グランエース 新型 金額の設定は620万円と650万円に。ベースは海外版ハイエース

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アルファード/ヴェルファイアでLクラスミニバンマーケットを席巻し、圧倒的な販売をマークしているトヨタ。これよりもさらに大型のグランエースがついに投入されました。超大型ミニバンとも言える新型のグランエースとは一体どのような車なのでしょうか?

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◆グランエースは基本的に商用車として

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全長が5300mm、全幅1970mm、全高は1990mmに達する大柄なミニバンで、同じトヨタのアルファード/ヴェルファイアとは素性が違うといえます。タイ、オーストラリアで販売されている海外版のハイエースをベースとして開発されています。商用車がベースになっているので、駆動方式は後輪駆動となります。4WDは用意されていません。ボディの下側に耐久性の高いラダーフレームを備えており、この場所にエンジン、サスペンション、ボディなどを架装しています。

サスペンションは前輪がストラット、後輪はトレーリングリンクを備えた車軸式で、スプリングはすべてコイルとなります。ボディが大柄でホイールベースも3210mmとかなり長く、後輪駆動は全幅はワイドなので前輪の最大舵角を大きく確保できています。そのために最小回転半径は5.6mとハイエースの5.4mに遜色ないものとなってます。

エンジンは直列4気筒2.8リッターディーゼルターボが設定され、ランドクルーザープラドが搭載するエンジンと同じものです。最高出力は177ps、最大トルクは46.1kgmを発揮します。典型的なディーゼルエンジンといえ、実用回転域の駆動力を高めています。尿素水溶液を使い、窒素酸化物の浄化性能を向上させています。最大トルクの数値については、ガソリンエンジンでいうところの4.5L並みの設定で、車両重量が2770kg前後の重量級のボディには適しています。トランスミッションは6速ATが搭載されます。

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◆グランエースの室内は豪華な造りに

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グランエースの注目ポイントは広くて豪華な室内でしょう。全長がアルファード/ヴェルファイアと比べて35cmほど長くなっており、大容量の室内を確保しています。グレードは車内の造りに応じて2種類が用意されており、乗車定員が6名のプレミアムグレードと8名乗りのGクラスが設定されています。前者が650万円、後者が620万円となります。

注目されるのは上級グレードのプレミアムで、2人掛けの3列シートとなり乗員は6名となります。2列目と3列目にはアルファード/ヴェルファイアの2列目と同様のエグゼクティブパワーシートを装着した。このシートは両側に固定されたアームレストを備える豪華な造りとなっており、座面の下側からはオットマンが持ち上がり、膝から先の補助を行います。オットマンやリクライニングの調整は電動式で、格納式テーブルも備わり、2列目、3列目の両方とも快適に座れます。

Gグレードは2人掛けの4列シートを装着して乗員を8名としています。アルファード/ヴェルファイアなどの8人乗りは、1列目が2人掛け、2列目、3列目を3人掛けとした8名乗りで、グランエースは4列シートを備えていることが特徴です。Gのシート配列は、2列目はプレミアムと同じエグゼクティブパワーシートで、3列目はアルファード/ヴェルファイアのリラックスキャプテンシートに準じたセパレートシートになっています。

4列目は至ってシンプルな造りをしていますが、座面を持ち上げて前方にスライドさせ、荷室面積を拡大できるように設定されており、プレミアムは最後部の3列目もエグゼクティブパワーシートあので、畳んで荷室を広げることができ、使い勝手の違いをみることができます。Gグレードには4列のシートが備わっていますが、車内の広さはプレミアムと同じです。Gグレードはシートが1つ増えており、その分は足元空間が狭くなります。

インパネについての基本レイアウトは商用車の海外版ハイエースと同じ設定ですが、装飾類の見栄えは大幅に違います。グランエースではドアトリムなどに合成皮革を使い、サテンメッキの装飾も豊富に装着しており質感を高めています。インパネ中央のパネルには傾斜が付けられており、操作性を向上させています。ストレートに動かすATレバーも使いやすく、自発光式オプティトロンメーターも見やすい。メーターフードには表皮を巻いて糸を使う本物の縫い目をあしらっています。ステアリングホイールも本革巻きで部分的に木目調となります。

このほかに車内にはLEDを使った読書灯や各種イルミネーションが豊富に備わっており、空調は前後席ともオートエアコンが装着されています。インパネには8インチのディスプレイオーディオ、専用通信機能などが備わっています。

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◆グランエースの安全装備

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安全装備も充実しており、衝突被害軽減ブレーキはセンサーにミリ波レーダーと単眼カメラを併用して、歩行者、自転車、車両を検知できます。後方の並走車両などを知らせるブラインドスポットモニター、後退時の事故を防ぐリヤクロストラフィックオートブレーキも標準装備となっています。運転支援機能では、車間距離を自動調整できるレーダークルーズコントロールも備わっており、長距離を移動する時も快適になるでしょう。

グランエースの一番のポイントはプレミアムを選択すると6名がかなり快適に移動できることになる、ということです。アルファード/ヴェルファイアの上級モデルの場合は、2列目はエグゼクティブパワーシートを装着する特等席ですが、3列目は快適性が大幅に下がってしまいます。3列目は折りたたんで荷室に変更する機能を重視しているので、背もたれや座面の柔軟性が乏しく、床と座面の間隔も不足して足を前側に投げ出す座り方になってしまいがちです。快適に座れるのは1列目、2列目の4名だけといえます。

それがグランエースのプレミアムグレードならば、2列目、3列目の両方にエグゼクティブパワーシートを装着するので、4名が極めて快適に移動できるのです。1列目も座り心地はいいので、乗車した6名全員が満足する乗り心地に違いありません。これほどのミニバンはこれまで日本にはありませんでした。

グランエースの注意すべきポイントは、床の高さといえそうです。エンジンを縦向きに搭載する後輪駆動車で平らな床面構造を採用しているので、床の位置が大きく持ち上がっています。アルファード/ヴェルファイアに比べて15cm高くなっているので乗降性は下がってしまいます。

オデッセイやエルグランドの売れ行きが好調ではない昨今、大型サイズのミニバンはアルファード/ヴェルファイアの一人勝ちとなっていました。グランエースはトヨタ車ではありますが、この市場に新たなるユーザーの掘り起こしをするに違いありません。自動車業界全体の活性化に繋がればいいですね。

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