sx4 sクロス 販売終了でプラットフォームが同じであるエスクードをモデルチェンジさせる準備か?

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2021年に入ってもSUV人気は変わりません。それどころか、さらに加速している感じもするこのSUV市場ですが、その中でもスズキの小型クロスオーバーSUVであるSX4 Sクロスが販売終了していたというのです。SUV人気の中にあって、なぜ販売終了となったのでしょうか?

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◆新車情報2021 スズキ SX4 Sクロス終了に

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すでに、スズキのホームページからは商品ラインナップとしては消えている状態です。スズキがいうにはどうやら日本向けについては2020年内に販売が終了している、とのことで、すでに在庫のみの販売になっているということです。このSX4 Sクロスはハンガリーで生産をしていることから、現地では生産や販売を継続しているといいます。

SX4 Sクロスの前身であるSX4も含めると14年ほどの販売をしていたことになるのですが、実にさみしい感じがしてなりません。

2006年の7月に登場したSX4は2代目のスイフトをベースとして、ボディサイズを少し拡大したコンパクトSUVといえるジャンルに属していました。実はコンパクトSUVとしてはこのSX4がパイオニア的存在であったのです。

SX4はフィアットのセディチと共同開発をしているクルマで、ボディタイプは標準の5ドアハッチバックと最低地上高を高めて、ルーフレールや樹脂製のオーバーライダーなどを持つクロスオーバー系がありました。

パワートレインについては、1.5リッターと2リッターのNAエンジンに4速ATを組み合しており、それぞれにFFと4WDが設定されていました。2007年には1.5リッターFFの4ドアセダンも登場しています。

SX4は2004年に登場した2代目スイフト以来の好調に販売していたモデルで、スイフトのように操作性や的確なハンドリング、引き締まった乗り味により、かなり好印象であるクルマでした。

・スズキが製造していたセディチ

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共同開発をしていたセディチは、2005年12月にコンセプトモデルが発表され、2006年のジュネーブショーで公開されてから、同じ年の3月に発売が開始されています。姉妹車となっているSX4とともにハンガリーのマジャールスズキで製造されていました。スタイリングはSX4と同様イタルデザインによるもので、セディチ、SX4の外観としての違いは前後のバンパーとエンブレム程度でした。

2006年のトリノオリンピックでは公式車両として設定されており、2007年6月にはイタリアでのベストセラーSUVとして人気を博していました。

このセディチ、当初4WDのみの設定だったのですが、2008年にはFF仕様であるセディチ4x2が発売され、4x4とエンジン設定は同じとしながらもイタリアでは4x4より約2000ユーロ(現在のレートで約25万円)ほど安い設定となっていました。

・セディチ 2009年4月にマイナーチェンジ

セディチは2009年4月にマイナーチェンジを実施、グリルをメッキタイプに変更すると同時に、バンパーガードも新たなデザインとしています。さらにアンダーガードも追加され、アルミホイールのデザインも一新されました。1.6リッターガソリンの最大出力を109psから120psへと拡大させて、ディーゼルを1.9リッターから2.0リッターのマルチジェットに変更し、最大出力は120psから135psへと拡大しました。

その後については、生産台数は徐々に低下、2008年には年間で約32000台販売していたにもかかわらず、2013年には年間でも6000台まで落ち込んでしまったのです。その後、現在のジープレネゲードの兄弟車である500Xが登場することによって、廃止となりました。

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◆新車情報2021 スズキSX4 Sクロスの歴史

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SX4の後継車となるSX4 Sクロスは2012年のパリモーターショーで出展されたコンセプトカーを経由して、2013年のジュネーブショーで市販車が登場しています。日本には2015年2月にも販売が開始されたのですが、ボディサイズとしては現在のコンパクトクロスオーバーとしては標準的なサイズである全長4300㎜、全幅1765㎜、全高1575㎜に拡大されました。

