新車情報2021 トヨタ ヤリスシリーズトップで一部改良モデルも

2021年5月6日に発表された2021年4月の新車販売台数。ヤリスが登場してからずっとシリーズではありますが、ヤリスが圧倒的にトップを独走している状態にあります。登録車としてはトヨタの販売力が一番ですが、二番手には輸入車が入っています。いつもであればホンダや日産が入ってくるのですが、輸入車が2番手に入ってきたのは結構珍しいことなのかな、なんて思いました。

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◆新車情報2021 トヨタの独走は続く

なんといってもヤリスがずっと1位を独走しているのは変化がなく、ヤリスクロスを含んでから月に2万台近くをウロウロしているのには驚かされます。次いでルーミーが12161台と入っており、箱型コンパクト系の強さを見せていますね。アルファードもついに1万台を切るようになったのですが、それでも他のミニバンを抑えているところに強さを感じたりします。以下、2021年4月度のランキングとなります。

・2021年4月度登録車ランキング

順位/ブランド通称名/ブランド名/台数
1/ヤリス/トヨタ/19974台
2/ルーミー/トヨタ/12161台
3/カローラ/トヨタ/7976台
4/ライズ/トヨタ/7814台
5/アルファード/トヨタ/7576台
6/ハリアー/トヨタ/7112台
7/ノート/日産/5711台
8/ヴォクシー/トヨタ/5593台
9/フリード/ホンダ/5426台
10/ソリオ/スズキ/4966台
11/シエンタ/トヨタ/4581台
12/RAV4/トヨタ/4317台
13/ヴェゼル/ホンダ/3716台
14/ノア/トヨタ/3701台
15/プリウス/トヨタ/3672台
16/ステップワゴン/ホンダ/3611台
17/フィット/ホンダ/3359台
18/セレナ/日産/3342台
19/パッソ/トヨタ/3117台
20/ランドクルーザーW/トヨタ/3065台
21/アクア/トヨタ/2581台
22/インプレッサ/SUBARU/2345台
22/オデッセイ/ホンダ/2220台
24/レヴォーグ/SUBARU/1912台
25/スイフト/スズキ/1867台
26/クラウン/トヨタ/1727台
27/キックス/日産/1721台
28/C-HR/トヨタ/1605台
29/ジムニーワゴン/スズキ/1591台
30/MAZDA2/マツダ/1427台
31/ロッキー/ダイハツ/1274台
32/CX-8/マツダ/1203台
33/シャトル/ホンダ/1177台
34/クロスビー/スズキ/1164台
35/エスクァイア/トヨタ/1103台
36/トール/ダイハツ/1060台
37/フォレスター/SUBARU/1018台
38/デリカD5/三菱/1014台
39/CX-5/マツダ/983台
40/CX-30/マツダ/923台
41/カムリ/トヨタ/799台
42/エクストレイル/日産/794台
43/ハイエースワゴン/トヨタ/776台
44/ヴェルファイア/トヨタ/770台
45/UX250H/レクサス/734台
46/エクリプスクロス/三菱/591台
47/マーチ/日産/570台
48/MAZDA3/マツダ/535台
49/CX-3/マツダ/495台
50/IS300H/レクサス/488台

2位にルーミーが入っていますが、そのライバルとして存在しているスズキのソリオも月に5000台弱と検討しています。現行モデルは2020年にフルモデルチェンジされたものですが、それ以前では月に3000台売れていただけに、ボトムアップしているところがフルモデルチェンジの強さなのでしょう。

・ヤリスが一部改良で全車速追従のACC搭載へ

一位に入ったヤリスですが、コンパクトカーのモデルについては5月10日に一部改良を実施しています。今回の改良は、車両停止状態まで前車追従可能の全車速追従機能を搭載したレーダークルーズコントロールが標準装備され、プリクラッシュセーフティに緊急時操舵支援機能を追加しています。

さらに、インテリジェントクリアランスソナーについてはハイブリッドのZ、ガソリンモデルのZに搭載され、バックガイドモニターをガソリンZとGに標準装備しています。

時代を反映してなのか、ウイルスや菌の抑制に効果があるOHラジカルを含む微粒子イオンをナノイーの10倍の量を放出するというナノイーXを運転席側のエアコン吹き出し口に設置し、それをハイブリッドZ、ガソリンZには標準装備し、ハイブリッドG、ガソリンGにはオプション設定しています。

