トヨタが次世代モデルとなる水素燃料電池自動車FCVのミライを発表しました。今回は最終のコンセプトカーとなり、「ミライコンセプト」として発表をしています。事前情報が出ていたようでご存じの方も多かったようです。全くノーマークでした。今回のミライは現行型とは全く違い車になるようですね。

全長4975mm、全幅1885mm、全高1470mmというクラウンを上回るボディサイズとなり、ホイールベースではクラウンと同じ2920mmという設定です。乗員できる人数も1名増えており、5人乗りとなりました。航続距離も30%アップしており、計算上では845km走ることができます。
プラットフォームはクラウンやレクサスLSと同じものを採用してり、思わず振返るスタイリングと開発陣は自慢げに話しているようですね。ファストバック風のスリークなセダンで、サイドのウインドグラフィックやピラーの入り方は、同じプラットフォームを使うクラウンやレクサスLSに近いものがありますね。
特にサイドビューやドア周りのラインに、もう少し抑揚やシャープさを加えてもよかったように思えますが、細いフィンを幾重にも重ねた台形グリルと薄型のヘッドライトの組み合わせが、イメージとしてはサメを思わせる感じです。高級感や近未来を感じさせるデザインですね。
世界的にEVが盛り上がっている中で、トヨタはFCVである燃料電池車を作っていくのか?という疑問もありますが、様々な資源から作ることができたり、使用時にCO2を出さない水素は未来の日本にとって切り札になるエネルギーとして、国家戦略になっているのです。

エコの救世主に祭り上げられているEVも、充電に時間がかかることはもちろんですが、大量に販売されれば発電所の能力や経済性や電池の資源リサイクルといった問題も待ったなしの状態です。EVもFCVもガソリンもディーゼルも、適材適所でうまくミックスしてくことが、エネルギー資源の大部分を輸入に頼っている日本のような国には重要なのです。
ミライコンセプトの実車は東京モーターショーで初公開されます。市販モデルは2020年末から日本や北米、欧州などで発売されます。開発陣によれば乗っても思わず踏み込みたくなる新感覚の走りがあることで、発売には期待できると思われます。



































