第1章:マイナーチェンジって何が変わる? ― 2025年版レヴォーグを読み解く出発点
「マイナー」チェンジって、どこまで変わるのか?
「マイナーチェンジ」と聞くと、「ちょっと見た目を変えただけでしょ?」と思う人も少なくない。けれど、2025年に登場する新型レヴォーグは、その“ちょっと”では済まされない中身の進化を遂げている。むしろ、パッと見で大きな変化がない分、その裏にある“本気の微調整”こそが注目ポイントなのだ。
2020年にフルモデルチェンジして以来、スバルが継続してレヴォーグに注ぎ込んできた技術とユーザーの声。その蓄積が、2025年モデルに結晶化している。つまりこれは、“完成形に近づいたアップデート”といっても過言ではない。
レヴォーグとは?今さら聞けない基礎情報
レヴォーグは、スバルが誇るスポーツツアラー。セダンとワゴンのハイブリッド的存在で、走りと実用性を両立させたモデルだ。アイサイト(運転支援技術)や水平対向エンジンなど、スバルらしい技術が詰め込まれており、独自のファン層を築いている。
エクステリアはどう変わった?デザイン面の微妙な進化
2025年のレヴォーグでまず気づくのは、フロントフェイスの洗練度が上がった点。グリル形状やライトのシャープさが微調整され、よりプレミアムな印象を与えている。これはパッと見では気づきにくいが、前モデルと並べてみると「おっ、全然違うな」となる微妙な差。スバルは“派手に変えず、質で勝負”というスタンスを貫いているようだ。
リアデザインにも若干の変更があり、テールランプの内部構造が変更されているほか、バンパーデザインも若干ボリューム感を増している。小さな変化の積み重ねが、全体の印象を刷新している。
インテリアの進化:質感と機能性はどこまで向上した?
インテリアにも注目すべき変化が。とくにドライバーを囲むコックピットまわりの使い勝手が向上しており、12.3インチの液晶メーターやセンターのインフォテインメント画面がさらに洗練されたUI(ユーザーインターフェース)に。
そして内装素材も、グレードによっては人工スエードやステッチ入りレザーのような高級感ある仕上げにアップグレードされている。静粛性を意識した素材や吸音設計の見直しなど、「触れて・乗って・聞いて」わかる進化が随所に見られる。
安全装備・運転支援技術のアップデート
スバルといえばアイサイト。2025年モデルでは最新版「アイサイトX」がさらに進化。広角ステレオカメラと制御ソフトウェアが改良され、渋滞時ハンズオフ機能や自動車線変更支援がよりスムーズに。都市部でも高速道路でも、その効果は絶大だ。
また、後方誤発進抑制や360度センサーとの連動で、駐車時の事故防止性能も向上している。まさに“事故らないクルマ”というスバルの理念が、また一歩現実味を帯びてきた。
パワートレインや走行性能に変化はあるか?
大きなサプライズはないものの、1.8L直噴ターボエンジンと2.4Lスポーツエンジンがそれぞれ微調整を受けており、燃費性能やレスポンスの向上が図られている。加えて、サスペンションの再調整やボディ剛性の強化により、乗り心地と走行安定性が一段と洗練された印象だ。
「攻めの走り」だけではなく、「ゆったり快適なロングドライブ」にもマッチするセッティングがなされており、ツーリングワゴンとしての本質に立ち返ったような印象を受ける。
総評:変わらなかったようで、ちゃんと変わった
2025年モデルのレヴォーグは、一見すると大きく変化していないように見える。しかし、細部に目を向けると「変えるべきところは確実に変えている」誠実なアップデートが光る。
「見た目が変わってないからスルー」なんて言ってたらもったいない。“乗る人の満足度”をじわじわ高めてくれる、そんな「玄人好みのマイナーチェンジ」なのである。
第2章:価格だけ見ても意味がない ― なぜその値段?の裏にある戦略
「高くなった?」その一言では終わらせない
