ステップワゴン フルモデルチェンジでノア、ヴォクシーとは一線を画すデザインに。

新型ステップワゴンのフルモデルチェンジがついに公開されました。ジャパンプレミアとして1月7日にオンライン上で公開された新型のステップワゴンはすでに20万回を超えそうな勢いです。ステップワゴンというとかつてミニバンのパイオニアとして登場しましたが、発売された当時は本当によく売れたクルマの一つでした。

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◆ステップワゴン フルモデルチェンジ デザイン

2022年はミニバン市場が活発化しそうです。その発端はノア、ヴォクシーから始まり、今回登場した新型のステップワゴン、そして冬にも登場する可能性の高いアルファード、日産のエルグランド。

今のところ、アルファードの一人勝ちともいえるミニバン市場ですが、クラスは違えど、そこへ割って入ろうとしているMクラスミニバンたち、そしてフリードやシエンタなどのコンパクトミニバン市場のモデルです。

Mクラスミニバンといえば、ノア、ヴォクシー、ステップワゴン、セレナと超激戦区といわれている中にあって、頭一つ出ているのがセレナとも言われていますが、そこへ追随するかのように登場させてきたのが、ノア、ヴォクシーです。元祖ミニバンといわれるステップワゴンがどのような状況になるのか、注目されています。

今回登場した新型のステップワゴンは、従来のようにシンプルなデザインで登場しました。初代の登場時にはまさに”箱型”といわんばかりのデザインでしたが、それを踏襲した感じになっています。

従来モデルからは大きく変えてきたデザインですが、ノア、ヴォクシーのようないわゆるオラオラ系のデザインでは対抗できなかったのかもしれません。同じ要素というか、デザイン系なのであれば、トヨタの販売力には適いませんからね。

スタイルの原点回帰は、ステップワゴンという存在、そして誰のためのどんなクルマか?ということを考え直して開発されてきたクルマです。今回の新型ステップワゴンのいいところというと「デザインが非常にシンプル」ということがあるのではないでしょうか。

まさに、リビングのように居心地がよく、柔軟に使いこなせる自由な室内となっており、家族のひとりひとりが自分の居場所を自由に作ることができたりします。シートスライドの時や乗降時の快適性にもこだわり、フレキシブルに使える空間が生まれました。

新型ステップワゴンの基本的なボディとしては従来型に比べると水平基調が強められており、従来型は、前席側にはサイドウインドウの下端を低く抑えて側方視界を向上させており、新型では最大で5センチほど上がっています。

さらにサイドウインドウの下端が高まって上下幅は挟まっており、ドアパネルの幅が増しています。

ホンダといえば、フィットから改良されてきた前方の視界についてです。フィット、ヴェゼル、そして今回の新型ステップワゴンについては前方の視界がかなりよくなっています。フロントピラーとフロントウインドウを約7センチ後ろにすることで、斜め前の視界を向上させています。インパネの上面も平らに仕上げており、正面の視界も良好となっています。サイドウインドウの下端は高まっているのですが、前方はすっきりしているということもあり、運転ししやすいクルマとなったことも好感度を上げるものとなりました。

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◆ステップワゴン フルモデルチェンジ 内装

ステップワゴンの2列目はキャプテンシートになっています。これは前後左右に大きく動くもので、スライドができたり、室内の過ごし方によってアレンジが可能となっています。しかもスライド操作はレバー一つで簡単にできるのです。

2列目のシートはキャプテンシートでしかもオットマンとなっています。グレードによりますが、オットマンということは足を伸ばしてゆったりとくつろぐことができます。

新型のステップワゴンには3つのグレードが設定されました。「AIR」、「SPADA」、「SPADA PREMIUM LINE」の3つですが、それぞれに使われているインテリアの素材が違います。

AIRでは素材はファブリック、色はグレー、ブラックとなり、SPADAについてはファブリックxプライムスムースでカラーはブラック、SPADA PREMIUM LINEについてはスエード調レザーxプライムスムースでカラーはブラックとなっています。

グレードによって非常に高級感のある色合い、デザインとなり、乗っているときは満足感のある気持ちにさせてくれるでしょう。

インパネの形状については、水平基調で視認性や操作性が向上しています。空調の吹き出し口については、メッシュ状となっており、インパネにしては洒落ているなと感じる部分ではあります。