登場したときの日本仕様としてはパワートレインは、1.6リッターのガソリンエンジン+CVTで、FFに加えて、オートや旋回性能に優れるスポーツ、そして安全性重視であるスノー、駆動力を高めるロックという4つのモードを持つ、オールグリップと呼ばれる4WDが設定されました。

機能面としては、ボディサイズを拡大しつつも、50㎏軽量化されており、生産はスイフトよりも半車格下のコンパクトカーで絶版となっているスプラッシュや現在も販売をされているコンパクトSUVのエスクードと同様にハンガリーで行われているために、SX4 S4クロスは輸入車としての販売となっていました。

2017年6月にはマイナーチェンジされていますが、フロントマスクをグリルやヘッドライト、バンパー、ボンネットの変更により押し出し感のあるものへと変更され、またタイヤを17インチへと大径化し、最低地上高をマイナーチェンジ前よりも20㎜高い185㎜としました。

2019年10月にも一部仕様が変更されているのですが、その際ミリ波レーダーを使った自動ブレーキや先行追従型のアダプティブクルーズコントロールなどから構成されるレーダーブレーキサポートⅡ、フロントサイドとカーテンエアバッグの標準装備化といった安全装備の充実がありました。

・SX4 Sクロスは売れなかった?

SX4 Sクロスは結論からいうといいクルマであったというのが本当のところでしょう。SX4やSX4 Sクロスは動力性能、燃費性能はそこそこということでありましたが、エンジンの回転フィールやハンドリングなども含めて、全体的にはおすすめできるクルマでありました。

そしてその最たる理由というのが、価格で、輸入車としての扱いであるにもかかわらず、FFでは214万から、4WDでは256万円からと安かろう、悪かろうというよりは、安くていい車ということでおすすめできるクルマという感じでした。

それでもSX4 Sクロスが売れなかったワケは、その背景にあるといわれています。もちろんエンジンや自動ブレーキが現在の水準に達していなかったということもあるでしょうけれども、世の中にあまり出ていなかった、ということが最大の理由ではないでしょうか。

テレビCMなどそれなりに流れていたのですが、大手メディアでもSX4 Sクロスの存在は忘れられていたということもあったり、話題の新車ばかり追いかけられていたところも大きいと思います。

SUVというジャンルについては、もっとも話題性のあるジャンルだけに、トヨタからヤリスクロスやハリアーがでる、とか、日産からキックスがでる、、ホンダのヴェゼルはいつからフルモデルチェンジされるのか、などなど、現行モデルについては、大手自動車メーカーから発売しているモデルに注目が集まるだけに、スズキのSX4?みたいな感じでしょうか。

スズキでもジムニーやハスラー、スペーシアに話題がとられているところもあったかもしれません。しかも販売目標とする台数が少なく、年間で600台程度しか販売されない、みたいなところもあります。そもそも街中で走っていること自体がレアというものでした。

SX4 Sクロスはエスクードと同じプラットフォームだけに今後はエスクードに力を入れていく感じがします。エスクードも2021年にはフルモデルチェンジを実施する時期とも言われており、今後の動向が気になるモデルです。

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◆新車情報2021 エスクードとSX4 Sクロスの違いは?

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スズキから発売しているSX4 Sクロスと4代目エスクードは同じプラットフォームが採用されているのですが、一体どんな違いがあるのか、いまいちよくわかりませんよね。ここではその違いを見ていきたいと思います。

SX4 Sクロスの前身はSX4で2006年7月に発売となりました。デザインはイタリアを代表するデザイナーであるジョルジェット・ジウジアーロ氏が担当しており、あのGT‐Rイタルデザインをデザインしたイタルデザインを創った方です。SX4はハッチバックタイプのコンパクトカーをベースとしてSUVの要素をうまく取り入れたモデルで人気となっていました。

そして、そのSX4のコンセプトを踏襲し、よりクロスオーバーとしての性能を高めたモデルがSX4 Sクロスで、2013年のジュネーブショーで初めて披露され、その後欧州や中国で先行販売され、2015年に日本でも発売されました。