2025年のレヴォーグが発表されて、まず目が行くのが価格。SNSでも「高っ!」とか「内容の割に安いかも」なんて声が飛び交っている。けれど、本当に大事なのは、“その価格にどんな意味が込められているか”だ。
実は、車の価格って「ただの数字」ではない。そこにはメーカーの狙いや、時代背景、そして今後の売り方のヒントが詰まっている。価格の裏側にある「戦略」を知れば、レヴォーグという車の本質がもっと見えてくる。
旧モデルとの比較で見る価格の上昇幅
まずはわかりやすく、2024年モデルと2025年モデルの価格を比べてみよう。
グレード名 | 2024年モデル価格(参考) | 2025年モデル価格(予想含む) | 差額 |
---|---|---|---|
GT-H | 約3,300,000円 | 約3,480,000円 | +180,000円 |
STI Sport | 約4,000,000円 | 約4,180,000円 | +180,000円 |
STI EX | 約4,500,000円 | 約4,720,000円 | +220,000円 |
※価格は地域やオプションにより変動します
パッと見では「けっこう上がったな」と思うかもしれないが、その背景を掘り下げていくと、単なる値上げではない“意図”が見えてくる。
「なぜこの価格?」メーカーの狙いを読み解く
スバルは明確に、「プレミアム志向」に舵を切っている。単に“量を売る”のではなく、“満足度の高い車を、適正価格で届ける”という方向性だ。
そのため、価格はやや上げつつも、装備や質感、安全性能をしっかりと強化してきている。つまり、これは「内容で勝負するための価格」なのだ。
また、近年のスバルは世界的なサプライチェーンの影響を受けやすい構造になっており、原材料費や物流コストの上昇も価格に転嫁されている。が、それ以上に「価格=価値の表現」として、今の値付けがされていると見る方が自然だ。
オプション装備とパッケージ価格の変化
2025年モデルでは、以前はオプションだった装備が標準化されているグレードも多く、それが価格上昇の一因にもなっている。たとえば:
- 12.3インチ液晶メーター → 一部グレードで標準装備化
- 電動パワーゲート → GT-H系でも標準化
- スマートリアビューミラー → 全車標準化の可能性大
つまり、「高くなったように見えて、実はコスパが良くなっている」構成もあるわけだ。
反対に、上級グレードではパッケージ化が進んだ結果、個別のカスタマイズがしにくくなったという声もあるが、それも“迷わせない価格設計”という戦略に基づいたものだろう。
為替や原材料価格の影響も見逃せない
2023〜2024年にかけて、自動車業界全体が直面した課題がいくつかある。
- 為替の円安によるコスト増
- 半導体不足による製造コストの上昇
- 鋼材や樹脂など原材料費の高騰
これらの要素は、スバルだけでなく、すべての自動車メーカーに影響しており、2025年モデルに価格調整が入ったのはむしろ“ギリギリまで抑えた方”と言えるかもしれない。
「実売価格」は?カタログ価格とのギャップを見抜け
カタログ価格がすべてではない。実際にはディーラーの値引きやキャンペーンによって、購入価格は大きく変動する。
たとえば、2024年モデルのGT-Hがカタログでは330万円台だったが、実際にはオプション込みでも320万円を切る価格で購入できた例もある。逆に、新型モデル直後は値引きが渋く、実売価格がカタログ価格に近くなる傾向がある。
つまり、**「価格を見るなら、発売時期と市場動向もセットで見ないと意味がない」**のだ。
価格は「数字」ではなく「メッセージ」
結局のところ、価格は単なるコストの積み上げではなく、メーカーからの“メッセージ”だ。
「この価格で、このクオリティを実現している。それでもあなたは他の車を選びますか?」
そう問いかけられているような、挑戦状のような価格設定。それが、2025年版レヴォーグの価格だと感じる。
第3章:「買い時」を間違えるな!価格推移から読む最適タイミング
新車って、いつ買うのが正解なの?