ヤリスは2020年2月に登場したモデルだけにさっそく一部改良で全車速追従機能がついたアダプティブクルーズコントロールが設定されたのには、それならフルモデルチェンジの時に一緒にしてよ、なんて声が聞こえてきそうです。

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◆新車情報2021 トヨタが国内販売では圧倒的に差をつける

4月の販売台数としては合計21万台で、前年比は105.5%と好調といえば好調なのかもしれません。前年でいうと3月から6月まではコロナウイルスの影響で、買い控えが起きたのか、あまり販売は伸びていませんでした。2020年4月は172138台、5月は147978台、6月はやっと214857台となりました。それでも6月でも前年比は80%ほどになっています。そうした中で、2021年度はまだ20万台を超えてきていることを考えると、回復傾向にあるのかもしれません。

車種/当月(A)/前年(B)/A/B(%)/本年累計/前年累計/前年比(%)
合計/210353/172138/122.2/1093431/1036859/105.5
小計/182760/144674/126.3/947232/892515/106.1
普通乗用車/101978/66771/152.7/548316/466162/117.6
小型乗用車/80782/77903/103.7/398916/426353/93.6
小計/27145/26691/101.7/143099/139461/102.6
小型貨物車/16735/16253/103/85434/82540/103.5
普通貨物車/10410/10438/99.7/57665/56921/101.3
バス/448/773/58/3100/4883/63.5

・2021年4月メーカー別台数

メーカー別ではトヨタが圧倒的な差を見せつけました。決算期にあたる1月から3月では大きく登録を伸ばしていた各メーカーですが、4月は落ち着く月になっているようです。その中でも輸入車の伸びが大きく、前年比で150%を超えてきています。輸入車の中でも特にマセラティやBMW アルピナ、ロールスロイスなどの高級車も前年で比べると大きく伸ばしています。

メーカー/当月台数/前年度台数/前年比
合計/210353台/172138台/122.2%
トヨタ/117642台/93259台/126.1%
輸入車/22082台/14290台/154.5%
ホンダ/20177台/21534台/93.7%
日産/13550台/12300台/110.2%
スズキ/9946台/5743台/173.2%
マツダ/6673台/6345台/105.2%
SUBARU/5402台/3587台/150.6%
いすゞ/3783台/4023台/94%
日野/3463台/3778台/91.7%
ダイハツ/2584台/3354台/77%
三菱ふそう/2401台/2480台/96.8%
三菱/2146台/843台/254.6%
UDトラックス/504台/602台/83.7%

◆新車情報2021 日産の2020年度決算発表

これから本格的に新型車投入をしていくとしている日産ですが、先日、2020年度の決算発表がありました。今後新型クロスオーバーのアリアやフェアレディZ、インフィニティなどを投入していくとしている中で、期待させる内容であったと思われます。

特にEVの導入計画について、アリアは日産の強みであるSUVとEVを融合したモデルで、今までにないシームレスなユーザー体験とEVを超えた価値を提供し、新たな時代を切り開くモデルになるといいます。その中でも三菱との共同プロジェクトである新規格の軽EVについては、他社に先駆けて国内へ投入するといいます。

気になるe-POWERについては、これも積極的に搭載車を拡大していき、日本での成功を中国や欧州にまで広げていき、中国ではシルフィを皮切りに、2025年までに6車種投入する計画えす。2022年度には中国で新型エクストレイルをe-POWER搭載車として登場させ、日本でも新型のエクストレイルはe-POWERを搭載を予感させるものがありました。

2020年度は純損失が4487億円と莫大な金額となり、2021年度についても営業利益としてはプラスマイナス0、当期純損失は600億円まで減少させるといっています。

なかなか儲けがでない日産ですが、2022年から利益を見据えた様々な取組をしていきます。Nissan NEXTによって確実に正しい方向へ向かい、日産を復活させると豪語していました。

・管理人の感想

各社2020年度の決算がでてくると思われますが、まずは日産が4400億円の赤字となりました。マツダはなんとか黒時に持っていきそうですが、その他の自動車メーカーについての動向が気になるところですね。コロナ禍での体制で大きく分かれた自動車業界ですが、なんとか各自動車メーカー復活をしてもらいたいところです。

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