2021年に入り、新車が続々と登場する予定のある各自動車メーカーですが、その中でもホンダが2月18日に新型ヴェゼルの発表をオンラインで行うことを公表しています。ヴェゼルのみならず、ステップワゴンやフリードなどもこれからフルモデルチェンジをしてくる可能性があるといいますが、特に2022年はかなりのボリュームになるといいます。現在入手できる情報をまとめてみました。
こちらの記事に書かれている内容は・・・
◆新車情報2021 ホンダ 新車攻勢は2022年に? ①ステップワゴン

2019年に登場した新型のフィット、そしてその後N-WGNやN-ONE、N-BOXのマイナーチェンジなど行い新車を続々と登場させているホンダですが、2022年にはビッグネームのフルモデルチェンジもあるといわれています。それはステップワゴンにフリード、シビックタイプRとおなじみのモデルなのですが、さらにはライズ/ロッキーに対抗するべく、リッターSUVの登場も予定しているのだとか。かなり気になりますね。
2022年にもフルモデルチェンジされるといわれているステップワゴン。トヨタのヴォクシーやノア、日産のセレナとともに強烈な販売合戦になっています。ですが、その中でもステップワゴンが一つ頭抜きでない感じで苦戦を強いられている感じです。そのステップワゴンを大幅に刷新するということです。
現行のステップワゴンユーザーからはあまりネガティブな話を聞くことがないほど、ステップワゴンは優秀であるといわれますよね。それは乗った人にしかわからないものだということですが、快適で使い勝手もよく、特に不満はないといいます。これは不評だろう、といわれていた「わくわくゲート」も使う分にはかなり便利で、狭い駐車場でベビーカーを載せたり、3列目に人を乗せたりするのに大変活躍するようですね。
なぜそれほどまでに人気がないのかわからないくらいというくらいです。強いていうならば見た目なのかもしれません。わくわくゲートのリアの縦線は言うまでもなく、顔つきもワイドな印象ではない縦長の顔、馬ずらのような印象を受けて、斜め前からみた目がこれはどうなのか!?というほどです。
ですが、1.5リッターで自動車税も安くすみ、動力性能も十二分に発揮してくれるステップワゴン。使い方によってはN-BOXで事足りるかもしれませんが・・・。
そのステップワゴンですが、現行モデルではレス仕様が登場したこともあり、次期型は廃止される可能性が高いようです。そしてエクステリアはキープコンセプトとなりながらも、ワイルドさやスポーティさを増大させて大幅にリフレッシュさせてくることでしょう。
そのポイントは走りの良さにあるステップワゴン。走行性能のよさを前面に押し出して原点回帰させるつもりです。そのために新型のプラットフォームが採用され、全高は現行モデルよりも若干低めに設定されます。
パワートレインについては、2リッターの2モーターハイブリッドのe:HEVは継続して採用されますが、1.5リッターVTECターボは2リッターNAに換装されるかもしれません。
1.5リッターのVTECターボは動力性能としては大きな不満は出てきませんが、1.5リッターという排気量がライバルと比較すると劣る、ということが指摘されています。
現行型で人気のモデルは、圧倒的にスパーダなのですが、次期型に関してもその点は変わらず人気となるのは間違いないでしょう。
◆新車情報2021 ホンダ ライズ対抗に1リッターSUV ②新1リッターSUV

トヨタのライズが爆発的人気を博している中、ホンダも1リッターのSUVを投入するといわれています。この1リッターSUVはトヨタのライズやダイハツのロッキー、スズキのクロスビーなどがありますが、ホンダは全長4100mm、全幅1695mm、全高1600mmというまったく新しいSUVを登場させてきます。
パワーユニットについては欧州のシビック、タイで生産している5代目のシティに搭載されいる1リッターのVTECターボが有力です。シビックでは129ps/18.4kgmというエンジンスペックを発揮し、CVTと組み合わせることで最高速度が200㎞/hを超えてくるというから、コンパクトSUVに搭載ということであれば、十分なスペックといえそうです。この1リッターSUVの登場でライズやロッキーにも多少は影響がありそうですね。
・ホンダのシティにターボが復活していた

1981年にホンダから登場したシティは初代モデルが一世を風靡し、現在は東南アジア圏で販売をされているフィットベースのセダンです。シティのタイ仕様が2020年の11月に5ドア八バックモデルの追加があり、これがかつて日本で発売していた名車シティハッチバックといわれています。ついに復活したというのですね。
初代シティは標準モデルで全高が1470mmという3ドアのコンパクトカーとして登場しました。このコンセプトは当時としてはかなり新鮮だったということがあり、老いも若きも男も女も、幅広いユーザーから支持されてきたモデルです。
シティのラゲッジスペースに入るミニバイクのモトコンポと同時に発表するという、ホンダの2輪部門とコラボしたかたちの登場でした。
その2代目シティについては、3ドアのコンパクトカーということは継承しつつ、全高が低く、全幅が広いという初代とは真逆のスペシャリティな要素をもつコンパクトカーとして登場しています。
エクステリアについては、軽自動車のトゥデイを拡大したイメージのデザインで、このデザインはルノーのトゥインゴの初代モデルにも影響を与えているといわれており、日本車としては誇らしいモデルなのです。
マイナーチェンジの際には100psの1.3リッターエンジンを搭載したCR系が追加され、車重が700㎏程度と現在の軽自動車よりも軽かったということもあり、かなり速かったそうです。ジムカーナやレースなどモータースポーツで活躍したクルマです。
・新型のシティとは?