2列目はオットマンでキャプテンシートになっているということでご紹介していますが、前後方に加えてさらに左右にもスライドすることができるということが特徴でしょう。3列目は床下に格納することができ610から865㎜という長さでスライドさせることができます。

リアゲートについては従来モデルにあった「わくわくゲート」は廃止となり、実はユーザーの多くからはあまり支持されなかったという話があります。ですが、今回スパーダにはリアゲートの電動開閉機能が標準装備されているので、そのあたりで使い勝手が向上しているといえるのではないでしょうか。

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◆ステップワゴン フルモデルチェンジ スペック

新型のステップワゴンといえばe:HEVです。2モーターハイブリッドシステムであるe:HEVで、のびやかな加速と静かに走る快適性を実現しました。モーター走行を中心に、さまざまなドライブモードを最適に使い分けることから、燃費がいいだけではなく、走りのホンダらしい楽しさを味わうことができるでしょう。

・e:HEV EVモード

バッテリーからの電気によりモーターのみで走行します。エンジンを止めて走るのでガソリンを使わず電気自動車として走行を楽しむことができます。

・e:HEV ハイブリッドモード

エンジンの力で発電した電力で走行用モーターを駆動します。加速時にはバッテリーからの電力を合わせて走行用モーターで走り、よりパワフルな加速が楽しめるのです。

・e:HEV エンジンモード

エンジンの得意領域である高速クルーズ時にエンジンと車輪を直結し、エンジンの力で走行します。燃費を抑えながら高速走行ができます。

◆ステップワゴン フルモデルチェンジ 安全性能

新型のステップワゴンにはホンダセンシングの最新の予防安心システムが搭載されています。衝突被害軽減ブレーキと運転支援機能を併せ持つホンダセンシングを筆頭に、後方誤発進抑制機能、トラフィックジャムアシスト(渋滞時の運転支援機能)、両側スライドドアの電動開閉機能など、これはすべてのグレードに標準装備されます。

さらに、ドライバーの死角に入る後方の並走車両を検知して知らせてくれるブラインドスポットインフォメーションもスパーダに標準装備されていたり、さらに上級グレードであるスパーダのプレミアムラインには、ハイビームで走行中に対向車を検知すると、LEDの点灯を調整して相手方の眩惑を抑えてくれるアダプティブクルーズドライビングビームが搭載されました。

1996年に初代モデルが登場して以来、ステップワゴンはミニバン市場をけん引してきたクルマの一つです。今回で6代目となる新型のステップワゴンですが、実際に発売されるのは2022年2月で、納車は5月以降になるということです。

管理人が一番いいと思ったところは、やはりフロントマスクの部分で、非常にシンプルさがありオラオラ系ではない親しみを感じるクルマとなりました。スパーダに至っては以前より精悍さが増した感じがありますよね。

◆ステップワゴンのシンプルさが非常にいい!の声

新型ノアやヴォクシーに比べるとやや控えめなデザインといえるのかもしれませんが、これはこれでいい!という声がかなり多く上がっています。シンプルに乗りたい人、カスタムしたい人などいろいろいますが、最初からカスタム車を真似て作られたデザインのクルマは中途半端でダサいというものもあります。

ステップワゴンについてはこのままシンプルさを活かして乗ることもできますし、シンプルだからこそカスタムパーツも装備しやすく、フィッティングもさせやすいので今後登場するであろうカスタムツールから選択して自分仕様に仕立てることが可能です。

箱型としての空間がスペースとして取られており、燃費の問題がなければ物理的に広い空間になることで、ステップワゴンは非常に期待されています。

ミニバンにオラオラ系を求めているユーザーもいますが、シンプルなデザインを希望している人は結構多いようです。

あとは価格、ということになるのでしょうけれども、1.5リッターのターボの標準とハイブリッドの4WD、そして最上級グレードの価格が気になるところです。2列目ロングスライドさ左右スライドは真新しいことではないにしろ、ハイブリッド4WDの価格が450万円とかになったらオデッセイもカバーさせるのか?ということになり、その点ではどうなんだろうと気になったりしますよね。

ステップワゴンは広い室内と道具としての使いやすさ、そして価格の安さでヒットしたクルマです。もちろんハイブリッドが登場してその分の価格アップ、プレミアムという高級ラインナップの登場でその点での価格アップもありますが、非常に期待できるクルマであることは間違いないです。

でも、一つ気になる点が・・・。それは新型のステップワゴンのフロントマスクは、N-WGNの新型にそっくりということでしょうか。ほんとそっくり・・・。

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