2021年3月度、軽自動車の販売ランキングの発表がありました。相変わらず軽自動車の販売は新車の中でもかなりの多さを占めています。その構成比は38%ほど、だいたい4割というのを維持しています。その中でも特に人気がN-BOXになるのですが、前月と比べて9000台ほどアップの27164台です。
こちらの記事に書かれている内容は・・・
◆新車情報2021 3月度軽自動車販売ランキング

6ヶ月連続でプラスとなっている軽自動車市場ですが、圧倒的人気なのがスーパーハイトワゴンと言われているカテゴリーで上位4位までがそれにあたります。
・2021年3月度軽自動車販売ランキング
メーカー/通称名/本月/前月
1位 ホンダ/N-BOX/27164/18591
2位 スズキ/スペーシア/19584/15328
3位 ダイハツ/タント/17068/13876
4位 日産/ルークス/13778/10973
5位 ダイハツ/ムーヴ/13005/9758
6位 スズキ/ハスラー/11147/8217
7位 ダイハツ/ミラ/8945/5940
8位 スズキ/アルト/8706/6639
9位 スズキ/ワゴンR/8458/5693
10位 日産/デイズ/8264/6751
11位 ホンダ/N-WGN/7302/5206
12位 ダイハツ/タフト/7123/5580
13位 三菱/eK/6204/3978
14位 スズキ/ジムニー/5719/4138
15位 ホンダ/N-ONE/3204/1916
相変わらず強いのがN-BOXですね。すさまじい販売台数となっています。ですが、前月と本月(3月)を記載していますが、前年比で一番伸ばしたのは日産のルークスです。およそ倍近くの伸びでありました。前年同月は7633台、2021年3月は13778台で180%ほどの伸びです。2020年12月にアーバンクロムという特別仕様車を登場させています。デイズにも同じアーバンクロムの設定もあります。N-BOXばかり注目されるのどうかと思うので、今回はルークスに注目してみたいと思います。
・日産ルークスがすごいみたい

このアーバンクロムは、漆黒のフロントグリルなどの専用装備によって、さりげないこだわりでひと味違う上質感を感じられるスタイルに仕上げたモデルとなっています。
日産デイズ アーバンクロムは、専用の漆黒メッキグリルや、ブラックカラーのドアミラーのほかに、ダーククロムメッキを施したバックドアフィニッシャーを採用するなど、より上質に仕上げています。
日産ルークス アーバンクロムは、エクステリアに専用のダーククロムメッキのフロントグリルや、ブラックカラーのドアミラーを採用しました。さらに、インテリアにはブラックの防水シートを装備してます。
さらに、ルークスは2020ー2021「K CARオフザイヤー」を受賞しています。受賞した理由としては、実用性の高いスーパーハイトワゴンながらも、コントロールしやすい、安定感の高い走行性能で軽自動車の水準を引き上げたというもので、内装の質感やシートの座り心地も評価を集めています。さらに登録車と同等性能の先進安全運転支援システムであるプロパイロットの採用も大きな魅力になっています。
・人気急増のスーパーハイトワゴン
2011年の12月に初代N-BOXが発売されて以降、軽自動車の市場はスーパーハイトワゴンのシェアが急増してきました。その後も徐々に増えて、2018年には、スズキのワゴンRなどが属するハイトワゴン系を抜き去り、スーパーハイトワゴンが軽自動車としては一番のボリュームゾーンとなりました。
そのような市場の変化の変化もあり、2019年3月、日産と三菱の合弁会社であるNMKVから背の高いワゴンの日産デイズと兄弟車と言える三菱eKワゴンからフルモデルチェンジをしていきました。この世代交代から、NMKVはプラットフォーム、パワートレインも一新しており、規格や開発の主体を三菱から日産へと移しています。
日産デイズとルークス、三菱のeKスペースは、新型デイズ、eKワゴンの新世代プラットフォーム、パワートレインをベースに全高を140mmアップしており、リアドアをヒンジ式からスライド式に変更したスーパーハイトワゴンとなっています。
そのために内外装の質感はデイズやeKワゴンと同様に良くできており、コンパクトカーやCセグメント車を超える質感になっています。
車内も結構な上質な感じになっており、インパネの中央にはタッチパネル式のオートエアコンが装着されており、光沢のある黒いパネルも備わっています。オプションでプレミアムグラデーションインテリアを注文できるのですが、これにするとインパネに柔らかなパッドと合成皮革が加わり、本物のステッチも入ります。この質感がかなり高く、軽自動車を超えたコンパクトカー以上、ミドルサイズのクルマ並みにも感じられます。