一方のエスクードは、SX4 Sクロスよりも長い歴史をもつクルマで、初代エスクードはスズキから販売されていたジムニーの上級モデルとして1988年に登場しています。本格的なオフロード走行だけではなく、街乗りでも快適性が優れているオンロード性能も両立したクルマで、オンとオフどちらもできるクロスオーバーSUVの先駆け的モデルでした。

SX4 Sクロスと同じように日本だけではなく海外でも販売されており、ビターラという車名で販売されています。

初代エスクードが登場してから30年以上にわたり改良が施されてきており、SX4 Sクロスの販売が開始された2015年には現行型となる4代目へとモデルチェンジも行われています。今でも根強い人気を誇っています。

◆新車情報2021 エスクードとSX4 Sクロスのデザイン

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それぞれのボディサイズを見てみましょう。

SX4 Sクロス
全長4300㎜、全幅1785㎜、全高1595㎜

エスクード
全長4175㎜、全幅1775㎜、全高1610㎜

このボディサイズを見てみると、SX4 Sクロスのほうが少し長めといいますか、若干エスクードのほうが小さく感じそうですね。最低地上高については、両モデルとも同じであるため、エスクードが単純にボディサイズに高さがあるといえるでしょうか。

全長の違いはホイールベースの長さが関係していると思われます。SX4 Sクロスはホイールベースが2600㎜、エスクードが2500㎜ということです。

この2つのモデルはオフロード走行を可能としているSUVモデルで、快適なオフロード走行を実現するオールグリップシステムがどちらにも設定されています。本格的とまではいかないにしてもSUVとしてはかなり使えるクルマとして考えて間違いないでしょう。

・エスクードとSX4 Sクロスの燃費性能、走行性能

搭載されるエンジンはどちらも違うもので、エスクードは1.4リッターターボエンジンを搭載。最高出力は136ps、最大トルクは21.4kgmです。SX4 Sクロスは1.6リッターエンジンを搭載しており、最高出力は117ps、最大トルクは15.kgmとなっています。

エスクードには2つのエンジンが搭載されており、上記の1.4リッターと1.6リッターの直4DOCHエンジンです。こちらのエンジンは2018年10月が廃止となっているために、1.4リッターのみとなっています。

エスクードのほうがエンジンとしてはパワーのあるものを搭載しているんですね。

燃費性能については、エスクードはWLTCモード燃費で16.0㎞/L、SX4 SクロスについてはJC08モード燃費で4WDは15.2㎞/L、FFは16.2㎞/Lとされています。燃費性能として大きな差はなさそうです。

1.4リッターのターボを搭載しているエスクードのほうが燃費が少しいいということ、トルクが大きいため、加速力に違いがあるということになります。

結局のところ、ターボのエンジンを積んでいるか、積んでいないかで分かれてくるのかと思います。エスクードはターボ仕様、SX4 Sクロスはノンターボ仕様という感じですね。どちらも同じものが搭載されていれば、キャラクターも被ってしまうため、あえてそうしたと考えられるでしょうか。

よくもわるくも、というところで、走りに関しては十分すぎる性能を持っているのがエスクードです。維持費もそれほどかかるわけではなく、何よりもユーザー数が少ないため、個性的なクルマともいえるでしょうか。ラダーフレームからモノコックボディへとなっていますが、四駆性能はしっかりとしているために、悪路もそれなりに走ってくれます。

SX4 Sクロスにしてもとにかく日本国内では出現率が極小のため、優越感に浸れるということがあります。車内も広々としており、オールグリップがかなり快適なため、満足度は高いというところです。ですが、安全性がエスクードと比べると少し乏しいところがあります。

先進技術に頼りたいという方はエスクードを選択してもいいかもしれませんね。両モデルともいい車、というところは変わらないです。

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