新車情報2022 マツダ MX-30 EVモデルがついに登場。航続距離は吉とでるか?

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2020年10月に2リッターのマイルドハイブリッドで登場したMXー30にピュアEVが追加されます。欧州では2020年9月からすでに販売されており、もともとEVが大本命という車です。2022年にはロータリーエンジンを発電専用に使うレンジエクステンダーEVの発売も予定されているだけに、注目度は結構高いと思われます。マツダの電動化戦略の先陣を切る車で、それらの総称としてパワーユニットはe-スカイアクティブという名称が付きます。

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◆新車情報2022 マツダ MX-30 本命のEVが登場

独自の観音開きドアを使った外観や内装はマイルドハイブリッドのMX-30と同じで、35.5kwhの小容量リチウムイオンバッテリーを搭載するため航続距離は200kmと短めに設定されています。欧州での価格は約410万円からで、日本でも約40万円の補助金を引いて300万円台に収まるあたりの価格が予想されています。

以前は法人リースのみの販売からスタートされていたのですが、その後の電動車への期待の高まりもあり、一般販売の可能性も出てきています。

2019年の東京モーターショーに登場したのはEV仕様のモデルでした。マツダ初のEVとはいえ、マイルドハイブリッドでの登場を先に、ということを聞いたときは少しがっかりしたものです。EV仕様は市場拡大しているヨーロッパ向けが優先とされ、日本は普及しやすいマイルドハイブリッドから導入していくという戦略ということで、それの方が地に足をつけて進めることができている、と思ってしまうのは私だけでしょうか。

このMX-30ですが、アピールポイントはたくさんあります。最たるものはそのデザインにあり、マツダだけにどこか人の感性を刺激してくる感じもあったりするのです。

最新のマツダの車に共通していると言える、サイド面の独特な造形であったり、五角形のグリルであったりというデザインの要素は、実はMX-30には導入されていないのです。

マツダらしさというのはCX-5やCX-8、ロードスターのデザインにあるのかと思っていたのですが、そうではないようで、このMX-30にこそ、マツダのデザインの真髄があるように思われます。ちゃんとマツダらしい車に見えて、シンプルでありクリーンな新鮮みのあるデザインだからです。

このMX-30のフォルムはSUVクーペスタイルで、リアゲートが結構寝かされているのですが、RX-8以来のフリースタイルドアということもあり、かなりアピール力があったりします。

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◆新車情報2022 マツダ MX-30の凝ったところ

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MX-30の凝ったところといえば、左右に設定されている観音開き付きのリアドアでしょうか。開口部こそ小さいものの、フロントが80度、リアが82度まで開くことができ、車体側もBピラーレスとされていることで、後席への十分な乗降性を確保しています。もちろんリアドアは通常のドアに比べれば幅が狭いのですが、フロントドアを開かずに単独で開けることはできないですが、多少は不便なことは否めません。

しかしこのスタイルを実現するためには必要なことで、こうしたデザイン重視の姿勢もマツダ車らしい要因といえるかもしれませんね。

外観上の目を惹きそうなのがインテリアと言われており、シンプルな水平基調のレイアウトに、フローティングされたセンターコンソールや、マツダ初のタッチパネルとなっているエアコン操作パネルなどのによってスッキリ感もあり、より先進性も感じられます。

センターコンソール周辺に標準装備やオプションでも使われているヘリテージコルクについては、2020年に100周辺を迎えたマツダの前身である東洋コルク工業への尊敬の念を込めてのものです。材料はコルク栓の生産時にでる端材と言われています。

ドアトリムに使われている感触の素材は、呼吸感素材とも言われており、これはリサイクルペットボトルから作られているようです。また、車種によってはインダストリアルクラシカルパッケージが装着されている仕様もあるのですが、これは、シートのファブリックにリサイクル糸を20%程度使用しており、プレミアムヴィンテージレザレットと呼ばれる表皮については、あえてムラ感のある色合いを出し、柔らかな手触りで、まるで本革のようなもので、実際には人工皮革となっています。これはなめしのために有機溶剤を使うこともなく、まさにサスティナブル素材なのです。

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◆新車情報2022 マツダMX-30のドライバー席

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MX-30の室内空間というと、居住性についてはオトナでも十分な余裕があるくらいは設定されています。ヘッドクリアランスについても思っている以上に狭くはなく、ただ、後部座席の座面についてはもうちょっと長くてもいいのではないかと思われるくらい短い感じがします。

ドアやリヤクォーター、にもウインドウがあるので閉塞的とはいいませんが、はやり空間的に明るいものではありません。ウインドウが開閉できないのも、長時間だと少し空気が重たくなるといいますか、できれば大きめのガラスルーフも欲しいと思ってしまうところです。

さて、MX-30の乗り降りをするときには、少し頭をぶつけないように身体の入り方、出方にコツが必要な感じがします。前席を前に出していればたいしたことはないのですが、問題としては降りる時が一番で、前に座っていた人がフロントドアを開けたままにしておく必要が出てくるのです。それがやっかいで、前席のスライドとリクライニングはシートバックにあるスイッチで行うことができるのですが、ドアノブまで手を伸ばすのは結構難儀するものです。

