現在売れに売れているN-BOXもついに・・・。軽自動車のスーパーハイト系ジャンルは2003年11月に登場した初代タントが作り出したマーケットなのはご存じでしょうか?その後タントは2007年2代目となり軽自動車初のピラーインドア「ミラクルオープンドア」を採用し、2013年登場の先代である3代目は両側パワースライドドアとスマートアシストを装備して進化を重ねてきました。ところが11年にほんだが満を持して登場した初代N-BOXがマーケットを一気にかっさらっていきました。2017年にN-BOXは現行の2代目へと進化をしましたが、初代の基盤を受け継ぎ盤石の態勢を整えています。
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◆新型タントついに登場

それだけにダイハツの新型タントにかける意気込みは相当なもので、新開発のプラットフォームであるDNGA採用モデルの第一弾となります。2世代分の進化を遂げました。サスペンションや骨格の部品レイアウトはゼロベースで再構築されており、曲げ剛性で30%向上させた上、約40kgもの軽量化に成功しました。
さらに、世界初のスプリットギヤを採用したD-CVTを投入。遊星ギアを用いてトルクを2ルートで伝達することで変速比の幅を拡大し、ベルトの負荷を低減しています。燃費とドライバビリティを向上させています。
エンジンはノーマル、ターボともに日本初となる複数回点火を採用し、ノーマルは軽自動車初の「平成30年排ガス基準75%レベル」を達成。足回りではサスペンションジオメトリを変更し、ハイテン材採用で足回りだけで約10kgの軽量化を実現しました。
タントならではの使い勝手のよさにも磨きがかけられ、運転席を最大540mmスライドスライド可能な世界初の運転席ロングスライドシートを採用。運転席と後席への移動のほか、ピラーインドアから運転席への乗り降りが容易になっています。
助手席が半ドアの場合、自動でドアを全閉する助手製イージードアクローザーと、パワースライドドアが閉まりきる前にフロントドアハンドルスイッチに触れるとドアロックを事前に予約できるタッチ&ゴーロック機能は軽自動車初の機能です。先進の予防安全機能も次世代スマートアシストに進化し、世界最小のステレオカメラを採用しながらダイハツ独自の制御ロジックで機能を強化するなど、抜かりはありません。
これだけ進化しながら価格帯は先代と全く同じ122万400円~187万3800円。こうなると気になるのは公道での実力ではないでしょうか?
◆変わるスーパーハイトワゴン市場

ダイハツがなみなみならぬ決意で開発した新型タントの中身が凄いというのはわかっているのですが、現在の軽自動車スーパハイトワゴンモデル市場が新型タント登場でどのように変化していくのでしょうか。まさに社運をかけたという表現にふさわしい一台といえます。
開発陣がしきりに行っていた良品廉価という言葉取りの車に仕上がっていると思われます。特にD-CVTなどの新技術を含めた総合力は侮れないと思うし、価格帯を先代から変えていないのも大きな決断が必要であったと思います。2世代分、約10年のスパンを見越したモデルチェンジで、N-BOXとも五分五分に渡り合える実力を備えていることでしょう。
唯一残念だったのは追従クルコンが採用されなかったことで、デイズにはあるのにタントには追加されなかったのです。これはDNGA第二弾の次期ムーヴあたりから採用が始まるでしょう。結局、軽自動車のマーケットはあくまでお客様の好みによります。車好きの方には出足の良さも気になるかもしれませんが、N-BOX以外にスペーシアでも台数はかなり出ています。勢力図が変わるくらいなのかはわかりませんけどね。