ノア ヴォクシー 新型には世界初の機能が搭載。詳細を確認する。

ついに新型ノア、ヴォクシーが発表されました。以前からノアに統一されるのでは?という話があったのですが、結局のところノア、ヴォクシーとして登場となりました。その経緯とともに、新型ノア、ヴォクシーにはトヨタとしては初めて採用された機能もあります。これでMクラスミニバンのシェアは一気にノア、ヴォクシーに流れ込むのでしょうか?

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◆ノア ヴォクシー 新型 デザインに賛否両論

日本だからこそでしょうか。ここまでミニバンが広がっていったのは。特にノア、ヴォクシー、そしてステップワゴン、セレナなどはミニバンの中でも売れ筋のモデルであり、各自動車メーカーが鎬を削る戦いを繰り広げています。

まず先陣を切ったのが2022年の1月7日に発表となったホンダの新型ステップワゴン。そして東京オートサロン2022開催前の1月13日に新型ノア、ヴォクシーの発表が行われました。

トヨタでは販売チャンネルが大きく変わり、いわゆる兄弟車については売れる車種、売れない車種が続々と出てきています。ノア、ヴォクシー、エスクァイアの中でもエスクァイアが生産中止となりました。そしてノアとヴォクシーだけは継続して販売していくという事態となっています。以前から、ノアに統一されるということも言われていたのですが、結局のところはノア、ヴォクシーは存在させることになりました。

このノア、ヴォクシー、エスクァイア、3つ揃って年間の販売台数はおよそ18万台となっていました。これは今の自動車業界の中でかなり販売されている台数です。先日、2021年1月から12月の年間の販売台数でヤリスが1位となり、その販売台数は21万台ということが発表されていました。ヤリスとしてもコンパクトカー、SUV、スポーツタイプとシリーズ合計の数字となりますが、その台数に迫る勢いでもあります。

以前から1車種になるのか?ということがいわれていたノアシリーズですが、結局のところ、それは選択肢を狭めすぎなのでは!?という意見がトヨタの社内でも多かったようです。そのため新型はノアをベースとしながらも、先代よりもより攻めたデザインにしたヴォクシーの2つを準備したということです。

一般的なミニバンのデザインがよいか、それとも攻めたギラギラしたデザインが良いか?という選択肢になったということでしょうか。

・ミニバンにおいてフロントマスクは販売に影響する

ノア、ヴォクシー、エスクァイアはもともと4つあったトヨタの販売チャンネルでそれぞれ販売されていたクルマです。ノア、ヴォクシーがそれぞれ個性的な要素をもっていたため、独立したキャラクターをもって販売されていました。それが販売チャンネルが統合されて全車種が全販売店で販売可能となったとき、その個性、キャラクターは必要になるのかというと、そうでもなかった感じでした。それが販売台数にも表れていたということなのですね。

新型のヴォクシーのフロントマスクを見ると、かなり攻めたデザインに仕上がっているといえると思います。トヨタとして相当チャレンジしたデザインであるということは認めているようでした。

世間的には「独創的」であるとか「またオラオラ系か」という声が聞こえていますが、良くも悪くもかなり個性的であるということがいえるでしょう。

・ノア、ヴォクシーの特徴

新型ノア、そしてヴォクシーの特徴として大きくまとめると

ミニバンならではの優れたパッケージングに加えて、からくりを使ったユニバーサルステップやフリーストップバックドアなど使い勝手の良さをより一層深化させた。

トヨタセーフティセンスやトヨタチームメイトなど、最新の先進装備を採用している。

新世代シリーズパラレルハイブリッドの採用で磨き抜かれた動的性能を発揮。

というところになります。

2001年の11月に発売されたノア、そしてヴォクシーは、乗り降りしやすいスライドドアが採用され、多くの人や荷物を載せることができ、広く快適な室内空間など、ミニバンならではのうれしい装備、機能を徹底して追求してきたコンパクトキャブワゴンとして開発されました。この日本に住んでいるユーザーの多くの方に支持されてきたクルマとして、今でもファミリーを中心とした多くの方に評価されています。

そして4代目となった新型のノアそしてヴォクシーは、みんなでやりたいことを詰め込んで出かけたくなる「より快適に」、「より便利に」、「より安心な」ミニバンとして誕生したのです。クルマの骨子となるプラットフォームにはTNGAプラットフォームのGA-Cが採用され、初代ノアから受け継がれる優れたパッケージングと使い勝手の良さといった嬉しさをさらに深化させ、それに最新の先進装備を採用することでミニバンとしての魅力をさらに追及しています。

ノア、ヴォクシーにはそれぞれキーワードがあり、ノアは「堂々・モダン・上質」、「王道・アグレッシブ」、ヴォクシーは「先鋭・独創」というキーワードをもとに、特長をより際立たせた個性的な3つの世界観でデザインされています。

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◆ノア ヴォクシー 新型の詳細

・広く快適な室内空間

ボディ骨格の最適化によって、左右のCピラー間距離は1295㎜となり、これは従来比でも75㎜広くなりました。室内高は1405㎜となることでより開放感のある室内空間を作り出しています。

大容量の104リッターあるスーパーラゲージボックスも高さのあるスーツケースやゴルフバッグなども収納することができます。

7人乗り仕様車のセカンドシートには、キャプテンシートが採用されています。クラス初となるオットマン機構とシートヒーターに加えて、折り畳み式の大型サイドテーブルなどを装備しています。シートをいったん横にスライドさせることなく、ストレート超ロングスライドを実現。スライド量745㎜という大きなものです。快適性や利便性の良さも追求されました。

