コロナ 自動車業界 影響は1強のトヨタ以外はぶっ飛ぶ可能性もでてきた。

自動車メーカーもコロナウイルス感染症の拡大を阻止するために、医療現場への支援を行っていくためにマスクなどの生産へ乗り出しています。トヨタでもトヨタ生産方式にのっとり、医療機器メーカーの生産性向上への協力や、JPNタクシー車内での飛沫感染防止のために取組をしていくということです。

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◆自動車の製造は大丈夫なのか?

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自動車業界ではすでに、国内や海外の生産工場においては、生産の縮小や調整が動き出しており、少しづつコロナウイルスの影響が出始めています。販売現場では11時から16時など時短営業がすでにトヨタやホンダのディーラーでは行われているようですね。緊急事態宣言が発令されましたが、今後自動車業界はどうなっていくのでしょうか?

5月6日までの1か月は緊急事態宣言が効力を持つことになり、人と人との接触を極力減らすこと、医療提供体制を整えること、可能な限り外出は自粛することなどが呼びかけられています。海外では不要な外出は罰金や罰則が出るというケースも珍しくない中、日本はまだ海外に比べるとそれほど厳しくない感じもします。

緊急事態宣言が安倍首相により発令された同じ日の4月7日、日本自動車工業会の会長である豊田章男氏も会見を行い、各社必至の努力を続けていきますと発信しました。その中で3月決算が4月末から5月の連休明けに発表されるスケジュールなのですが、4月以降はコロナの影響によりどれほどの被害になるのか、いまだに見通しが立っていません。

この時期の決算発表につぃては、社長が登場し、前期の業績と今後の予想、計画を発表しますが、コロナ禍によりかなり厳し情勢となりそうです。第3四半期については、トヨタは増収増益、日産、ホンダは中国に依存度高いだけに、中国での見極めが非常に難しいということで、業績はかなり厳しいものとなっています。他の自動車メーカーであるマツダ、スバル、三菱なども厳しい見通しになっていることはいうまでもありません。

以下の通り、各自動車メーカーの稼働や調整のスケジュールを記載します。

■トヨタ
●高岡工場 第1ライン 4/3~7の3稼働日。生産車種:ハリアー、カローラ
●堤工場 第1・2ライン 4/3~7の3稼働日。生産車種:プリウス、プリウスPHV、カムリ、プレミオ、アリオン、カローラスポーツ
●田原工場 第1ライン 4/3~10の6稼働日。生産車種:LS、IS、GS、RC、NX、ランドクルーザー、4ランナー、各種エンジン
●田原工場 第3ライン 4/3~14の8稼働日。生産車種:第一ラインと同じ
●トヨタ自動車九州 第1ライン 4/3~15の9稼働日。生産車種:ES、CT、RX、NX、UX、エンジン、ハイブリッド用部品
●日野自動車羽村工場 第1ライン 4/3~6の2稼働日。生産車種:ランドクルーザープラド、ダイナ/トヨエース

※トヨタ自動車およびトヨタグループをあげて医療現場と医療物資の支援を発表(4/7)

■日産
●追浜工場 4/3、4/13、4/24、5/1の車両生産停止。生産車種:リーフ、シルフィ、ノート
●栃木工場 4/6~10、4/13~17、4/20~22、5/1の車両生産停止。生産車種:シーマハイブリッド、フーガハイブリッド、フーガ、スカイライン、GT-R、フェアレディZ。海外向けはインフィニティ各車種、370Z
●日産自動車九州 4/2~3、4/6~10、4/13~17、4/20~24、4/27~30の夜勤での車両生産停止(昼勤のみ稼働)、5/1の車両生産停止。生産車種はセレナ、エクストレイル、海外向けローグ、ローグスポーツ

■ホンダ
●埼玉製作所狭山工場完成車ライン 4/16~17(2稼働日)。生産車種:ステップワゴン、オデッセイ、ジェイド、レジェンド、クラリティPHEV、クラリティフューエルセル
●熊本製作所二輪完成車ライン 4/13~14(2稼働日)

■マツダ
●本社工場および防府工場 3/28~4/30までの間、13日間の操業を休止。8日間は昼勤のみ稼働
本社工場生産車種:ガソリンレシプロエンジン、自動車用手動変速機
宇品工場第一生産車種:CX-3、CX-30、CX-5、CX-8、CX-9、ロードスター、ボンゴ、フィアットクライスラー向けスポーツカー
宇品工場第二生産車種:CX-5、レシプロガソリンエンジン、ディーゼルエンジン
防府工場第一生産車種:マツダ2、マツダ3、CX-3
防府工場第二生産車種:マツダ6、CX-5

■スバル
●群馬製作所本工場および矢島工場(完成車工場)、大泉工場(エンジン・トランスミッション工場)
停止期間 :4 /9~5/1(4/9 ~11、4/13~18、4/20~24、4/27~5/1) ※ 記載のない日は、土曜日曜など元々休業日。停止日数 :19 日間 (稼働日ベース)。操業再開予定 :5/11(5/2~10は長期連休期間)
群馬製作所・本工場生産車種:レヴォーグ、インプレッサ、XV、WRX、BRZ
矢島工場生産車種:レガシィ、インプレッサ、XV、フォレスター

■三菱
●水島製作所第1組立ライン(軽自動車) 3/27~4/14
●水島製作所第2組立ライン(登録車) 4/6~4/23
水島製作所生産車種:RVR、i-MIEV、ekワゴン、eKクロス、ekスペース、ekクロススペース
●岡崎製作所組立ライン 4/9~4/17
岡崎製作所生産車種:アウトランダーPHEV、アウトランダー、エクリプスクロス
●パジェロ製造(株)組立ライン 4/13~4/30
パジェロ製造(株)生産車種:デリカD:5、海外向けパジェロ
※4月8日、水島(岡山)、岡崎(愛知)両製作所と子会社のパジェロ製造(岐阜)の完成車3工場で働く最大6500人を対象に一時帰休を始めた

■スズキ
●全工場(湖西工場、磐田工場、相良工場、大須賀工場、浜松工場)および国内製造子会社 4/1~3の3稼働日。4/6以降も操業を一部停止。
●主力の湖西工場(四輪) 4/9、4/10、4/17の操業停止。生産車種:アルト、スペーシア、ワゴンR、ハスラー、ジムニー
●磐田工場 4/9、4/10、4/17、4/18の操業停止。生産車種:エブリイワゴン、エブリイ、キャリイなど
●相良工場 4/6~17まで交代勤務から1勤へ変更。生産車種はイグニス、スイフト、ソリオ、クロスビーおよびエンジン組み立てなどを行う
●浜松工場(二輪車生産)および湖西工場(船外機) 4/10の操業を停止、それ以外も交代勤務から1勤へ変更
●鋳造部品の製造などを行う大須賀工場 4/10の操業を停止、4/9および4/17は一部操業。4/20以降の工場操業については、状況などを見極めた上であらためて判断

■ダイハツ
●滋賀(竜王)第二工場 4/13~21(7稼働日)。他工場は稼働予定。生産車種:ロッキー&ライズ、タント、ムーヴキャンバス

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