シティに追加された新型のハッチバック仕様ですが、基本的には4ドアセダンのシティを5ドアハッチバックにしたものです。ですが、5ドアハッチバックというボディタイプやボディサイズ、フィットベースとなる点を総合すると、2005年から2016年にかけて2世代に渡り、欧州で販売された欧州向けのシビックのような感じがします。日本でも2009年から2010年に3ドアのタイプRユーロが限定発売されたことがあります。
そのため大き目のコンパクトカーなのか、ミドルクラスのモデルなのか、というのはかなり判断に迷ってしまうところがあります。
エクステリアについては、ボディサイズは全長4270mm、全幅1748mm、全高1488mm、ホイールベース2589mmとシティと同様に日本では3ナンバーサイズのボディです。テールランプの形状など、少しベンツのAクラスを見ているような感じでしょうか。
インテリアについてはダッシュボードなどはシティと共通ですが、フィットベースということもあり通常のリアシート下にある燃料タンクを車体中央に置くセンタータンクレイアウトの恩恵によって、リアシートは収納するとラゲッジスペースとフラットになるほか、座面を持ち上げて高さのあるものを運べる機能も備えています。キャビンとラゲッジスペース自体もフィットベースだけにボディサイズ以上に広そうです。
タイで発表されたモデルについては、CVTとの組み合わされる1リッター3気筒ターボで最高出力122ps、最大トルク17.6kgmを発揮し、e:HEVが追加されることか予告されていることなど、シティに準じているところがあります。
自動ブレーキや先行車追従機能のアダプティブクルーズコントロールや、レーンキープアシストシステムなどから構成されるホンダセンシングももちろん設定されています。価格についてはベーシックなモデルから日本円で約205万円、上級モデルの約232万円、エアロパーツなどが付くスポーティなRSは約258万円という設定でシティハッチバックの価格はベースとなるシティよりも若干高くなっています。
そしてシティの1リッターターボ車とe:HEVの価格差は約35万円で、シティハッチバックのe:HEVもこれに準じることになると思われます。シティハッチバックは東南アジア向けのモデルですが、ボディサイズなどを見てみると、フィットの1クラス上のモデルとして日本導入をしてもいいのではないかと思われます。東南アジア圏では、先代フィットがジャズという車名で販売されているのですが、シティハッチバックの登場を機にジャズがハッチバックに統合されるかもしれないということも噂されています。
◆新車情報2022 ホンダ 新型フリードも9月以降にデビューか? ②新型フリード

フリードも2022年に登場するといわれています。2016年に登場した現行モデルのフリードですが、2019年にビッグマイナーチェンジを実施しており、コンパクトミニバンとしてシエンタと熾烈な争いを繰り広げているモデルです。人気の高さも維持していますよね。
現行モデルのパワートレインは基本的に先代型フィットと同じ1.5リッターのガソリンと1モーター2クラッチ方式のハイブリッドであるi-DCDでしたが、新型は新開発のプラットフォームを採用し、ハイブリッドは現行フィット同様の2モータータイプとなるe:HEVに変更されます。
先進安全装備のホンダセンシングはソナーセンサーとフロントワイドビューモニターを採用した新型へと切り替わります。フリードに対してテールゲートパネルとリアバンパーを開口部が広いタイプに派生したモデルである、フリード+も継続して設定される予定です。
◆新車情報2022 ホンダ 新型シビックタイプRも出る!

現行モデルはすでに2020年10月にビッグマイナーチェンジを実施しているのですが、2022年には新型のタイプRが登場するとされています。そのベースとなるシビックはすでに北米で2020年11月に新型セダンのプロトタイプが公開されているのですが、日本ではセダンの需要はあまりに低いため、現行モデルのセダンは販売が終了しています。新型もセダンの日本導入は見合わせることになるでしょう。
2021年の8月にハッチバックモデルが新型に切り替わるとされており、新型のタイプRは現行タイプRに比べて、エクステリアではすっきりとした印象に変更されるということです。
これは現行型が装着するダインフォースを得るための大型リアウイングなどが空力抵抗の増加原因になっていることの反省として、ということのようです。搭載されるであろうパワートレインは、直4、2リッターDOHCのVTECターボはキャリーオーバーされますが、リアについては後輪左右のトルクを制御するモーターを採用し、これまでのFFスポーツから4WDスポーツに進化をすることになりそうです。
2リッターターボが320ps、40.8kgmを発揮するのは変わらないのですが、これに前後計3モーターによるパワーが加わるとされ、システム出力は400psを超えるパフォーマンスを得るということです。そのためのボディの重量増は最小限にとどまるとしています。