結局のところ、このMX-30という車は、前席の2席がメインとなるのかもしれませんね。基本的には4シートのクーペという感じですね。

その分、前席、ドライバー席に移動してみるとスッキリとして上質な空間が広がり、背筋がピンとタダされるような感じがします。走りについても気分が高まってきて、ブイブイ言わしたい、なんてこともありかもしれませんが、どちらかというと、しっとりと、大人びたドライブになりそうな感じです。

◆新車情報2022 MX-30のパワーユニット

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MX-30の走りについては穏やかな感じという言葉が似合いそうです。直列4気筒、2リッターの自然吸気エンジンに小型電気モーターを1基組み合わせたマイルドハイブリッドのe-スカイアクティブGは、減速時に回生によって蓄えた電気で発進や加速をアシストしてくれます。

これが特に低回転域での粘り感に繋がっており、アイドリングストップからのエンジン始動も滑らかにかつ迅速に作動し、そこは爽快感が増しているとも言えるほどです。

フラット感を意識したというサスペンションは、確かに高速道路でジョイントを通過した際なども目線がぶれない感じもあったり、その甲斐あって乗り心地もしなやかな感じと思われるところがあります。18インチのタイヤが鋭い入力に対してはコツコツと刺激をしてくるのですが、低速よりもある程度の速度でゆったりと行っている方がいいのかもしれません。

車両本体価格はベース車が242万円、4WD車については265万円です。100周年特別記念車も設定されており、こちらは2WDが315万7000円、4WDが339万3500円。

この100周年特別記念車には、創立100周年のスペシャルロゴや2トーン専用のボディカラー、フロアカーペット、フロアマットなどが専用でついてきます。シート材質にはクロス+合成皮革、360度ビューモニタ、ドライバーモニタリング、ボーズサウンドシステム+12スピーカーなどが装備されています。

◆新車情報2022 マツダMX-30が目指すところ

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MX-30の自然体でわたしらしく生きるというキーワードを具現化するために、MX-30の開発をスタートするにあたり、世界中のユーザーと会う中で生まれたといいます。車の中は自分を取り戻す大切な時間であり空間である、という声もあがり、開発しようとしている車=MX-30が発売するころには、さらにこの考えが大きくなっているかもしれないということを考え、ユーザーに寄り添った空間や時間を作ることを実現するために進めてきました。

現在にあったAIやLoTなどの技術が暮らしの中に取り入れられていく中で、身の回りの製品デザインはシンプルなハイテクモダンへと進んで言っていますが、マツダはユーザーとの出会いの中から、自然体で人の温かみのあるヒューマンモダンを追求したいという考えに至ったのです。

それは新しい生き方に寄り添うという、人と時間軸を加えた新たな挑戦ともいえるものでした。フラットなドアやフロントからミラーにかけての統制のとれた流れなど、引き算の美学を追究したデザインの実現には、緻密に計算された高度な技術が生かされています。

このMX-30では、挑戦的とも言える新しい表現で魂動デザインをより深化させることができたと自負するところがあります。スリースタイルドアの採用についても、ロードスターで体現してきた車での開放感にはじまり、日本家屋の縁側のように、室内と外がシームレスに繋がりリラックスできる空間にしたいという考えも採用しました。

◆新車情報2021 マツダMX-30の航続距離は200km

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35.5kwhのバッテリーを搭載するマツダのMX-30。航続距離は約200kmということで、長いか短いかはユーザーの使い方にもよるのかもしれません。対象となるドライバーが日常的に走行する条件では十分とマツダは考えています。

この航続距離はコンパクトな純粋なEVとしてはかなり短いとも言えそうです。イギリス仕様のプジョーe208については、約340km。日産のリーフについても315km程度は走れるというもので、ホンダeについても220kmというところでしょうか。

魅力的な価格と動的性能などを備えている、としてもマツダの哲学がドライバーに理解をしてもらえるのでしょうか。

MX-30には、マツダの魂動デザインと呼ばれるデザイン言語や、進化させたスタイるングが与えられています。シャープでクリーンな面構成は、内燃エンジンを搭載するクロスオーバーのCX-30やCX-5とは明らかに違います。

MX-30は多くの点で評価は高く、スタイリッシュであり、装備も充実されています。洗練されており上品さも備え、価格としての競争力は高いです。コンパクト・クロスオーバーEVとしては”推しメン”といえるモデルかもしれません。ですが、航続距離がもう少しというところが、よし買おう!という気をためらわせる要素になることはありそうです。

マツダがターゲットとしているユーザー層にはちょうどいいと思われる距離かもしれません。しかしより長い距離を走れる車が出てくればそちらに流れるということは可能性としては十分に考えられます。200km程度で十分ですよ、というユーザーには良い選択肢になると思います。

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