全店全車取り扱いに切り替えをしたトヨタですが、今後は兄弟車の車種整理をしていくようになります。そのなかでノア、ヴォクシー、エスクアィアの動向に注目が集まっているのですが、トヨタとしては最初に登場させたノアを残したいという意向があるようです。特に人気のカテゴリーである2リッタークラスのミニバンであるこのノア、ヴォクシー、エスクアィアですが、どのように変更になるのか調べてみました。
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◆新車情報2021 トヨタ ノアを残すようになる?

ミニバンの中でもトヨタのノア、ヴォクシー、エスクアィアは特に売れているミニバンといえるでしょう。2021年11月にもフルモデルチェンジを実施するといわれているだけに、その動向がかなり気になる人も多いようです。
スポーティでワイルドなヴォクシーはノアよりも売れており、高級感の雰囲気を持っているエスクアィアも一定の需要があるといいます。そのために捨てがたい車でもあります。
新型のノアは標準タイプとヴォクシー、エスクアィアのキャラクターを盛り込んだカスタムモデルの2本立てで登場するといわれており、ベースはノア、カスタムモデルとしてヴォクシー、エスクアィアの登場になると思われます。
エクステリアのデザインはキープコンセプトになるとしつつも、標準タイプは5ナンバー、カスタムは3ナンバー専用のボディが与えられるといわれます。
注目のパワーユニットについては、ダイナミックフォースエンジンに変更されるということで、ハイブリッドは1.8リッターから2リッターへの変更されます。
トヨタの次世代のクルマ作りの考え方であるTNGAによる新開発のプラットフォームを採用し、ボディパネルは直線と曲線を融合させた先鋭的なボディシェルを採用することになります。ボディサイズは従来モデルとほぼ同じとなりますが、走りと燃費、使い勝手などを同時にバランスさせるとした改良を図るため、全高を50mmほど下げて、シートやルーフの内張のレイアウトを変更することで、室内の居住性は従来型よりも拡大させるという工夫がなされます。
ノアには標準ボディである5ナンバーモデルととワイドフェンダーによる3ナンバーモデルのエアロバージョン、ヴォクシーには3ナンバーのみの2ボディタイプ構成になるとされています。これは従来型と同じような構成といえます。
現行型としては3ナンバーのエアロバージョンであるヴォクシーが販売としては一番売れているモデルで、このやり方といいますか、設定の仕方は新型ノアの3ナンバーモデルとしてヴォクシーがエアロバージョンに設定されることになりそうです。
◆新車情報2021 トヨタ 新型ノアはハイブリッド推し?

新型ノアには全車CVTとの組み合わせでラインナップされることは間違いなく、従来モデルはハイブリッド車の構成が約30%ほどといわれている中で、新型ノアでは60%までを目指すとされています。
5ナンバーの標準タイプと3ナンバーのエアロバージョンは内外装のデザイン、シート、内張のクオリティに差をつけることになり、上質で押し出しのいい、フロントマスクで違いを明確にします。3ナンバー車はワイドフェンダー&前後バンパーで全幅を40mm程度広く取ると同時に、タイヤサイズも大きさ(インチ)をアップして走りのポテンシャルを上げる仕立てになります。
現行モデルではノア3兄弟の中では圧倒的に人気のあるのはヴォクシーなので、ノアに1本化されるにしてもデザインコンセプトを何かしらの形で引き継いだ世代交代をすると考えられます。
エスクアィアについては最近ではほとんど売れていない(月に1000台強)ために、2021年中には廃止となり、ヴォクシーとノアがフルモデルチェンジするまで販売が継続となりそうです。

◆新車情報2021 ノアにTNGA採用で大きく改良

2014年に登場したノアですが、コンスタントに売れ続けているだけに次期型の登場の噂が出てきています。ですが、トヨタ全系列ディーラーで全車併売が始まったことによる、モデル名の再編もされるといわれています。
現行型は内外装のデザインや衣装が異なる仕様を3モデル設定しており、ユーザーの多様な好みに応じて選択できるようになっています。次期型はエスクァイアが計画的消滅をするといわれており、ノア、ヴォクシーの2トップ体制になりそうです。
最近のトヨタのモデルらしく抑揚を強めに効かせたデザインが与えられるノアと、エアロ調バンパーや先鋭的なライトやグリルでスポーティな雰囲気も演出するヴォクシーというすみわけになりそうです。

キャビンやラゲッジの基本レイアウトやメカニズム機能は両モデルともに共通とされ、注目されるのはシャシーで、TNGAの流れを汲みGA-Cをミニバン用に最適化したものが初めて採用されます。現行型もシャシーは相当に改良されてきたものでしたが、それを踏襲するのではなく、走りの質感の強化もかなり行っていくようになります。
ノア、ヴォクシーで好評なのが低床構造で、この低床構造がもたらす広々としたキャビンは維持され、ミニバンとしての基本性能の高さは変わりません。
・ノア・ヴォクシーのパワートレイン

パワートレインについてはハイブリッド車とガソリン車が用意されるのですが、ダイナミックフォースエンジンが搭載されるかはいまだ不透明なところもあり、1.8リッターから2リッターエンジンへと変わる可能性があります。燃費性能のさらなる向上にも期待がされている中で、装備面も車載ITの最新版も搭載されるようになり、ライバル勢に対してかなり見劣りしていたトヨタのセーフティセンスも、LTAを備える最新世代へと改良されていきます。一歩遅れていた運転支援機能も大幅に強化されることになりそうです。
◆新車情報2021 ミニバン人気はやっぱりセレナ?

