昨今軽自動車での車中泊が人気になっています。軽自動車というと「一家に一台」というほど普及されている台数は多いモデルです。その軽自動車に乗ってキャンプに出かける人も多く、ボディが小さい軽自動車がキャンピングカーとして利用される時代なんだと感じてしまいます。今回はその軽自動車で車中泊ができるモデルを2つご紹介したいと思います。
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◆軽自動車でアウトドアブーム

キャンプというと既にブームは終わってしまったと思っていましたが、今は趣味としてキャンプをする人も多くいるといわれています。その人たちのことをキャンパーというそうですが、キャンパーたちが車を宿泊所の変わりにして車中泊をしながらキャンプをしているといいます。キャンピングカーというと1000万円ほどしそうな大きなボディをしたもので、それだけを購入するとなると一般庶民にはなかなか難しいといえます。
しかし普段使っている車のシートを倒して車中泊をすれば、キャンピングカーを購入せずともキャンプ気分が味わるというものです。車中泊をしようと思えば、室内空間に比較的余裕のあるミニバンであれば大人が2人ほど横になっても十分広さは取れますし、時々しかいかないキャンプであればそれで十分に楽しむことができるのではないでしょうか?
軽自動車での車中泊を考えると、いわゆる軽セダンといわれているミライースやN-ONEといったモデルであれば厳しいですが、スーパーハイトワゴンタイプであれば2人であれば十分可能のようです。ユーチューブでも軽ワゴンを改良して車中泊を楽しんでいる動画も多くアップされていることもあり、軽ワゴンでも楽しくできそうです。
◆キャンプのお伴に人気の軽自動車 N-VAN

キャンピングカーとして利用できる人気の軽自動車の一つはN-VANが挙げられます。
N-BOXやタント、スペーシアにワゴンRなど多くの人にとっておなじみの人気の軽自動車は法律上は軽乗用車として分類され、5ナンバーとなります。しかしながら、N-VANは法律上は軽商用車となり、4ナンバーとなっています。宅配の配達車として街中で見かけるエブリィバンやハイゼットカーゴなどと同じ分類になります。4ナンバーのモデルは人が乗るというよりも、荷物を載せるということが中心になるために、荷室が大きく設計されています。キャンピングカーとして利用する、車中泊をするにはぴったりなモデルといえます。
エブリィバンやハイゼットカーゴというと商用というイメージが強烈にあり、車中泊ができるとはいえ、自家用車として利用するには少し引いてしまいますね。その点でN-VANは軽商用車としては先の2台よりも後から登場していることで、車中泊のブームも意識して開発されたところもありそうです。もちろん自家用車としても十分に利用できるでしょう。
このN-VANをおすすめしたい理由としては、「荷室の大部分をフラットにできる」ということがあります。車中泊をする上で最も重要となりますので、床をフラットにするということではないでしょうか?フラットにできれば布団やシュラフを敷いて寝る時でも快適ですし、テーブルや物を置く台を設置するときにも安定して使えます。車内で火を使う、鍋をするというときにも安心できますよね。N-VANは助手席と後部座席をダイブダウンさせると完全に平地となります。この状態では2635mmもの荷室長が取れますので、大人一人であればかなり余裕をもって寝ころぶことができます。
N-VANの車中泊で役に立つアクセサリーも存在します。中でも「外部電源入力キット」がおすすめです。これはキャンプ場の外部電源設備や発電機などから、車内にAC100Vを簡単に引き込めるというもので、ここから車内に電気を供給しておけば車内のコンセントに電化製品をつないで使うことができます。なと1500wまでOKということで電気ストーブや電気毛布なども使うことができますし、炊飯器もできたりと本格的なキャンプを味わうことができるツールです。
◆キャンプのお伴に人気の軽自動車 ダイハツ ウェイク

次にキャンプ、車中泊をするうえで人気の軽自動車はダイハツのウェイクです。ウェイクというと、1800mmを誇る全高と、軽自動車の中ではピカイチの全高を誇ります。N-BOXでも1780mmということで高さにおいてはウェイクも負けてはいません。ウェイクがキャンピングカーとして利用できる理由としては、この高さにおける室内高にあります。ウェイクは室内高が1455mmもあり、この室内高は軽自動車でも最大クラスです。
車内で寝るということしかしないというのであれば室内高を気にする必要はありませんが、食事や炊飯、読書などをする座った状態や中腰の状態で何かをするということであれば室内の高さは高いに越したことはありません。1455mmの室内高があれば頭の上の空間は56㎝ほどになりますのでかなりストレスを感じない空間がとれそうです。
ウェイクのダイブダウンについては助手席と前席についてはN-VANに匹敵するほどの広さを誇ります。2000mm近い長さを確保できるので、大人がゆっくりではないにしろ、十分に横になることは可能です。ウェイクにも車中泊を快適にするアクセサリーがあり、それは「ジョイントクッション」というものになります。純正品ではありませんが、ベッドクッションのようなものもありますので、大人二人で車中泊をしたい場合には大き目のマットを準備すればOKです。
ドライバーと助手席のヘッドレストを倒すと、さらに広いスペースを取ることができます。前席を後ろへ倒して、後席は前に倒す、ということになりますが、この形態になりますと、かなり凸凹が発生しフラットにはならない状態です。厚手のマットや隙間を埋めるものを準備する必要もありそうですね。