「レヴォーグ欲しいけど、今買うべき?」
クルマを買うとき、絶対にぶち当たるのがこの問題。高い買い物だからこそ、1円でも安く、価値あるタイミングで手に入れたい――そんな気持ちは誰にでもある。
でも、自動車の価格ってただ上下するだけじゃない。モデルチェンジ、キャンペーン、在庫状況…いろんな要素が絡み合って、ベストな「買い時」は人によって違ってくる。
2025年モデルのレヴォーグを狙うなら、価格の動きとその背景をしっかり押さえておきたい。
発売直後は“値引きゼロ”?:新型モデル特有の動き
レヴォーグ2025年モデルのような「マイナーチェンジ直後」のモデルは、基本的に値引きが少ない。ディーラー側も「売れる確信」があるので、わざわざ値引きしなくても売れていく。
とくに話題性が高いマイナーチェンジの場合、「初期ロットを確保したい」という需要が集中し、値引きゼロ、納期は数ヶ月待ち…なんてことも珍しくない。
発売から3〜4ヶ月ほど経過すると、生産が安定し、販売台数も読みやすくなるため、ようやく交渉の余地が出てくる。
モデル末期 or 最新モデル?どっちが得?
一方で、よくあるのが「旧型(在庫車)」との比較。最新の2025年モデルと、在庫として残る2024年モデル、どちらが買いか?
結論から言えば、「安さ重視」なら2024年モデル。「最新装備&満足感重視」なら2025年モデルが正解だ。
2024年モデルは在庫処分対象になることで、大きな値引きが期待できる場合もある。とくに年末や決算期(3月)は“買い叩きチャンス”。ただし、ボディカラーやグレードが限定されがちなので、好みに合わないリスクもある。
リセールバリューを踏まえた買い時判断
3年後、5年後にクルマを手放す予定があるなら、「いつ買うか」だけでなく「いつ売るか」も視野に入れておくべきだ。
2025年モデルのレヴォーグは、新型としての話題性が高く、リセール面では優位に立てる可能性がある。特にSTI Sportなどの上級グレードは、流通量が少なく、買取価格が高くなりやすい傾向がある。
つまり、「初期ロットを早く買って、2〜3年で売却する」というスタイルは、リセール効率を最大化するうえでは理にかなっている。
中古市場での価格推移はどうなる?
レヴォーグは中古車市場でも人気が高い。そのため、新型が出たからといって急激に旧型の中古価格が下がることは少ない。特に低走行・上級グレードの個体は“プレミア感”すらある。
2025年モデルが発売されたあとも、2024年モデルの中古価格はしばらく安定する見通しだ。逆に言えば、「今すぐじゃなくても、中古で狙う価値がある」のがレヴォーグの強みでもある。
決算・ボーナス・キャンペーン時期を狙え!
お得に買いたいなら、ディーラーの“都合のいいタイミング”を狙うのが定石。たとえば:
- 3月の年度末決算:ノルマ達成のため、大幅値引きが出やすい
- 6月・12月のボーナス商戦:キャンペーンや特別金利がつくことも
- 9月の中間決算:意外と値引きが狙える穴場タイミング
さらに、地元ディーラーごとの在庫状況や販売目標によっても対応は変わってくるので、「2〜3店舗で相見積もりを取る」のは基本中の基本。
「待ち」か「即買い」か、結局どうすれば?
