
富士重工がPHV投入を急ぐ理由。
スバルがPHVモデルを開発
する背景には、
米国で強まる燃費規制や
アンプラグドのハイブリッドカー
を特別扱いしなくなってきた
政府の姿勢があります。
例えば、
米連邦のCAFE(企業平均燃費)規制は
2017年から新たな強化策が
スタートし、
25年までに米国内で販売する
車の平均燃費を23.2㎞/L
(現行規制は2016年までに15.1㎞/L)
まで上げなければなりません。
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また、
カリフォルニアでは
州内で販売する車両の一定割合を
エコカーにするようZEV法で
求めています。
こした枠組みの中で、
CAFEはEVやPHVの
CO2排出量を当面、
台数制限なしでゼロと
みなす優遇措置を導入しますが、
ハイブリッドカーの優遇は
ピックアップ・トラックを除いて
廃止となります。
カリフォルニア州も、
2017年からハイブリッドカー
をZEV法の対象から外します。
有名なエコカー優遇レーンも
一人乗りのハイブリッドカーは
11年から走ることができなくなっています。
スバル車の北米販売は絶好調で、
供給が追い付いていない状況にあります。
ただ、
同社はもともと燃費のよい
コンパクトカーや電動系エコカー
の品ぞろえが少なく、
このままSUVなどの販売が
増えればCAFEやZEV法をクリア
できなくなるとの心配も浮上。
PHVは、こうした
ハードルを乗り越える切り札
としても期待されているのです。