運転席については、背もたれの高さと座面の長さが十分に確保されているため、体重が加わる部分をしっかりと作りこんで座り心地がよく、シート生地が滑りにくいためにホールド性にも満足できる感じになっています。
ですが、運転席の上下調整機能については、背もたれが固定されて座面だけが上下に動くために、着座位置によって座り心地が変わってしまいます。
後部座席に目をやると、ふとももと接する座面が短いために、座り心地は固めで少し違和感がでます。
ヘッドクリアランスとしては、十分に広くなっており、後部座席に座る乗員の頭上空間はかなりあるため広く感じることができます。また、ひざ前の空間については、20センチほどもあるために、かなりの余裕を感じることができるでしょう。
・日産のルークスは走行性能も優れる
運転をする感覚としては、狭い裏路地や駐車場での扱いやすさでフロントウインドウの角度を立てて、サイドウインドウの下端は低めになってるので前方や後方の視界がよくなっています。
後方のボディ後端のピラーが少し太くなっており、見づらく感じることはありませんが、最小回転半径は14インチタイヤ装着車で4.5メートル、15インチタイヤのターボモデルでも4.8メートルとなっています。かなり小回りが利きますね。
エンジン回転の上昇に伴い駆動力が強まるターボの癖を感じるのですが、最大トルクとしては1リッターエンジン並みのため、高速道路や峠道の当番道路を走るときには、並の軽自動車よりも余裕を感じさせることでしょう。
なんといっても、運転支援機能が充実しており、装備では衝突被害軽減ブレーキに注目していきたく思います。デイズのセンサーは単眼カメラのみですが、ルークスはミリ波レーダーも加えています。2大先を走る車両まで検知してくれて、危険が生じること早い段階でドライバーに注意を促してくれます。追突事故のリスクを軽減してくれるのです。
ハイビームで走行中に対向車や先行車を検知したときには、ハイビーム状態を保ちながら、24灯のLEDを切り替えて相手の車両の眩惑を抑えてくれる機能も採用しています。
そして運転支援機能のプロパイロットも用意されており、先行車との車間距離を自動制御できる全車速追従機能付きのクルーズコントロールが備わります。追従停車後については、時間が長引けば自動的に電動パーキングブレーキに切り替えてくれたり、停車を続けてくれます。車線の中央を走れるようにパワーステアリングを制御する機能も備わり、プロパイロットとしてはセレナに比べると作動が正確になっています。
・2021年3月度軽自動車メーカー別ランキング
メーカー/本月/前月/前月比/前年同月/前年同月比
合 計//228889/169926/134.7/206483/110.9
ス ズ キ//70352/52654/133.6/63968/110
ダイハツ//67226/51531/130.5/60637/110.9
ホ ン ダ//45935/30343/151.4/38145/120.4
日 産//27385/21857/125.3/24009/114.1
三 菱//7567/5060/149.5/8028/94.3
マ ツ ダ//4106/3349/122.6/6154/66.7
ト ヨ タ//3704/2866/129.2/3072/120.6
ス バ ル//2603/2264/115/2462/105.7
そ の 他//11/2/550/8/137.5
軽自動車の市場としては、前月比を大きく超える110.9%の結果となりました。徐々に自動車市場としても活気を取り返しつつあります。1から3月は決算期ということもあり、軽自動車のみならず、車市場が大きく復活してきているのを見て、日本の基幹産業ということを考えると、いいことだな、と思うのです。
・管理人の感想
軽自動車を見てみると、よく売れるなぁと感心します。日本の道路環境に合致しているのでしょうけれども、それ以上に価格としてはコンパクトカーに追いつきつつありますが、性能は軽自動車以上のものを持っていますよね。今回ご紹介した日産のルークスも、ミドルサイズのセダン並みの内装であったり、安全性能も普通車と変わらないということで、もはや最強のクルマに近づいている感じがします。
これからEV搭載車も検討して開発されていくことでしょうから、しっかりと価格も抑えてもらい、一般庶民が購入しやすい価格設定にしてもらいたく思います。