最後に、読者のあなたが取るべきアクションを整理してみよう。
- とにかく早く乗りたい/最新装備が気になる人
→ 2025年モデルをできるだけ早く予約。ただし値引きは期待しすぎない。 - 少しでも安く買いたい/急がない人
→ 決算時期を狙って、旧型や在庫車を値引き交渉でゲット。 - リセールも視野に入れてる人
→ 2025年モデルの初期ロットを購入 → 2〜3年で売却が鉄板ルート。
「買うタイミングで損する」より、「納得して買えたかどうか」のほうが後悔しない。だからこそ、冷静な価格分析とタイミング選びが、レヴォーグを“得する買い物”に変えるのだ。
第4章:ライバル比較で見えるレヴォーグの立ち位置
「レヴォーグって、実際どうなの?」の答えは比較にあり
2025年にマイナーチェンジしたレヴォーグ。その価値を正しく見極めるには、同じカテゴリのライバルたちと比べてみるのが一番手っ取り早い。
価格だけ見てもピンとこない。装備だけ見ても「ふーん」で終わる。けれど、他車と“並べて”見てみると、レヴォーグの立ち位置や魅力が、ぐっと浮き彫りになる。
ここでは、価格帯・サイズ・用途が近い3車種と比較してみよう。登場するのはこの顔ぶれ:
- マツダ6ワゴン
- トヨタ カローラツーリング
- ホンダ シビックツアラー(国内未発売、欧州モデルを参考)
比較①:マツダ6ワゴン ― 美意識と上質感の真っ向勝負
マツダ6ワゴンは「大人の色気」とも言うべきデザインと、走行性能の高さでファンの多いモデル。サイズもレヴォーグより一回り大きく、ゆったり感では優位に立つ。
項目 | レヴォーグ2025 | マツダ6ワゴン2024 |
---|---|---|
価格帯 | 約330万〜470万円 | 約330万〜450万円 |
エンジン | 1.8Lターボ/2.4Lターボ | 2.0L/2.5L NA or ディーゼル |
駆動方式 | AWD(全車) | FF/AWD(選択式) |
サイズ感 | ややコンパクト | ミドルクラスの余裕 |
特徴 | アイサイト、安全性能最強 | エレガントな内外装と乗り心地 |
レヴォーグ優位ポイント:
・全車AWDで悪天候でも安心
・運転支援技術が最新かつ緻密
マツダ6優位ポイント:
・高級感のある内装と静粛性
・ディーゼル車の燃費とトルク感
比較②:トヨタ カローラツーリング ― 国民的モデルとの徹底対比
価格も性能も堅実な選択肢、カローラツーリング。とにかくコスパ重視のユーザーに支持されている。
項目 | レヴォーグ2025 | カローラツーリングHYBRID |
---|---|---|
価格帯 | 約330万〜470万円 | 約220万〜300万円 |
エンジン | 1.8Lターボ/2.4Lターボ | 1.8Lハイブリッド/1.5L NA |
駆動方式 | AWD(全車) | FF/AWD(選択式) |
室内空間 | スポーティかつ実用的 | ゆったりしたファミリー仕様 |
燃費性能 | △ | ◎(WLTCで25km/L超も) |
レヴォーグ優位ポイント:
・走行性能とスポーツ性
・高級感あるインテリアと装備
カローラツーリング優位ポイント:
・圧倒的な燃費と価格
・信頼と安心のブランド力
比較③:ホンダ シビックツアラー(※欧州モデル参考)
国内販売されていないが、海外ではシビックのワゴン版として高評価を得ている。走行性能と積載力のバランスが光る。
項目 | レヴォーグ2025 | シビックツアラー(欧州モデル) |
---|---|---|
価格帯 | 約330万〜470万円 | 約300万前後(日本円換算) |
エンジン | 1.8Lターボ/2.4Lターボ | 1.6Lディーゼル or 1.5Lターボ |
荷室容量 | 約492L(最大) | 約624L(最大) |
デザイン性 | ワイド&ローで力強い | シャープで都会的 |
レヴォーグ優位ポイント:
・パワーと安全性能のバランス
・国内での整備ネットワークが万全
シビックツアラー優位ポイント:
・広大なラゲッジスペース
・シンプルで実用的な設計
レヴォーグが光る“ちょうどいい”ポジション
レヴォーグは、「走り・実用性・安全性」この3つをバランス良く持ち合わせているのが最大の武器だ。
- 走りはスポーティ、けれど家族を乗せても疲れない
- デザインはスタイリッシュ、でも中身は堅実
- 装備は先進的、でも直感的に操作できる
価格だけで見ると、マツダ6に近く、カローラよりは高い。けれど、**“価格以上の納得感”**がレヴォーグにはある。
どのユーザーにレヴォーグはハマる?
