新型ヤリスとスイフトRSの比較。スポーツコンパクトカーエンジンの性能対決

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新型ヤリスの登場でコンパクトカー市場に熱視線が注がれています。その中でスイフトスポーツ、スイフトRSなど、スズキのモデルに注目が集まってきているようです。欧州各国で走り込み、鋭いハンドリングとしてなやかな乗り心地を両立させている上記の2モデル。控えめで美しいエアロフォルムに定評もあり、スポーツ性能も優れているこの2モデルを徹底比較してみたいと思います。

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◆スイフトRSとスイフトハイブリッドRS

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シンプルなスイフトXGリミテッドはよりスポーティなフォルムでユーザーのスポーツ心をくすぐるモデルといえます。精悍な印象のフロントグリル、フロント&リヤバンパー、サイドアンダースポイラー、ルーフエンドスポイラーを専用開発しています。LEDヘッドランプと力強い顔つきを演出するLEDポジションランプを採用。フロントフェイスをさらに引き締めている印象です。

さらに、リヤフォグランプや、切削加工とブラック塗装を施した「スイフトRS」にはシリーズ専用16アルミホイールも装備します。スイフトRSとスイフトハイブリッド RSの外観上の違いはほとんどなく、バッジの違いなどで判別しなければなりません。

・スイフトRSとハイブリッドRSの室内

スイフトRSとスイフトハイブリッドRSの内装は操作性が高く、ドライビングプレジャーに満ちた設計になっています。メーターやエアコンルーバー、エアコンスイッチ、ホーンバッドといった機能部品は円筒型にデザインを統一しています。高精彩の4.2インチ大型カラードット液晶のマルチインフォメーションディスプレイをメーター中央へ配置しています。走行関連情報やエンジンのパワー・トルクといった情報をわかりやすく表示します。

フロントシートに高性能な低反発ウレタンを採用し、サイドボルスターを高くすることで着座時のフィット性や振動吸収性、旋回時のホールド性を強化しています。また、座面形状とバネ配置を最適化しています。センターコンソール、ステアリングホイール、シフトブーツ、専用ファブリックシート表皮には、シルバー加飾やシルバーステッチを施してスポーティな印象を強調しています。開口する地上高を先代スイフトに対して80mm低く設計した荷室は、荷物を出し入れする際の使い勝手がいいとなっています。

・エンジン駆動形式、燃費性能は?

スイフトRSとスイフトハイハイブリッドRSはK12C型デュアルジェットエンジンを搭載しています。燃焼改善技術により圧縮Hを12.0から12.5まで上げて熱効率を高めた1242cc自然吸気エンジンは、冷却性能の改善や混合気の最適化などの技術によりノッキングを抑える仕様としています。低回転でのトルクを引き上げつつも、エンジンの軽量化・コンパクト化やフリクションの低減などの改良が優れた燃費性能と力強い走りを両立します。

・スイフトエンジンスペック

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形式:K12C型
種類:冷水4サイクル直列4気筒DOHC16バルブ吸排気VVT
総排気量:1242cc
圧縮比:12.5
燃料供給装置:EPI(電子制御燃料噴射装置)
最高出力:91ps/6000rpm
最大トルク:12.0㎏m/4400rpm
燃料:無鉛レギュラーガソリン
タンク容量:37L

・マイルドハイブリッド採用

減速エネルギーを使い発電し、加速時はモーターでエンジンをアシストするマイルドハイブリッドを、スイフトハイブリッドを採用しています。発電効率のよいISG、モーター機能付き発電機が減速時のエネルギーを使って発電します。アイドリングストップ車専用鉛バッテリーとリチウムイオンバッテリーに充電します。加速時にその電力でモーターを回転してエンジンをアシストします。燃費の向上を実現します。

