新車情報2021 トヨタ次期ノアのライバルと言える日産セレナと性能を比較

トヨタのミニバンといえば、ノア、ヴォクシー、エスクァイア。さらにはアルファード/ヴェルファイア、シエンタと数々人気モデルを登場させていますよね。その中でもノアが次期型の登場ということで噂になっています。セレナとステップワゴンともにナンバーサイズモデルでありながら、その室内はかなり広く使い勝手の自慢のモデルであります。トヨタのノア、ヴォクシー、エスクァイアはセレナやステップワゴンと比較すると設計や安全装備などに遅れを取っていることで、今最もフルモデルチェンジが待たれる一台ではないかと思います。2021年には次期型が登場すると言われていますが、次期ノアに搭載される安全性能やパワートレインについての最新情報をまとめてみました。

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◆次期型ノアのパワートレイン

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現在のノアやヴォクシーに搭載されているパワートレインは2.0リッター自然吸気エンジン、1.8リッター+ハイブリッドとなります。新型ヴォクシーやノアのフルモデルチェンジでもこのラインナップに変更はないと言われていますが、新開発のエンジンと新開発ハイブリッドシステムが搭載されるということも言われており、動力性能、燃費性能も向上されると言われています。搭載されるエンジンはダイナミックフォースエンジンと呼ばれるもので、性能としては、

・熱効率ガソリン40%、ハイブリッド専用は41%

・ガソリンエンジンの燃費性能は約20%ほど向上

・ハイブリッドの燃費性能は20%ほど向上、特に使用頻度の高い40~70km/hの中間加速10%向上

と言われています。これまでのエンジンより熱効率が大幅にあがります。これはレクサスのUXより採用されているダイナミックフォースエンジンが備える性能で、2.0リッターバージョンから搭載されています。レクサスUXより採用されているダイナミックフォースエンジンのパワートレインは熱効率と動力性能を両立しながら小型化と軽量化も実現されています。当初1.8リッターハイブリッドと1.2リッターターボエンジンが採用されると噂されていましたが、新型のUXではハイパワーなエンジンである2.0リッター直4DOHCエンジンが搭載されたのです。

・レクサスUXの性能を振返る

レクサスUXのプラットフォームには、ベースであるトヨタC-HRと同様、剛性の向上と軽量化による低重心化が両立したGA-Cプラットフォームが採用されました。GA-Cプラットフォームは優れた操舵応答性と操縦安定性を実現しており、減速・操舵・加速の運転操作性がリズミカルに行えます。

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◆日産セレナe-POWERの実力

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現行型の日産セレナは2019年にマイナーチェンジされました。エクステリアが改良され、特にハイウェイスターモデルについてはかなりのオラオラ顔と呼ばれるまでになっています。より押し出し感の強いフロントマスクを搭載することで、最近のトレンドを取り入れていると言われていますよね。さらには安全装備の改良もかなり開発されており、360度の安全を提供してくれる全方位運転支援システムを全車に標準装備しており、より安全性能を向上させています。

マイナーチェンジではパワートレインへの変更はアナウンスされていないため、カタログ燃費の数値も従来型と変わっていません。ミニバンはファミリカーとして人気のモデルといえますが、その中でもよく走るのが市街地ではないでしょうか。どんなシチュエーションでもモーターの力だけで走るe-POWERにとって、エンジンは発電用途にしか使われておらず、ドライブトレインには直接接続されてはいません。そのために、ステアリングに伝わるエンジンの振動などが一般的な内燃機関モデルやハイブリッドに比べて格段に抑えられている点としてはいい点といえると思われます。

その一方で、アクセル開度や速度に関係なく発電用としてエンジンが始動するために、時にエンジン音が耳障りな感じのところもあります。

実力といえば、2019年の登録販売台数も気になるところです。年間の販売台数としては下記の通りとなっています。

1位:シエンタ/11万880台
2位:セレナ/9万2956台
3位:ヴォクシー/8万8012台
4位:フリード/8万5596台
5位:アルファード/6万8705台
6位:ノア/5万2684台
7位:ステップワゴン/5万2676台
8位:エスクァイア/4万2489台
9位:ヴェルファイア/3万6649台
10位:デリカD:5/2万85台

ミニバン市場上位10位までは以上の通りですが、見るとトヨタ勢が6車種入っていますね。その中でもセレナは上位に食い込んでくるほどの人気モデルといえます。実は前年の1位からランクダウンしており、前年より登録台数は落としてしまいましたが、9万台を突破している人気モデルです。2019年の上半期は5万3662台で1位だったのですが後半はシエンタに抜かれてしまったのでした。

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◆日産セレナは人気が高いモデル

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セレナe-POWERに搭載されているパワートレインは、ノートe-POWERの高性能版ともいえるもので、EM57型モーターは最高回転数を10000rpmから11000rpmにアップしており、インバーターの内部素子を強化しています。VCM(車両コンピューター)と駆動用リチウムイオンバッテリーコンピューターもチューニングが変更されて、最高出力が109psから136ps、最大トルクが254NMから320NMへと大幅にアップしています。発電のみ行うHR12DE型直列3気筒エンジンについても84psと最高出力が高い数値を記録しています。

実際に乗っている人の話では、e-POWERの燃費性能について信じられないくらい低い数値をたたき出しているとか。ひどい乗り方をしているのではないかと思われています。ノートe-POWERで12km/Lという数値も掲載されているくらいで、相当ヒドイ数値と感じられます。ちゃんと燃費を意識した乗り方をすると、ノートe-POWERでも20~27km/Lくらいの数値を出すことはできます。もちろんエアコンの使い方や季節によっては違いが出るにしても平均して25km/Lあたりは期待してよいかと。

セレナについては20km/Lくらいの数値はでてもいいので荒々しい乗り方をしない限りは、セレナはミニバンでも優秀なモデルということは間違いなさそうです。

・日産セレナe-POWERとSーハイブリッドの燃費は?

e-POWER車以外にも、1997ccのエンジンと1.9kwのモーターを組み合わせた、スマートシンプルハイブリッド車もセレナには用意されています。こちらもe-POWER車同様で、エンジンの種類としては2タイプx3グレードで合計6種類が用意されています。

セレナ e-POWERの評判としては、まず1198ccという小排気量エンジンは騒音などに問題はないのかと思われますが、静粛性については好感する向きが多いようです。連続した上り坂ではやや騒音が高いと感じるユーザーもいるようですが、基本的にはファミリー向けの車ということでのんびりドライブに適しているようです。逆にモーターの低速時のトルクに満足している方も多いといいます。

◆管理人の独り言

ノアとセレナは年間を通じてかなり販売されているミニバンです。年間の登録台数もセレナで9万台超、ノア、ヴォクシー、エスクァイアでは20万台近く登録されています。圧倒的にトヨタ勢の勢力が強いと言えますが、その中でもセレナはファミリー層に圧倒的に人気があります。その理由はどことなく上級ミニバンに乗っていると思わせる顔立ちやボディの大きさにあるのかもしれません。そしてプロパイロットの搭載も大きなウリとなっています。伝統的にライバルたちより立派に見えるスタイルと、ファミリーを研究しつくした使い勝手の良さ、そして先進の運転支援装備「プロパイロット」。新型セレナは非常に魅力的なミニバンであり、現時点ではファミリー層にはベストの選択でしょう。しかし競争の激しいこのクラス、特に燃費という点では、同じようによくできたステップワゴンにハイブリッドが追加されるとなると、セレナもそろそろ次の一手が期待されるところです。

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