- 「走る楽しさも欲しいけど、実用性も捨てられない」人
- 「子育て中でも、カッコいいクルマに乗りたい」人
- 「安全性能は妥協したくない」人
そんな“わがまま”を全部受け止めてくれるのが、レヴォーグだ。
第5章:実は損してる?見落とされがちな購入コスト
車の本当の価格は「本体価格+α」で決まる
「レヴォーグの本体価格は約330万円〜」
──確かに、それは“スタート地点”としての価格。でも実際に購入して、数年乗り続けるとなると、見えてくるコストはまったく別物になる。
税金、保険、オプション、メンテ費用…これらを無視して「思ったより高かった…」とガッカリしてしまう人、実はかなり多い。
ここでは、レヴォーグ購入にまつわる“見えないお金”を一つずつ分解していこう。「損しない買い物」にするための視点を持つことが、後悔しないカーライフへの第一歩だ。
初期費用シミュレーション:「乗り出し価格」はこう決まる
カタログ価格だけで判断するのは早計。実際にレヴォーグを購入する際には、以下のような諸費用がプラスされる。
【例:GT-Hグレード(本体価格 約3,480,000円)】
項目 | 概要 | 目安金額 |
---|---|---|
登録諸費用 | 自動車取得税、重量税、印紙代など | 約50,000〜80,000円 |
自賠責保険 | 法定の強制保険(37ヶ月契約) | 約27,770円 |
自動車税(環境性能割) | グレード・燃費による課税 | 約20,000〜40,000円 |
オプション装備 | ナビ、ETC、マットなど | 約100,000〜300,000円 |
頭金/ローン手数料 | 分割払いの場合、金利・手数料も計上 | 変動(要確認) |
**→ 合計で「約370万〜400万円」程度が現実的な“乗り出し価格”**になる。
維持費という落とし穴:1年でかかるリアルな出費
買った後も、レヴォーグには定期的にコストがかかる。たとえば、1年あたりの平均的な維持費は以下のとおり。
項目 | 内容 | 年間コスト目安 |
---|---|---|
自動車税 | 排気量によって変動(1.8L〜2.4L) | 約39,500〜45,000円 |
任意保険 | 年齢・等級・補償内容により異なる | 約60,000〜120,000円 |
ガソリン代 | 実燃費10〜13km/Lを想定 | 約120,000〜180,000円 |
車検・メンテ費用 | 点検・オイル交換・消耗品など | 年平均で約60,000〜90,000円 |
駐車場代(都市部) | 場所によって大きく変動 | 月10,000〜30,000円 → 年120,000〜360,000円 |
→ 合計で「年間40万〜70万円程度」が目安。
ローンが残っていれば、さらに出費が増える。
リセールバリューで「差がつく」3年後
購入時だけでなく、「売るとき」に得をするかどうかも重要だ。
レヴォーグは比較的リセールが強い車種だが、グレードやカラー、装備の違いで大きく差が出る。たとえば:
- STI Sport系は高値で安定
- 白・黒の定番カラーは人気が高い
- アイサイトX搭載車は中古市場で優位
3年落ちのリセール平均は、車両価格の65〜75%。
仮に400万円で購入した場合、3年後に260万〜300万円で売れる可能性がある。
つまり、買った時点で“売りどきを計算する”のがコツだ。
オプションと保証もコストのうち
「あとから付ければいいや」と軽く考えがちだが、オプション装備は購入時にきちんと精査することが大切。
たとえば:
- パノラミックビューモニター(約8万〜10万円)
- 大型ナビ&ETCセット(約15万〜20万円)
- メンテナンスパック(3年で5〜10万円)
実はこれらの中には、リセール時に有利になるものと、まったく影響しないものがある。売るつもりがあるなら、「つけた方が得するオプション」を狙うべき。
また、延長保証も検討したいポイント。スバルでは「スバルあんしん保証延長プラン」が用意されており、5年目以降の故障リスクに備えることができる。“買って終わり”ではなく、“買ったあとも安心”を設計するべきだ。
購入者のリアルな声:「思ったよりかかる」「いや、納得」
実際のオーナーから寄せられる感想の中には、次のような声も多い。
- 「本体は思ったより安かったけど、ナビとかで一気に50万かかった」
- 「保険が若干高い。でも家族で安心して乗れるから納得」
- 「税金はそこそこ。でも燃費もそこまで悪くないし満足」
