エリシオン 新型 2022 日本で発売は期待できないワケ

かつて、日本には高級ミニバンとしてエリシオンというモデルが登場していました。このエリシオンはアルファードやエルグランド対抗馬として開発されたのですが、短い期間に生産が終了。今中国専用のクルマとなっています。そのエリシオンは日本仕様にはない装備があったりと、中国にもかかわらず至れり尽くせりな内容となっているようです。なぜ日本でこのようなモデルを投入してくれなかったのか、残念ですが、今注目すべきミニバンであるエリシオンをご紹介したいと思います。

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◆エリシオン 新型 2022 日本では発売しないけど中国で発表

なぜ中国ばかり新型が多く投入されるのかと疑問に思ってしまいますが、このたび、中国でホンダのエリシオンが発表となりました。エリシオンはかつて日本で発売されていたホンダの高級ミニバンです。今回中国での発表、発売となりますが、新型として登場したエリシオンはどのような感じに仕上がっているのでしょうか?

エリシオンは2004年から2013年まで日本の市場で発売されていたミニバンですが、正直あまり売れていなかったというのが印象として残っています。その後エリシオンの後釜としてオデッセイが抜擢され、高級ミニバン、最上級ミニバンとしてラインナップされたのですが、これも2021年12月には生産終了となりました。

ですが、中国ではエリシオン、そしてオデッセイは継続して販売されているという事実があり、広汽ホンダが販売しているオデッセイの基本的な造形を活用してデザインを変更し、東風ホンダがエリシオンを発売していた、という経緯があります。2021年11月には中国で新型のオデッセイが発売されており、さらに今回新型のエリシオンが発表となった中で、インターネット上でデザインが初公開されたということです。

・新型エリシオンはベースがオデッセイ

中国で発表された新型のエリシオンですが、ベースは新型のオデッセイとなっています。新型のオデッセイについてはスクエアの感じが増したフロントエッジ、そして上下に分かれた水平基調のグリル、フロントリップに左右端までつながっているメッキ加飾などが採用されており、マイナーチェンジ前に比べるとだいぶ迫力のあるデザインに仕上がっています。

新型エリシオンのデザインはフロント中央に大型のヘキサゴングリルが採用されており、新型のオデッセイとはフロントリップ部分のメッキ加飾が少し違っているという感じです。

中国ではアルファードが人気のトップとなっていますが、ホンダの新型エリシオンが登場したことで、中国の高級ミニバン市場を揺るがすことができるのか、期待されています。

・ホンダ エリシオンの歴史

エリシオンはホンダが2004年から2013年にかけて日本で販売していた最上級ミニバンです。これはステップワゴンの上位モデルとして販売されていました。残念なことに現在は日本で販売をしておらず、中国での専売車となっています。

エリシオンの概要としてましては、ラグレイトというクルマの実質後継車種となります。オデッセイよりっ全長、全幅は一回りほど大きく、ラグライトよりは少し全幅はサイズダウンしています。車高につきましては1800㎜に抑えられています。オデッセイとは別になりますが、新開発の低床プラットフォームによって大柄なボディとしながらも安定した走行性能を実現しています。

搭載されているエンジンはK24A型の直列4気筒、2.4リッターと、J30A型のV型6気筒、3.0リッターの2種類を採用しています。J30A型はインスパイアと同じ気筒休止機構を備えており、ハイオク仕様としています。気筒休止時に発生する振動は液封エンジンマウントのアクティブ制御・消音スピーカーなど、ボディ側の工夫により対処されてもいるのです。

エリシオンといえば、プレスステージが有名ですが、このプレステージには当時レジェンドと同じJ35A型である、V型6気筒、3.5リッターが搭載されており、最高出力はFFでありながら300psを達成しました。これは当時日本国内モデルのミニバンの中では最も高い数値となっています。

そのシステムも驚きべきもので、時速15㎞/hであれば自動的にドアロックがされ、シフトレバーをpに入れるとドアロックが解除されるという安全装置が標準装備になっていました。また、シフトレバーはインパネに設置されており、全車5速ATなのですが、オデッセイみたくSマチックは装備されていませんでした。スマートキー装備車については、施錠時にはハザードランプが1回、解錠時には2回点滅するような設定にもなっていました。

エリシオンの次第は2004年5月から日本国内を中心に販売さsれていましたが、低い全高や5、近い大型なボディサイズということで販売面ではだいぶ苦労したそうです。2016年には広汽ホンダ汽車で生産されるようになり、オデッセイとは兄弟車で生産・販売が継続されています。