2020年度のノアやヴォクシークラスのミニバンで人気だったのは、セレナかと思いきや、実はヴォクシーなのでした。2020年1月から12月の販売台数はヴォクシーが69517台、セレナが68648台と約1000台の差となりました。
コンパクトミニバンと呼ばれるカテゴリーであれば、フリードやシエンタのほうが販売されているのですが、今回はノアやヴォクシーランクで見ていきたいと思います。競合するのはやっぱりセレナのようですね。
このセレナの人気を押し上げたのはe-powerであることは間違いないでしょう。このe-power搭載車が追加されたのは2018年3月以降で、セレナは人気となり2018年のミニバン販売台数では1位になっています。
セレナの最大の長所ともいえるe-POWERですが、排気量は1.2リッター、3気筒エンジンで発電し、最大出力は136ps、最大トルクは32.6kgmを発揮するもので、大柄なボディでも力強く駆動してくれます。発電時のエンジン音もかなり静かで、ロードノイズも同じように静けさを感じさせます。なんといっても燃費性能がピカ一とされており、ノア、ヴォクシー、セレナなどの中ではトップの燃費性能を誇ります。
2019年の8月にはマイナーチェンジがされており、これまでおとなしめな感じであったフロントマスクの迫力が特に増して、ハイウェイスターに関してはアルファード並のオラオラ系の顔になってしまったのでした。
そして最新の運転支援技術であるプロパイロットも搭載されているという日産の技術の粋を集めたのがこのセレナです。
e-POWERは、プロパイロットなどのキャッチコピーはテレビCMやSNS、ディーラーの展示場ではかなり注目されているところもあり、認知度もアップしていきました。
弱点という弱点はなさそうですが、インテリアの質感については、少し寂しい感じがします。先進的で使い勝手は非常によいのですが、高級感に乏しいところもあり、もう少し頑張ってもらえたら、と思えるところもあります。
・かっこいいのはヴォクシー
このオラオラ系の中でかっこいいミニバンといえば、ヴォクシーといえるくらい人気のモデルであります。
ヴォクシーは迫力のあるフロントデザインと、低重心のワイドボディを専用フロントフェンダーパーツで強調しており、ちょいと悪い、みたいな感じの存在感を表現しています。そんなヴォクシーですが、排気量2.0リッターガソリンエンジンモデルと、1.8リッターのTHSⅡを搭載したハイブリッドモデルが設定されており、人気を呼んでいます。
ヴォクシーはやはりデザインが長所といえます。大型のフロントグリルと、吊り上がったヘッドランプなど、かっこいいと思えるデザインはこのようなミニバンを好むユーザーには魅力的に映ることでしょう。
さらいはGRスポーツ、モデリスタ、TRDなどのメーカー直結のエアロパーツが豊富にあり、好みに応じてカスタマイズできるのも魅力の一つといえます。
◆セレナも2021年に新型が登場する!?

現在噂になっているのは、ノア、ヴォクシーだけではありません。ライバルとなるセレナにも2021年新型の登場説が流れています。セレナは日産の中でノートに次ぐ最重要車種となっているだけに、頻繁に一部改良やマイナーチェンジが行われているのですが、次期モデルの開発も順調に進んでいるということも、ここにきていわれているのです。
新型セレナは基本的にキープコンセプトで、標準装備は5ナンバーサイズをキープします。スポーティなハイウェイスターは全幅で1700mmを超える3ナンバーになるのも現行型と同じです。
このカテゴリーはかなりの争いになっているのですが、セレナがリードしているのは3列目シートの居住性といわれており、その優位性は保ったまま、3列目シートの格納方法で新たな提案がされてくるに違いありません。
現行型の左右跳ね上げ式に対して、抽象的ですが、より洗練されて操作しやすいシステムへと改良されることでしょう。パワートレインについては2リッターのガソリンエンジン+マイルドハイブリッド、そして人気のe-POWERも継続して搭載されていきます。
e-POWERは1.2リッターエンジンで発電し、136ps/32.8kgmで駆動するシステムになっているのですが、それで動力性能的な不満はあまりないものの、新型にはさらにモーターのパワーをアップさせるといいます。さらに細かな改良によって燃費性能も上げるということはもはや確実で、ノアのTHSⅡとの競争はより激しいものになるに違いありません。
日産といえばプロパイロットですが、新型セレナにはスカイラインで実現したハンズフリードライブを可能とするプロパイロット2.0が採用される可能性が高いです。
高速道路に限定されるところはありますが、半自動運転システムともいえるプロパイロット2.0はロングドライブでも有効で、それだけでもセレナを選択する価値は大いにある装備で、この性能も他社との競争で熾烈な争いをすることになるでしょう。