新車情報2021 ホンダ 新型ライフにSUV仕様も登場。明らかにフィットっぽいけど!?

ホンダから新型”ライフ”が登場しました。これは2020年12月25日にホンダと中国の合弁会社であります東風ホンダが発売したのですが、いかにもフィットという感じのデザインになっていますね。このフィットもどきのライフですが、どのような車に仕上がっているのかチェックしていきたいと思います。

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◆新車情報2021 ホンダ 新型ライフ発表

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ホンダのライフというと1970年代に生産された初代からはじまり、4ドアとバックドア機構を持つショートカムバック型の2ドアワゴンとバンの設定がありました。横置きエンジン+前輪駆動のレイアウトは、N360やZと同様となっているのですが、エンジンは空冷から水冷へと変更になっています。

初代の生産終了以降、ライフの名を引き継ぐモデルの登場はなかったのですが、長いブランクを経て1997年に発表された軽トールワゴンとしてライフは復活したのです。2代目以降のモデルは八千代工業で製造されており、その2代目のボディ形状はステップバンの再来と言われるほどでした。

1997年に軽トールワゴンとして復活して以来、ホンダにおける軽自動車の中心としてモデルチェンジを繰り返してきたわけですが、N-BOXなどのNシリーズの登場により、2014年4月に生産や販売を終了したのでした。

新型のライフの登場は2020年10月15日に武漢のモーターショーにて世界初公開されたものです。発表時、東風ホンダの新型ライフについては、中国の若者が求める価値観に合わせて開発が進められてきたということで、新型ライフを発売する中で、Zの世代に活力とスタイリッシュさを提供できれば、というコメントを発表しています。

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◆新車情報2021 ホンダ Zという軽自動車

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ホンダのZの初代は「NIII360」をベースにしたスペシャリティカーとして発売されました。デザインは日本人が行い、360ccでクーペスタイルを目指したものです。オトナ4人が乗れるだけの居住空間は確保されており、当時のホンダ車に共通する飛行機風の計器類のデザインは印象的であったと言われています。

デザイン段階で後方までルーフを伸ばしたため、後部を斜めにカットしてガラスハッチを持っており、その黒くて太い樹脂製枠から水中眼鏡という愛称で人々から親しまれてきました。

その2代目は1998年に発売したSUVタイプの4WD車で、アクティの基本構造を踏襲してエンジンはミッドシップに搭載しており、トールワゴンとライトSUVを足して二で割ったようなスタイルで登場しました。パワートレインが後部座席の下に搭載されているメカニズムをホンダとしてはUM-4と呼称しており、車体にもそれを表わすエンブレムが装着されています。同じ機構によって当時の軽自動車の衝突安全基準を大幅にクリアしたことでも話題となりました。

中国におけるZ世代は1990年以降に誕生したデジタルネイティブ世代を指したものと言われており、ジェネレーションZに由来しているといいます。中国ではZ世代よりも、生まれた年代で区分けするようで、80後、90後、00後という表現が使われています。

車格もデザインもまったく異なるものの、日本で親しまれてきた軽自動車のライフも、その時代の若者に支持されてきた経緯があります。そのライフが中国向けのライフへと変わり、受け継がれたのです。

中国の若者たちに人気の車とは、1990年代以降に生まれた90後と呼ばれる中国の若者たちは、高価格帯の保守的な大型セダンよりも、低価格でスポーティな見た目を持つミドルサイズ以下の車種を好むということが言われます。

中国全体でいうと、ホンダではシビックやアコードが人気を集めているのですが、それぞれの地域に区切ると、そうではなさそうです。

比較的高級なクラスの車は中国の北部や東部、中央部の若者にはアウディなどの、東北部ではベンツのCクラスなどが人気を博していますが、南部の若者たちはどちらかというと環境性能で車を選択する傾向にあるようです。

中国国内の自動車ブランドに対しては、いまだ乗る事への羞恥心が勝るようで、国内ブランドの中でもスポーティなイメージを打ち出している吉利ですとか、リンク&コーといったブランドは大人気なのです。

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◆新車情報2021 ライフ=フィット?

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今回登場した新型のライフは、中国仕様のフィットの兄弟車にあたるといいます。フィットは広汽ホンダから出しているモデルでこの中国市場にて販売をしてます。

新型ライフはエアロパーツでスポーティに仕立てられたスポーツと、日本でも販売されているSUV風の外観が与えられているクロスターの2つのスタイルで登場しました。

予防安全システムのホンダセンシングの有無をはじめとした装備の充実度に合わせて、スポーツとクロスターそれぞれに2つのグレードが設定されます。搭載されるエンジンは1.5リッターのi-VTECエンジンで、トランスミッションはCVTが組み合わされます。日本のフィットいあるハイブリッド仕様については現在のところ未定ということです。

2021年は誕生50周年を迎えるライフ。東風ホンダはこの長い歴史あるライフに、新たなボディを与えた上で、中国のユーザーに紹介することになりました。新型ライフは、中国のZ世代の若者へ楽しさやエネルギッシュな日常を提供したいとしています。

価格は日本円で約155万円から178万円ということです。

◆新車情報2021 ホンダのフィットは中国で絶大な人気

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2019年、中国の自動車市場で日系車は2割以上のシェアを占めています。市場全体が大きく減速している中で、日系車はプラス成長を実現しているほど好調だったのでした。中国市場における日系車の高い人気が良くわかるのですが、その中でもホンダのフィットの人気は群を抜いているといいます。

コンパクトカーの中では断トツで敵なしという神話を作るほど、とも言われているくらい絶賛されています。その理由の一つとしては車内空間の広さ、と言われています。車体は小さいのに、信じられないほど車内空間が広いと賞賛されています。また、エンジンが優秀というのみ魅力の一つといわれています。

メインはエンジンで車体はおまけと言われるほど、とも評価が高く、さらに改造がしやすくて潜在力が高い、価格も手が届きやすいということで今やホンダのフィットは絶大な人気を得ているのです。

中国では、人気が出た商品はどんなものでも模倣品やいわゆる「パクり商品」と言われる商品がどんどん出てきます。ですが、フィットをコピーした車種はなかなかないといいます。その理由としては、業界内部から、コピーしたくても真似できない、という声が上がっているのです。フィットの長所を真似るというのはいかに困難なことかということがおわかり頂けると思います。

そんな魅力的なフィットですが、中にはデメリットもあるということです。それは騒音が奇異なり、乗り心地がよいわけではないので、長時間の運転には向いていないということも言われています。

どんな車にも長所と短所がありますが、中国市場で人気が高いということはそれだけ多くのユーザーの支持されていると言えるでしょう。

そんなフィットに寄せてきた新型ライフ。Z世代のみならず、幅広い年代層に向けて発信された新型だけに、フィットの兄弟車ということで人気を得ることができるでしょうか?兄弟車というよりは、ついに完全にコピーができたモデルが登場してきた、と言えるのかもしれません。

日本におけるホンダのフィットは月の販売台数が平均で8000台強を売り上げる人気モデルです。その理由はコンパクトなボディでありながら、室内空間の広さ、運転のしやすさ、静粛性の高さなどが挙げられます。日本仕様と中国仕様では比べられないかもしれませんが、その兄弟車で登場するライフということであれば、フィットに期待していることをそのままライフにも期待してしまうということですよね。

兄弟車ということでありますが、ライフ=フィットという印象はかなりいいイメージを持たせると思いますので、期待できる車であることは間違いなさそうです。

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