- 「買う前に維持費シミュレーションしておけばよかった…」
“お得”と感じるか、“想定外の出費”と感じるかは、準備次第。
試算を甘く見ず、しっかりと数字と向き合えば、レヴォーグは“高くても納得できる車”になる。
「高いけど、損ではない」その理由
レヴォーグは決して“安いクルマ”ではない。でも、
- 安全性能
- 上質な走り
- 高いリセール
- 納得の装備
これらを考慮すれば、「価格以上の価値」を感じる一台だ。
“購入コスト”をただの出費と考えるか、
“安心・満足・楽しみ”への投資と考えるか。
その意識ひとつで、レヴォーグとの付き合い方は大きく変わる。
第6章:2025年、どのグレードを選ぶべきか ― あなたに合った一台の選び方
グレード選びがレヴォーグの“満足度”を決める
車選びで一番悩ましいのが「どのグレードにするか」。
同じレヴォーグでも、グレードによって装備も価格もドライブフィールもガラリと変わる。だからこそ、自分のライフスタイルや価値観に合った1台を選ぶことが、後悔しないカーライフの鍵になる。
2025年のマイナーチェンジでは、グレード構成が見直され、より「選びやすく」なったと言われている。では実際、どのグレードを選べば満足できるのか? 全グレードを比較しながら、あなたにフィットする一台を見つけていこう。
グレード一覧(2025年予想)
2025年モデルのレヴォーグは、基本的に以下の4グレード構成が中心になると見られる:
グレード名 | 特徴 | 価格帯(予想) |
---|---|---|
GT | ベースグレード。必要十分な装備でコスパ◎ | 約3,300,000円〜 |
GT-H | 人気のスタンダード。装備充実&実用性高し | 約3,480,000円〜 |
STI Sport | スポーツ志向の中間グレード。専用足回りあり | 約4,080,000円〜 |
STI Sport EX | 最上級。先進装備フル搭載+走りも上質 | 約4,720,000円〜 |
ベースグレード「GT」― 最低限で充分派に
装備はシンプルながら、アイサイトなどの基本的な安全機能は標準装備。オプションでナビや快適装備を追加していけば、自分好みにカスタマイズも可能。
こんな人におすすめ:
- 通勤や買い物がメインのライトユーザー
- 予算を抑えて新型レヴォーグを楽しみたい人
- カスタム好きな人(自分で装備を後付けしたい派)
注意点:
- 内装の高級感は控えめ
- 一部快適装備はオプション扱い(パワーゲート、ナビ等)
「GT-H」― バランス派の鉄板グレード
価格と装備のバランスが良く、もっとも“無難で満足度が高い”と言われるグレード。2024年モデルでも最も選ばれていた人気構成。
標準でパワーシート、LEDライト、先進安全装備などが揃っており、家族ユースにもピッタリ。
こんな人におすすめ:
- 通勤もレジャーも幅広く使いたい
- 「せっかく買うなら快適に乗りたい」派
- 家族にも喜ばれる装備がほしい人
注意点:
- 走りにこだわる人には物足りないかも(STIとの差あり)
「STI Sport」― 走りの質感にこだわる大人に
スバルと言えばSTI。その名を冠したこのグレードは、走行性能とデザイン性にこだわる層に根強い人気を持つ。
STI専用の足回りやチューニングが施されており、ワインディングや高速道路でも“気持ちよく走れる”車に仕上がっている。
こんな人におすすめ:
- 運転そのものを楽しみたいドライバー
- 通勤で毎日運転する人
- 長距離ドライブやワインディングが好きな人
注意点:
- 装備によってはGT-Hより劣る部分も(ナビなどはオプション)
「STI Sport EX」― すべてを妥協したくない人へ
最上位グレードであり、“全部入り”。
アイサイトXや12.3インチ液晶メーター、大型インフォテインメントディスプレイなど、最新の装備をすべて網羅。インテリアもスエード調仕上げで、乗り込んだ瞬間の高級感が段違い。
こんな人におすすめ:
- 最新技術と装備を全部盛りしたい
- 長く乗る予定なので妥協したくない
- 高級車からの乗り換え組
注意点:
- 価格が一気に跳ね上がる
- オーバースペックと感じる人も(街乗り中心なら持て余す)
「あなたに合う1台」を見つける3つの質問
最後に、自分に合ったグレードを見つけるための“3つの質問”を自問してみてほしい。
- 週に何回・何キロ乗るか?
→ 使用頻度が高いなら快適装備&走行性能重視。 - どれくらいの期間乗るつもりか?
