スバル ミニバン 新型はもう出ない!マツダと共に市場から撤退した理由とは

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かつてはマツダとスバルはミニバンを販売していましたが、現在ではラインナップはなくなってしまいました。人気のミニバンカテゴリーから両社が撤退した背景にはどんな理由があるのでしょうか?今なお人気の高い車のカテゴリーは、多くの人を乗せることができるミニバンです。2019年1月から6月までの新車販売ランキングを見ても、上位10位までに日産のセレナ、トヨタのシエンタ、ヴォクシー、ホンダのフリードがランクインするなど、日本のミニバンは人気が高いことが窺えます。ところが、そんな人気のミニバンをラインナップに持たないメーカーがあるのはご存じでしょうか?それはマツダとスバルです。なぜその2社はミニバンを発売しないのでしょうか?

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◆ドル箱ミニバン 興味なしか?

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ドル箱とも言える人気のミニバンですが、マツダもスバルも興味がないわけではありません。過去には両社ともにミニバンを販売していたこともありました。マツダはMPV、ビアンテ、プレマシーをほんと数年前までは販売していたのです。中でもプレマシーは日産にラフェスタとしてOEM供給するほどに人気の高かったモデルです。

一方のスバルはミニバンといえば、エクシーガ/クロスオーバー7がありました。スバルは水平対向エンジンを縦置きするプラットフォームを全車に使うため、箱型のミニバンが作りにくいという事情がありました。そこでミニバンといっても背の低い5ドア・ボディで3列シートのエクシーガ/クロスオーバー7を2018年まで発売していました。これは2000年代に人気があったホンダストリームと、トヨタのウィッシュと同じスタイルなのです。

ちなみにスバルは、GMと提携していた2000年代前半に、GMからOEM提供されたトラヴィックという箱型のミニバンを発売していた歴史もあります。かつてはミニバンを販売していたマツダとスバルですが、最近になって両社ともミニバンの販売をやめています。ただ、マツダは新たに3列シートを備えたSUVのCX-8をリリース。多人数乗車のニーズに対して大型のSUVで対抗してきたのです。

マツダがミニバンからSUVに多人数乗車を変更した理由としては、「CX-8は多人数=ミニバンという概念を打ち破る新たな選択肢として開発した商品です。スライドドアを採用したミニバンボディの場合、スライドドア機構や開口部の大きさなどから、ボディ剛性や重量面が不利となり、デザイン面でも制約があるのです。」

これに対してマツダは2012年のスカイチケット技術や魂動デザインを採用した新世代商品群を導入し、デザインや走り、質感といった領域に一貫して注力しています。マツダが新世代商品で目指す”走る歓び”を実現しつつ、多人数乗車のニーズにも応えたマツダらしい3列シートモデルとするためには、CX系をベースにしたSUVボディとするのが望ましいと考えたのです。

最近ではメルセデスベンツのGLEやBMWのX7、アウディQ7などといった欧州のプレミアムブランドでも3列シートの大型SUVが次々と日本でデビューしています。トヨタのランドクルーザーも3列シート仕様に人気が集まるように、大型SUVの3列シート仕様は、これからどんどん人気を集めることになるのでしょう。

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◆小さなメーカーのやるべきこと

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一方、スバルは、2018年3月にクロスオーバー7の生産を終了しました。スバルはミニバンを廃止した理由と今後の展開についてどのように考えているのでしょうか?

「エクシーガは、最後のクロスオーバー7になりましたが、生産が終了したのはスバルの商品ではこのカテゴリーのニーズがなくなったことが大きな理由」としています。そんな事情もあり、後継モデルの予定は今のところないということ。

また北米で販売されている3列シートSUVのアセントについては、日本導入の予定は今のところはないということです。これは車格が大きすぎるため、日本国内のディーラーのピットが対応できないという背景があります。もちろんニーズが高まれば考えるのでしょうが、現状ではないということです。とにかく今は他のニーズのある商品があるので、そちらに注力をしていくということです。

背の低い5ドアのミニバンの人気は、2000年代のうちに終わってしまったのかもしれません。人気を牽引していたストリームとウィッシュも同じように生産が終了となり、後継モデルの登場はなし。ミニバンの人気の主流は、スライドドアを備えた背の高い箱型スタイルになっているのです。

マツダとスバルが箱型のミニバンを作らないのは、それぞれに理由があります。しかし根底には会社の規模が小さいということも理由のひとつなのかもしれません。マツダの日本国内の販売台数は軽自動車を合せても年間で20万から22万台、スバルは15万台から18万台となっています。一方でトヨタは、トヨタブランドだけで年間150万台以上と桁違いの規模をもっています。

販売台数に対して、新型車を開発する費用は大きなメーカーも小さなメーカーもさほど変わりません。しかも車は日々進化を続けており、それに比例するかのように開発費もどんどん高くなっているのです。

そうした中で、小さなメーカーが大きなメーカーと同じ数だけ新車を開発するのは、資金的にもかなり厳しいと言わざるを得ません。小さなメーカーがとるべい手段は、”選択と集中”ということになるのです。かつてスバルもマツダも独自に軽自動車を開発・生産・販売をしていました。しかし限られた会社の力を集中させるためにも、マツダもスバルも軽自動車の開発・生産から撤退し、軽自動車は他社からOEM供給をさせるという販売スタイルにしました。

車を取り巻く環境は年々厳しくなる一方で、燃費規制は厳しくなり、先進運転支援システムのニーズや法改正も進んできています。そうした要望に応えるには、莫大な研究、開発費用が必要となります。ましてやミニバンは、日本国内だけでしか売れないというニッチな製品なのです。そのような状況で小さなメーカーが生き残るには、大きなメーカーとは違う、独自の道を歩む必要があります。独自性を追求したからこそ、マツダとスバルはミニバン市場から撤退をしたと言えるでしょう。

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