新車販売は年末セールの時期に入っています。ホンダは低金利クレジットなどのキャンペーン情報が開始され、またSUVを中心に最近発売された新型車の売れ行きなどもご紹介します。ライズが好調、新型フィットの発売時期、低金利クレジットを実施、新型ハスラーのキャンペーン開始、、マツダ2(デミオ)にはスカイアクティブ‐Xも搭載されるという。ダイハツから新モデルの登場など話題は尽きません。
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◆ライズ、ロッキー好調

トヨタがダイハツからのOEM供給で発売している新型コンパクトSUVのライズがかなり好調に推移していますね。11月下旬の予約で納期はすでに2か月待ちというくらい、12月に入ってからの予約となると納期は3月になるかもしれないといわれています。今のところ受注構成比ではほとんどが最上級のZグレードに受注が集中しているといいます。支払方法の半分以上が残価設定クレジットであり、3年後に51%、5年後は35%の残価率、実質年利は4%の設定で売り出している店舗が多いといいます。最初からトヨタの4系列店で併売されており、先行予約開始の1か月の受注累計台数は1万台以上を達成しています。受注スタート時の勢いはSUVのC-HRを超えるかもしれないといわれています。
・3列シートSUVは新モデルなのか?
トヨタが現在、SUVのラインナップで唯一参画していないクラスでミディアムクラスの3列シートがあります。かつて3列シートのSUVとしてはヴァンガードが存在していましたが、当時は需要が少なくモデル廃止となってしまいました。ところが最近はマツダのCX-8やエクストレイル、ホンダのCR-Vをはじめとして3列シートモデルが設定されており人気を集めています。トヨタも3列シートSUVを近く復活させることが濃厚になっています。この場合に、全長を伸ばした新規モデルになるのか、RAV4や次期型ハリアーのラインナップに追加設定されるのか、いずれにしろ選択を迫られることになりそうです。これによりトヨタはコンパクトクラスからラグジュアリークラスまでのSUVのラインナップが完成することになるのです。
◆新型フィットの発売時期

ホンダは2020年2月中旬に新型フィットを発売する予定ですが、トヨタの新型ヤリスと発売時期が同じであることが判明しています。先行予約の開始も12月初めと肩を並べるようです。新型フィットはシリーズ全体では月に1万5000台の計画となっており、登録車のトップセラーを目指すのです。それに対するヤリスは発売時がネッツ店専売となるために月の販売台数が1万台前後になる計画といいます。発売から3か月後の2020年5月からはトヨタ全系列店舗での扱いになることで、月販売計画は2万台以上に拡大する可能性も出てきます。
・現行型フィットに低金利残価設定クレジット
ホンダディーラーはフィットやフリード、ステップワゴンの主力3車種に異例の1.9%超低金利残価設定クレジットを実施し、年末セールを盛り上げる計画にあるといいます。この1.9%の低金利は通常3.5%で実施していた金利を1.6ポイント下げることで15万円以上の実質金利分を値引きするかたちとなります。超低金利クレジットの対象車は、これまで1車種程度と車種を絞って実施する事例はあったのですが、今回のような主力車種3モデル一斉に拡大するのは初めてといえるでしょう。さらにこの期間に制約するとステップワゴンは15万円分、フィットは7万円分のカーナビ購入プレゼントと、5万8300円のドライブレコーダーパッケージをプレゼントするといいます。これはお得感が半端ありませんね。
◆新型ハスラーのキャンペーン始める

スズキは12月下旬にも発表、2020年1月初めから発売する新型ハスラーのプレキャンペーンをスタートさせています。パンフレットの郵送を積極的に行っているということです。新型のグレード構成はハイブリッドG、ハイブリッドGターボ、ハイブリッドX、ハイブリッドXターボの4つのタイプを設定します。トランスミッションはCVT、駆動方式は各グレードに2wdと4wdが設定されます。ボディカラーは2トーンが6色、モノトーンが5色の合計11色で、2トーンのほうが設定が多くなっているのが特徴といえるでしょう。現行モデルは発売直後のピーク時に月販売台数1万台を突破するほどのヒットモデルとなり、納期が半年以上も伸びていることがありました。2代目がどれほど人気になるのか気になるところです。当初は月販売台数5000台を目標として発売されます。
◆次期デミオ(マツダ2)にスカイアクティブX搭載

マツダは2020年9月にも一新する次期マツダ2に新開発の3気筒1.5リッターのスカイアクティブ-Xを搭載する方向で開発を進めているということです。基本的にこのエンジンは、現在マツダ3とCX-30が搭載している4気筒2リッターのスカイアクティブ-Xの1気筒を外すことで1.5リッターにダウンサイズすることになります。これにモーターアシストのマイルドハイブリッドユニットを付加するのもマツダ3、CX-30と同様になります。次期型マツダ2についてはスカイアクティブ-X搭載車の構成はグローバル、国内ともに60%の販売構成比を目指すということです。
◆ダイハツから新モデル登場か?

ダイハツは1.2リッターハイブリッドモデルの独自開発に着手しているようです。ハイブリッドはトヨタからのユニット供給も行いますが、トヨタの最小ハイブリッドユニットが1.5リッターのため、ダイハツのオリジナルモデルには搭載できないというのです。1.2リッターハイブリッドは2021年をめどにコンパクトミニバンへの投入を検討しており、この新規モデルに搭載する方向で開発を進めているということです。このコンパクトミニバンは、遊び感覚を重視したモデルで、3列シート6から7人乗りミニバンで、トヨタのシエンタよりも一回り小さいボディを採用し、コンセプトわけを明確にします。トヨタにOEM供給する可能性もあります。
・テリオス、テリオスキッド復活させるつもりか?
ダイハツは近い将来にコンパクト&軽自動車SUVのラインナップとしてかつて存在していたテリオスとテリオスキッドを復活させる方向で次世代モデルの開発に取り組んでいるといわれています。軽自動車のボディを使った軽自動車のテリオスキッド、そのワイドフェンダー版であるテリオスを派生させるというのです。テリオスキッドは660ccのNAエンジンとターボエンジンを搭載し、テリオスは1.5リッター3気筒エンジンを搭載します。駆動方式は4wdのみで、CVTとの組み合わせとなります。足回りはラフロード走行にも配慮したチューニングが施されますが、ボディはモノコック構造を採用しており、スズキのジムニー、ジムニーシエラへの対抗モデルとして登場させるつもりでしょう。