのですが、MAZDA3ではそうなりません。それはインパネを構成する素材の精度の高さもあるのですが、その素材そのものが拘りをもっているのです。例えばシフトパネル。漆黒のシフトパネルはピアノブラックと呼んで採用する車種が多いのですが、MAZDA3では柄を刻み込んだ黒のメタリックパネルの上にカラークリアパネルを置く2層成形としています。これより光を受けると、奥底から精緻な柄が浮かび上がって見えるのです。凝った仕立てになっています。そしてダッシュボードは、上部ダッシュボードにはソフトバッドが採用されているのですが、そのソフトパッドも天然の牛皮からパターンを取ることで有機的な表情を与えています。
それらの工夫を積み重ねることで上質さを目に訴えるのですが、さらに驚かされるのが各スイッチの操作感。もし今後、ディーラーにMAZDA3を見に行くのであれば、ぜひ車内に乗り込んで各部のスイッチを操作してみてください。正直、パワーウインドウスイッチをいじるだけで、オーディオの音量つまみを回すだけで、ここまで質感の高さを感じさせてくれる国産車は、なかなか見当たりません。目でそして触感で、MAZDA3の内装には、間違いなく乗り手に訴えかけてくるものがあるのです。
・スカイアクティブーG 1.5&2.0
最適化された吸気ポートおよびピストン形状を持ち、燃料の分割噴射、冷却水バルブなどの技術を投入して走りのよさと燃費を両立しています。フラットなトルク特性も特徴。
・スカイアクティブーD 1.8
最大6回の高圧かつ緻密な多段接近噴射を実現する、超高応答マルチホールピエゾインジェクターにより、燃費、静粛性、排ガスのすべてを高次元でバランス化しています。従来以上の余裕ある走りと実用燃費の向上を追求しています。
・ボディカラーのラインナップ
マツダお得意のソウルレッドクリスタルメタリック、マシーングレープレミアムメタリックを含む全8色を用意。(ポリメタルグレーメタリックはハッチバック専用色)。国産車には珍しい色味の、チタニウムフラッシュマイカが興味深い。淡色系よりも濃色系のほうが、ボディサイドの映り込みで繊細な造形を魅せるというマツダ3のキャラクターにあっているかもしれません。
ソウルレッドクリスタルメタリック
ソニックシルバーメタリック
ジェットブラックマイカ
チタニウムフラッシュマイカ
マシーングレープレミアムメタリック
ディープブルークリスタルマイカ
スノーブレイクホワイトマイカ
ポリメタルグレーメタリック
◆新型マツダ3 価格表

