新型エクストレイル e-power 搭載車 欧州では2022年夏にも登場。日本では!?

上海モーターショーで発表された新型のエクストレイルですが、高効率で最先端の技術や高度なコネクティビティを搭載した多彩なラインナップを出展させました。それは中国のユーザーの高まるニーズに応えるためです。中国はモビリティの未来を生み出す最も先を進む国で、日産はコネクティビティや自動運転技術、そして電動化技術におけるイノベーションを推進し続けていきます。

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◆新型エクストレイルは中国で高い評価

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中国において、エクストレイルはダイナミックな動力性能とユーザーのライフスタイルをシームレスにサポートする数々の技術が高く評価されているといいます。SUVのセグメントで最量販車種の一つとなっているエクストレイルは日産の構造改革において重要なモデルとして位置づけられています。

斬新なデザインで最新テクノロジーの採用により進化したインテリジェント・ドライビングでコネクティビティを搭載した新型エクストレイルは、従来のSUVとは一線を画す日産ならではの新たな魅力を提供するといいます。計画では2021年下期にも新型エクストレイルを投入するのだといいます。

結局のところ、e:POWERは搭載されるのかどうか、というところですがいまだ搭載されるのかはわかりません。搭載の可能性が高いというだけです。その理由としては、最新のe-POWERを中国における最量販セダンであるシルフィを皮切りに2025年までに6車種に搭載する、ということを話しているからです。

中国で販売されるエクストレイルがどのようなパワートレインを積んで登場するのははわかりませんが、公開されている動画などを見てみると、VC-TURBOという文言が登場することから、中国でのエクストレイルは可変圧縮比のガソリンエンジンであるVCターボが搭載するのは間違いないでしょう。

このVCターボの量産型に成功したのは日産が世界初となります。VCターボエンジンはピストン上下死点位置を連続的に可変するマルチリンク機能を採用しており、燃費とパワーを決める最重要パラメータである圧縮比を自在に切り替えることで、通常はトレードオフの関係にある脅威的な低燃費と圧倒的なハイパワーを同時に実現することができる量産型世界初のエンジンです。

ガソリンエンジンは、シリンダー内に取り組んだ混合気を圧縮したところで点火して、燃焼させます。この時に、高圧縮にするほど高効率運転ができるのですが、温度上昇により異常燃焼が発生するため、圧縮比には限界があります。巡航時など排気量が少ないときには限界圧縮比は高く、逆に加速時など吸気量が多いときには限界圧縮比は低くなります。特にターボエンジンのような過給された混合気を吸気している状況では、限界圧縮比はさらに低くなります。こうして、負荷の状況によって理想的な圧縮比は変わっていくのです。

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従来のエンジンは、ピストンとクランクシャフトが直接コンロッドでつながる構造のため、圧縮比を変えることはできません。VCターボエンジンは、コンロッドに替えてマルチリンク機構でクランクシャフトを回転させる構造として、リンクの端点をアクチュエータで可動することにより、ピストンとクランクシャフト間の距離を変化させて、圧縮比を8:1から14:1の間で無段階に自在に変更できるようにしています。ドライバーのアクセル操作に対応して、常に最適な圧縮比へ変化させます。

ポイントとしては、

① 圧縮比の変更が必要な場合、ハーモニックドライブがアクチュエータアームを動かす
② アクチュエータアームがコントロールシャフトを回転させる
③ コントロールシャフトの回転によってLリンクを動かし、マルチリンクの角度を変える
④ マルチリンクはシリンダー内のピストンストロークの上下位置を調整し、圧縮比が変更される

ということになります。また、ピストンが上下した際のアッパーリンクの角度変化が小さく、より直立したままスムーズに下降することで、シリンダー壁面との摩擦を提言して燃費向上に貢献します。ピストンの上下動が上死点と下死点で対称となり、振動を抑制することができます。

排気が持つエネルギーを利用してタービンを回し、同軸にあるコンプレッサーで高速で回転させる吸気を加圧するターボチャージャーは、出力を向上させる手段として生まれて発展してきました。空気の圧力を2倍に高めることで、排気量を2倍にしたのと同じくらいの空気をシリンダーに取り込むことができ、その分出力は上がるのです。