→ 長く乗るなら上級グレードで満足度を確保。 - 何を優先したいか?(価格・走り・装備)
→ 明確な優先順位があれば選ぶのは簡単。
結論:グレードで悩むのは“楽しさ”の証
悩めば悩むほど、あなたはレヴォーグという車と向き合っている証拠だ。
グレード選びに正解はない。あるのは、「あなたにとってのベスト」だけ。
そしてレヴォーグは、どのグレードを選んでも“外れがない”。
それこそが、この車の最大の魅力なのかもしれない。
第7章:レヴォーグは“買い”なのか? ― 結論と未来予測
今、買うべきか?それとも待つべきか?
車の購入って、「今買うのが正解なのか」が常につきまとう。
特に2025年のレヴォーグのように、マイナーチェンジで確実な進化を遂げたモデルを前にすると、選択はより悩ましい。
──でも、結論から言うと、「2025年モデルのレヴォーグは、今が“買い”のタイミング」である。
その理由は単純で、「完成度が高く、今後のフルモデルチェンジまで数年は空く可能性が高い」から。しかも、安全性能も装備も熟成の域に達している。これ以上、何を待つの?と言いたくなるくらいだ。
次のフルモデルチェンジはいつ?
現在の2代目レヴォーグは、2020年にフルモデルチェンジが実施された。スバルのモデル周期を考えると、フルチェンジは早くて2027年〜2028年頃になる可能性が高い。
つまり、今買えばあと2〜3年は“最新モデルに乗れる状態”が続く。
しかもその間に起きるのは、細かい装備の調整レベルで、大きな価値の変動はないと予想される。
「乗り始めた瞬間に型落ちになった…」なんてリスクも少ない。これは心理的にもかなり大きなアドバンテージだ。
スバルが描く未来像とレヴォーグの役割
スバルは現在、「安心と楽しさの両立」を掲げ、次世代に向けた車づくりを進めている。とくに注目されているのが以下の3つの方向性:
- EV(電気自動車)化の本格化
- 自動運転支援の高度化(アイサイトXの進化)
- グローバル視点での安全基準統一
このなかで、レヴォーグは“次世代への橋渡し”的なポジションにある。
すぐにEVになるわけでもなく、すぐに完全自動運転になるわけでもない。けれどその直前、ユーザーが**「未来のカーライフをちょっと先取りできる」**クルマとして、非常にうまく設計されているのだ。
「買い」か「待ち」か?3タイプ別に診断!
【1】今すぐ買うべき人
- 最新の安全技術と装備をすぐに使いたい
- 長く乗るつもりで安心できるモデルを求めている
- 家族での使用を前提にしている
→ → → 今がベスト。2025年モデルの完成度とコスパは文句なし。
【2】少し様子を見たい人
- 値引きや在庫車を狙ってコスパを最大化したい
- 旧型でいいなら、2024年モデルも選択肢にしたい
→ → → 決算期やボーナス商戦でのキャンペーンを狙うのもアリ。
【3】次の大変革を待ちたい人
- EV化やフルモデルチェンジを待ってもいい
- 「数年は買わない」選択肢も視野に入れている
→ → → ただし、その間にレヴォーグの魅力を逃すことにもなる。
「今のガソリン車で乗る楽しさ」は、もう何年も続かない可能性がある。
最後に:価格は高い。でも“納得”できるなら、買い
レヴォーグは2025年のマイナーチェンジで、
「ちょっといい車」から「しっかり満足できる車」へと進化した。
決して安くはない。でも、“この価格なら納得”という感覚は、試乗した瞬間に多くの人が抱くはずだ。
- 家族の安全を守るため
- 自分の運転を楽しむため
- スバルというブランドと付き合うため
そのどれかひとつでもピンとくるなら、2025年レヴォーグは間違いなく“買い”だ。
総まとめ:レヴォーグ2025はこんな人にベストマッチ!
- 走りと安全性を両立させたい大人のドライバー
- 予算内でできるだけ高級感を味わいたい人
- 3年以内に売却も視野に入れている人(リセール重視)
- ガソリン車の“最後の完成形”を今手に入れたい人
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