2011年11月に広州国際モーターショーで参考出品されたのですが、その時の影響か、中国での販売はすこぶる良好となっています。そして2012年6月にプレステージで一部改良が実施され、ホンダのインターナビそしてリンクアップフリー、プログレッシブコマンダー、ETC車載器、フルセグチューナー、全席3点式ELRシートベルトおよびヘッドレストが標準装備されました。

さらにSGのグレードには本革シートも標準装備されており、ボディカラーは総入れ替え、全色で4色となりました。

・エリシオンの累計販売ダイスは11万6000台

2013年には国内での生産、販売が終了となり公式のホームページでは掲載が終了となっています。その後の後継車は出てこなくなっており、実質的に同じ日にフルモデルチェンジしたオデッセイと統合するという感じになりました。2015年2月にレジェンドが復活するのですが、それまでの1か月半の間、日本の国内からV6エンジン搭載車が消えたことになります。

豪華版オデッセイとも言われるエリシオンは北米版と日本仕様では大きくことなります。そして中国で販売されているエリシオンはオデッセイとは兄弟車というわけです。

トヨタのアルファードや日産のエルグランドの対抗馬として登場したLクラスミニバンであるエリシオンは当初直列4気筒、2.4リッターモデルのみのラインナップでした。2016年に東風ホンダが現地生産される前には、初代エリシオンが中国でも販売されていました。

中国モデルのエリシオンの外装としては、ベースはオデッセイと比べてもかなり豪華というか、立派に見えます。サイドモール、ドアハンドルに大げさなくらいのメッキ加飾が施されており、押し出し感の強いフロントグリルやヘッドライト、前後フェンダーまわりやテールゲートについてもオデッセイとは別物となっています。

そのボディサイズは全長4950㎜、全幅1845㎜、全高1710㎜、ホイールベースは2900㎜となっており、それに対してオデッセイは全長4855㎜、全幅1820㎜、全高1695㎜、ホイールベースが2900㎜となっています。全長で見てもマイナーチェンジ前のオデッセイに比べるとエリシオンは110㎜ほど長くなっており、ホイールベースは同じナタメ、オーバーハングはその110㎜分が立派に見えるということがいえるでしょうか。

実はオデッセイはテールゲートのガラス部分が従来型よりも後ろに張り出している垂直気味になっているようで、これは東風ホンダのエリシオンから一部を流用したということが後々わかりました。オデッセイとエリシオンを見ても、それぞれ微妙に違うところや共通する部分があることから、実に興味深い感じとなっています。

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◆エリシオン 新型 2022 内装はかなり豪華

中国版のエリシオンの内装はかなり豪華です。2列目のプレミアムクルードルシート自体は日本仕様と同じ形状となっているように見えますが、ブラウンの本革シートには上質なキルティング加飾が施されています。されに、アームレストには木目調の小さなテーブルも備わっており、電動調節機構まで備わっている優れものなのです。これは日本のオデッセイにも設定されていない装備となっており、これは中国よりも日本仕様に装備してほしかった!といわんばかりです。ねぇ!ホンダさん!

さらに、中国版エリシオンのすごいところは、頭上にダブルサンルーフがついていたりして、それもかなりでかいガラスルーフがついているのです。これならばゆったりと星空を見ながら、彼女といちゃつくことができますよね。

こんな高級ミニバンがあれば、アルファードやエルグランドにも十分対抗できるのではないでしょうか?

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◆エリシオン 新型 2022 価格

中国でのホンダエリシオンの価格については、ハイブリッドが日本円にして466万7000円から520万5000円、ガソリンモデルが395万4000円から436万6000円となっています。

オデッセイと比べてみると、日本仕様にはなりますが、約350万円から458万円ということもあり、かなり高級モデルということがいえるのではないでしょうか。中国のくせに。

今中国を中心に各自動車メーカーは新型車を続々投入しています。その理由はなんといっても世界最大の自動車市場であるからです。ハイブリッドはもとより、ガソリン車、FCV、EV車など、あらゆる自動車の種類が中国に入っております。

各企業のイメージをわかるのは、各期の決算でもあるので、非常に大きな市場である中国で稼ぐことによって、正直日本市場が赤字でもあってもトータルとしてはプラスに働くのです。

帳簿上では大きく成長している、というイメージを投資家たちに持たせることができるという戦略ですね。それがいいのか、悪いのかというのはなんとも言えないところですが、企業のイメージとしては必要なことなのかもしれません。

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