・スイフトRSとスイフトハイブリッドRSの走行性能は

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軽量化と高剛性を両立する新プラットフォームであるハーテクトを採用するスイフトRSとスイフトハイブリッドRSはこのプラットフォームにより走行性能と燃費性能の向上を実現しています。加えて従来モデルで約120㎏の軽量化を実現。また優れたハンドリング性能としなやかな乗り心地を両立させるため、サスペンションは新設計され、レイアウトも刷新されています。さらにこの2モデルは、速度域の高い欧州の道路環境を踏まえてフラットでしっかりとした乗り味と、高い直進安定性を発揮するようなチューニングができています。

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◆新型ヤリスの性能について

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ヴィッツを改めヤリスとしてすべてを一新した世界戦略コンパクトカー。クラスを超越する走りを実現する新開発プラットフォームを中心に新開発のパワーユニットが注目されています。2012年に構想が明らかにされましたTNGA、トヨタグローバルアーキテクチャはもっといいクルマ作りを標榜し、基本性能を突き詰めたプラットフォームをベースに複数のモデルで共用することによって、基本性能を上げながらサイズや駆動方式ごとに一括企画する戦略です。

2015年にデビューした4代目プリウスを皮切りに、C-HRやカローラスポーツ、カムリやRAV4、クラウンなど続々とTNGA採用車が登場しています。そして今回、ヤリスで初採用されたのが3気筒エンジン搭載車に特化したのがGA-Bです。低重心、ワイドスタンス、ショートオーバーハングなどTNGAに共通する特徴はそのままに、ホイールベースとトレッド、さらに最低地上高を可変とする基本設計により、適合車種やデザインの自由度を高めています。ヤリスでは車両重量を50㎏以上低減しており、主要骨格を連結することでボディのねじり剛性を30%以上高めたほか、エンジン搭載位置も下げて重心高を現行型比で15mmも下げています。

足回り形式は前がストラット、後がトーションビームを基本としながらも、後ろはマルチリンクなど独立懸架にも変更できるなどの多彩なアレンジが可能となっています。ヤリスでは4wd車のリアサスペンションに新開発の2リンク式ダブルウィッシュボーンを採用。とくにハイブリッド車には、トヨタのコンパクトカーとして初めてのモーター駆動式4wdを搭載することができました。

プラットフォームを3気筒エンジンに特化したことで、フロントストラットの取付け角度が適正化されて摺動摩擦が低減されているのもポイントです。さらに、全車に前後スタビライザーを標準装備するなど、スプリングレートを下げながらロール角度を現行型よりも減らすことに成功しています。文字通り土台が一新されたことで、ひとクラス上という感じがして、もっとも走りたいというモリゾウさえも納得させる乗り味を実現しています。

・ダイナミックフォースエンジン第3弾は1.5リッター 直3エンジン

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搭載さえるパワートレインは3種類で、1Lの1KR型こそ現行型の大幅改良ですが、1.5リッターNAとハイブリッドに搭載されるユニットは完全な新設計となっています。すでに搭載車が発売されている2.5リッター、2リッターの直4とTNGAの思想に基づいてモジュラー設計されており、ボアxストロークの80.5x97.6のストロークは、レクサスUXやRAV4に搭載される2リッター、4気筒と同一となります。

さらにNAのM15A- FKSと新開発ハイブリッドのM15A-FXE型では仕様が異なり、FKSは直噴、FXEはポート噴射を採用しています。さらにFKSにはアイドル時の振動対策としてバランスシャフトが追加されています。またFKSに組み合わされるミッションであるダイレクトCVTまたは6速MTはいずれもヤリスに初めて搭載されるもので、いずれもコンパクトカー用に最適化されました。新開発のエンジンとともに気持ちの良い加速が味わえます。一方で現行型にも搭載されている1リッター3気筒の1KR-FE型もCVTの改良とともにおよそ6㎏も軽量化されており、ヘッド回りを全面刷新して全域で希薄燃焼を可能とするなど基本性能が向上しています。

注目のハイブリッド車はトランスアクスル、パワーコントロールユニット、駆動用バッテリーともにコンパクトカー用に最適化された高効率・軽量タイプを新開発しました。なかでも駆動用バッテリーは効率を50%以上もアップすると同時に、システム総出力も16%アップ、その結果、動力性能を向上させながら世界最高レベルの燃費を実現しているといいます。

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