プリウス 燃費 実際には30㎞は超えない!?基準変更で変わる燃費のいい上位モデル

かつて燃費の優秀な車といえばプリウス、アクアでしたが、ここ最近ではどうやら変化があるようです。車を購入する時にどうしても気になるのが燃費ですが、JC08モードから国際基準となるWLTCモードが採用されました。従来の燃費性能に対する感覚が変わってきています。

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◆プリウス陥落!?燃費性能の基準変更

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1991年から使われるようになった10.15モード、2011年からはJC08モードという表記。2017年の夏以降から順次WLTCモードに変更になりました。国土交通省は、定期的に新車として販売される車のWLTCモードを公表していますが、最新版では2019年12月2日に発表されました。その中でもWLTCモード表示で燃費のいいモデルとはいったいどんなモデルになるのでしょうか?

一つ目はカローラスポーツです。ハッチバックであるカローラスポーツはカローラシリーズのモデルでありますが、パワートレインが1.2リッターガソリン車と1.8リッターハイブリッドが設定されています。その中でも1.8リッターガソリンエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッド仕様の「ハイブリッドG」、「X」グレードが30.0㎞/Lを記録しているのです。カローラスポーツの車両本体価格は216万9200円から282万4800円です。また、9月17日にはセダンのカローラとカローラツーリングが新たに登場しました。それと同時にカローラスポーツも一部改良が行われ、ボディカラーの追加やサスペンションの最適化などがなされています。

2つ目はカローラです。カローラスポーツの兄弟車ともいえるモデルでしょうか。先代モデルであるカローラアクシオとカローラフィールダーは主にビジネスモデルとして併売されています。カローラに設定されるパワートレインは、1.2リッターと1.8リッターのガソリン車と1.8リッターハイブリッド車が設定されています。WLTCモードがもっともよかったグレードは、1.8リッターガソリンエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッド車のSとG-Xで29.0㎞/Lを記録します。カローラの車両本体価格は193万6000円から275万円となっており、価格面からいうとカローラスポーツのほうが若干高めの設定でありますが、セダンのカローラについてはまだ価格は安めといえるでしょう。ユーザー層の違いはあるにしろ、カローラにかけるトヨタの情熱は並々ならぬものがあることはいうまでもありません。

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◆燃費性能の向上が販売数のカギに!?

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3つ目はホンダのインサイトです。2018年12月14日に発売されたこのモデルは、国内市場には約4年ぶりに復活して話題となりました。インサイトを復活させる理由については、今の時代はハイブリッドが当たり前になっている中で、提供する車の本質的な価値をもう一度見直して、時代にあった価値をインサイトという名前の意味も含めて提供するのが意図でした、といいます。インサイトの展開グレードは3種類あり、パワートレインは1.5リッターガソリンエンジン+2モーターで、WLTCモードのもっといいグレードとしてはLXの28.4㎞/Lとなります。車両本体価格は332万2000円から369万6000円となっています。セダンの中ではカローラにつぐ燃費の良さを発揮しており、これでなぜ売れないのかが気になるところです。

4つ目はC-HRです。ここにきてSUVが登場しました。トヨタの売れ筋であるコンパクトSUVのC-HRもWLTCモードではいい数値を記録しています。C-HRは2016年12月14日に発売となり、SUVとしては珍しく走行性能や乗り味などの走りを重点においたモデルといえます。パワートレインは1.2リッターのガソリンエンジン車と、1.8リッターのハイブリッド車が設定されています。その中でも25.8㎞/Lという数値をたたき出しており、そのグレードがSとGになります。2019年10月18日にはマイナーチェンジを敢行し、1.2リッターガソリンターボ車に6速MT仕様や走りに特化したGRスポーツグレードも追加されています。C-HRの価格設定はGRスポーツも含めて236万7000円から309万5000円となります。コンパクトSUVで300万円を超える価格には少し手を出せない感もありますが、廉価グレードでも走行性能には定評がありますので、グレード構成やオプション設定などの工夫で価格を抑えたいところですね。

5つ目にはホンダのシャトルとマツダのマツダ2(デミオ)です。ワゴンタイプのシャトルとコンパクトカーのマツダ2。この2台はジャンルは違えど燃費性能は25.2㎞/Lを達成しています。ホンダのシャトルはフィットシャトルの後継モデルとして、2015年5月15日に発売となりました。4種類のグレードを設定しており、パワートレインは1.5リッターガソリンエンジンと1.5リッターガソリンエンジン+モーターとなり、WLTCモードで燃費のいいグレードはハイブリッド・ホンダセンシングとなります。ガソリン車のトランスミッションはCVT、ハイブリッド車が7速DCTで、シャトルの価格は180万8400円から277万2000円となります。ワゴンタイプで燃費性能はダントツといえるくらいよく、ホンダのハイブリッドエンジンの性能の高さを物語っているといえます。

マツダ2は2019年7月18日にマイナーチェンジを実施、車名をデミオからマツダ2に変更となりました。パワートレインは1.5リッターのガソリンエンジンと1.5リッターディーゼルエンジンを設定しており、特徴的なのが、全車に6速MT仕様が設定されていることです。その中で、一番燃費がいいモデルは、1.5リッターディーゼルエンジンと6速MTを組み合わせた2wd車になります。他のモデルがモーターを組み合わせたハイブリッド車なのに対して、ディーゼル+MTというのがマツダの技術力の高さを表しているといえるでしょう。次期モデルにはスカイアクティブ-Xの搭載も検討されており、さらに燃費性能は1から2割ほどアップするに違いありません。

実は燃費のいいクルマとしてはトヨタのプリウスやアクア、日産のノートもありますが、WLTCモードに変更になる前の発売となりJC08モードでは測定されているのですが、WLTCモードでは測定がないため記載がないのです。2020年2月には新型のヤリスやホンダのフィットが登場するとともに現在のWLTCモードの数字を大きく超えることが期待されています。クラストップの燃費性能を実現しているとも言われていますよね。この注目の2台についてはまだ性能等の発表はないのですが、カローラスポーツよりも燃費性能がよいというのは確実視されているようです。

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