8人乗り仕様のセカンドシートには、3人掛けベンチシートタイプの6:4分割チップアップシートを採用しています。7人乗り仕様同様に超ロングスライドを実現しました。

・使い勝手の良さ

パワースライドドア装着車にユニバーサルステップが採用されました。パワースライドドア開閉と合わせてからくりを使い機械的にドア下部からステップが展開・格納されます。ステップ高を200㎜とすることで、子供からお年を召した方まで家族みんなにやさしい乗降性が提供されています。

ロングアシストグリップを左右のBピラーに標準装備しており、子供から大人まで握りやすい高さに設定されています。(グリップ最下端地上高895㎜)。グリップの太さは大人を想定したアッパー部、小さな子供が使用する際のロア部に分けて最適化したつかみやすさも実現しました。

バックドア開閉時に任意の角度で保持できる「フリーストップバックドア」を世界で初めて採用しています。バックドアを押すことで、”からくり”を使って任意の角度で停止可能として使い勝手をより向上しています。車両後方にスペースがない場合でも、バックドアからの荷物の出し入れが用意で、パワーバックドア装着車は、両サイドのリヤクォーターパネルにあるパワーバックドアスイッチで開閉の操作が可能となっています。

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◆ノア ヴォクシー 新型の最新の安全安心先進装備

トヨタの新型車には最新の先進機能が搭載されています。機能向上を図った予防安全パッケージであるトヨタセーフティセンスを新型ノアそしてヴォクシーに装備し、対応する事故携帯を一層拡大しています。

・プリクラッシュセーフティ

車両、歩行者、自転車運転者に自動二輪車を加えて検知範囲を拡張し、衝突回避または被害軽減に寄与しています。事故割合が高い交差点での支援拡大がなされています。

①交差点右折時に隣接する2レーンから直進する対向車両、右左折時に前方から横断してくる歩行者と自転車運転者に加え、TOYOTA初となる交差点で交差する車両、自動二輪車も検知

②低速時、自車直前の歩行者や自転車運転者、車両を検知し加速を抑制する“低速時加速抑制機能”。パーキングサポートブレーキ(静止物)とあわせ低速域での検知対象を拡大

③緊急時、ドライバーのステアリング操作をきっかけに操舵をアシストする“緊急時操舵支援機能”。万が一、ドライバーのステアリング操作がなくても、システムが衝突の危険性が高いと判断した際にプリクラッシュブレーキと操舵制御を行うアクティブ操舵機能も設定

・プロアクティブドライビングアシスト→トヨタ車初搭載

①「歩行者の横断」「飛び出してくるかもしれない」など、運転の状況に応じたリスクの先読みを行うことで、歩行者や自転車、駐車車両に近づきすぎないようにステアリング・ブレーキ操作をサポート

②先行車や前方のカーブに対して減速操作をサポートし、頻繁な踏みかえ操作を軽減

・レーンチェンジアシスト

高速道路や自動車専用道路(一部を除く)での走行において、レーントレーシングアシスト制御中、ドライバーのウィンカー操作をきっかけに、レーンチェンジのための操舵ならびに車線変更先の車両監視をサポート

・フロントクロストラフィックアラート

交差点に進入する際など、左右から接近する車両を検知。車両が接近しているにもかかわらず、ドライバーが発進しようとした場合、表示とブザー音で注意喚起。さらに、カラーヘッドアップディスプレイでは、車両が近づいてくる方向をアニメーションで表示し、ドライバーが気づきやすい注意喚起を実施

・その他の安全安心機能

パワースライドドア装着車に「安心降車アシスト(ドアオープン制御付)」を採用。駐停車時、パワースライドドアを開け降車しようとした際に、後方からの接近車両(含む自転車)が開いたドアもしくは降車した乗員と衝突する可能性が高いとシステムが判断した場合、車内への注意喚起に加え、スライドドアの途中停止またはオープン操作をキャンセル

◆ノア ヴォクシー 新型のトヨタチームメイト

高度運転支援技術「トヨタチームメイト」の新機能「アドバンストドライブ(渋滞時支援)」、「アドバンストパーク(リモート機能付)」を新型ノアならびにヴォクシーに設定。

・アドバンスドドライブ→トヨタ車初搭載

自動車専用道路での運転において、渋滞時(0km/h~約40km/h)レーダークルーズコントロール及びレーントレーシングアシストの作動中に、ドライバーが前を向いているなど一定の条件を満たすとシステムが作動。認知、判断、操作を支援することで、ドライバーは渋滞時の疲労軽減が可能となり、より周囲に注意を払った安全運転が可能

・アドバンストパーク

並列駐車時の支援を拡大。従来のバック駐車に加え前向き駐車に対応し、前向き/バック出庫が可能。また、ハイブリッド仕様車において、ドライバーがスマートキー携帯時に、車外から専用アプリをインストールしたスマートフォンを操作することで、駐車および出庫が可能なリモート機能もTOYOTA初採用。子供や高齢者の方を広い場所で乗り降りさせてあげたい時やトランクから荷物を取り出す際など駐車時の使い勝手を向上

新型のノア、ヴォクシーにはトヨタとしてかなり力の入った開発がなされています。これはステップワゴン、そしてセレナは大いに警戒をする必要がありそうです。各自動車メーカーの威信をかけた開発が行われているMクラスミニバンですが、ノア、ヴォクシーが一歩先を行っている感じになりました。

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