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◆新型エクストレイルには200psのターボ搭載

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正直まったくe-POWER搭載の案内がない新型エクストレイルですが、ユーザーとしては、どんな計画があるのか、本当に搭載されるのか、わからないままなので、日産から離れようかな、という人も出て着るようです。

先にも触れましたが、新型エクストレイルには、VCターボエンジンが搭載されることは決まっているようです。そのスペックは、1.5リッターの3気筒で204psとも言われています。最大トルクは300NMほど。

日本仕様の現行モデルが2リッターガソリン搭載で147ps、207NMであることを考えると、かなりパワーアップしているといえそうですが、電気自動車の導入が急速に加速している中国での発表にもかかわらず、ターボ搭載のみ、というのはないといえるでしょう。

実は、中国仕様の新型エクストレイルの公開があった矢先、欧州の新型エクストレイルも公開されています。内外装のデザインは中国仕様や北米の新型ローグと同じなのですが、欧州仕様は電動パワートレインであるe-POWERを搭載して2022年夏にも発売されることが明らかになっています。

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今回の新型エクストレイルは、フローティングルーフやVモーショングリルなど、日産の特長的なデザイン要素を導入しています。上下2分割のヘッドライトやU字型のボディサイズのハイライトなど、ユニークなデザインを採用しています。照明エリアが拡大された新たなマルチレベルLEDヘッドライトを装備しており、力強いフロントグリルのデザインを際立たせています。LEDフォグランプも採用されています。

新型のエクストレイルは、エアロダイナミクス性能を一層追求しており、具体的にはフロントマスク下の3Dタイヤデフレクター、エンジンルームへの空気の流れを制御するアクティブグリルシャッター、Aピラー形状、車体下の空気が流れを最適化するアンダーボディカバー、エアカーテンが採用されました。前面から側面に空気がスムーズに流れる設計としています。

欧州で発表されたエクストレイルには、CMF-Cプラットフォームがベースとなっています。CMFはコモン・モジュール・ファミリーの略で、ルノー日産三菱アライアンスの幅広い車両に採用するために開発したもので、CMF-Cプラットフォームは大型乗用車向けのプラットフォームになります。

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欧州向けの新型エクストレイルには導入当初からe-POWERが設定されます。e-POWERはガソリンエンジンを発電だけに使用して、電気モーターによってのみ駆動する電動パワートレインです。さらに欧州仕様の新型エクストレイルには4WDも設定されます。ドライブモードも設定がされており、オンロードとオフロードの両方で、走破性能を追求しています。

e-POWERは従来のハイブリッド・パワートレインとは異なり、ガソリンエンジンをバッテリーの充電にのみ使用して、そのバッテリーがフロントに搭載された電気モーターを駆動する仕組みです。日産によると、日本での発売以降、e-POWER搭載車両の累計販売台数は50万台を超えており、欧州でキャシュカイに搭載されているe-POWERは、1.5リッターガソリンエンジンと電気モーターの組み合わせで、合計出力は190psを発揮します。

EVのリーフと同じワンペダルドライブが可能なe-ペダルを採用しおり、エクストレイルにも同様のシステムが採用される可能性がありますが、日本仕様ではe-POWERの導入自体が名言されていないことが気になるところです。

第4世代となる新型のエクストレイルには、7人乗りの仕様が設定されているのですが、街中の取り回しを確保するために、十分にコンパクトであることが求められます。

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キャシュカイでは一回り大きくなった新世代のCMF-Cプラットフォームにより、新しいフロントサスペンションと応答性の高いステアリングを採用し、ダイナミックな挙動を強化していますが、エクストレイルもほぼ同様になると思われます。

中国でのモビリティ社会は電気自動車を急速に拡大させていることから、e-POWER搭載は大いにあると考えられます。ですが、正式な発表がないだけに、新型エクストレイルにe-POWERが搭載されるのか注目されています。

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・管理人の感想

今回発表された新型のエクストレイル。中国での発表ということでe-パワー搭載は当たり前かと思われたのですが、何の発表もないままでした。搭載されることは間違いないと思われるのですが、何の計画の発表もないので余計心配になりますよね。このような状態である日産なので、ユーザーがかなり離れていることが危惧されています。早くe-パワー搭載の発表をしてもらいたいものです。

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