エルグランド新型 2025 ジャパンモビリティショーで初公開

2025年10月15日

エルグランド2025がついに世界初公開｜日産の新時代を象徴するモデル

2025年10月29日、東京ビッグサイトで開幕する「Japan Mobility Show 2025（旧・東京モーターショー）」において、日産自動車が待望の新型エルグランド2025を世界初公開することが正式に発表されました。

この新型モデルは、日産のフラッグシップミニバンとして、従来型（E52型）以来およそ15年ぶりのフルモデルチェンジとなります。電動化時代に合わせた新しい設計思想を採用し、日産の最新技術である「第3世代e-POWER」を搭載予定。快適性と静粛性を両立した“電動プレミアムミニバン”として、トヨタ・アルファードやヴェルファイアを直接的に競合するモデルとなります。

世界初公開の舞台は「Japan Mobility Show 2025」

日産は今回の発表にあたり、エルグランド2025を単なる新型車としてではなく、「ブランドの再構築を象徴するモデル」と位置付けています。そのため、公開の場として選ばれたのが国内最大のモビリティイベント「Japan Mobility Show 2025」です。会場では、プレスデー（10月29日）に世界初披露が行われ、翌日から一般公開が予定されています。

すでに日産公式サイトではティザー動画が公開されており、シルエットからは力強いフロントマスクと新デザインのシグネチャーLEDライトが確認できます。また、会場内の特設ステージでは、開発責任者によるトークセッションも実施予定で、コンセプト「上質な移動空間と電動化の融合」について語られるとされています。

日産が描くエルグランドの再定義とは

今回のエルグランド2025のフルモデルチェンジは、単なる世代交代ではなく、日産ブランド全体の「電動化・高級化戦略」を具現化する重要な一歩と位置づけられています。同社の内田誠CEOは、「この新型エルグランドは、日産が次の10年に向けて提案する“人と社会をつなぐ電動プレミアム”の象徴だ」とコメントしています。

つまり、エルグランド2025は単なるファミリー向けミニバンではなく、EV時代における“移動するリビングルーム”という新しい価値を体現したモデルなのです。特に日本国内では、アルファード一強のミニバン市場に再び風穴を開ける存在として注目されています。

世界初公開の意義｜なぜ今エルグランドなのか？

日産が2025年に新型エルグランドを投入する背景には、電動化シフトの加速と同時に、ブランド価値の再定義という明確な狙いがあります。 SUVや軽EVが主力となる中で、プレミアムミニバンは「家族」「ビジネス」「送迎」など幅広いニーズを持つ日本市場において依然として重要なカテゴリーです。

さらに、トヨタ・アルファードが2023年にモデルチェンジして以降、競合不在の期間が続いており、日産にとっては絶好のタイミング。エルグランド2025の世界初公開は、国内外メディアからも「日産再生の象徴」として大きな注目を集めています。

今後のスケジュールと発売時期の見通し

現時点では、日産は正式な発売日を明らかにしていませんが、関係者によると「2026年度上半期の市販化」が有力視されています。生産は栃木工場または九州工場が担当する見込みで、右ハンドル仕様を中心に国内市場へ展開、その後アジア・中東市場にも輸出される計画です。

今後は11月以降に詳細スペック、価格、グレード構成などが順次公開される見込みです。記事後半では、ティザー画像の分析と予想スペックを詳しく解説します。

エルグランド2025のデザインが一新｜ティザー画像から読み解く外観と内装の進化

2025年に世界初公開される新型エルグランド2025は、外観デザインから大幅に刷新されることが明らかになっています。ティザー映像や一部報道からは、従来の高級ミニバン像を超えた「モダン×エレガンス」を融合したスタイルが確認できます。

前モデル（E52型）は2010年登場とあって、デザイン面ではやや古さが目立っていました。しかし、今回のフルモデルチェンジでは、日産の新デザイン哲学「Timeless Japanese Futurism（タイムレス・ジャパニーズ・フューチャリズム）」を採用し、次世代の日産車らしい洗練されたシルエットへと進化しています。

フロントマスクの進化｜新しい「Vモーショングリル」デザイン

ティザー画像では、フロントフェイス中央に日産の新ロゴを配した大型Vモーショングリルが印象的です。グリル全体がLEDラインで囲まれ、光の演出によって車格の高さを強調。さらに、上下2段構成のヘッドライトは、最新の「マトリクスLED技術」を採用していると見られます。

このデザインは、海外向けの新型セレナe-POWERやアリアなどに通じる共通デザイン言語を採用しており、日産の電動車ラインアップ全体の統一感を演出しています。ボディサイズも拡大傾向で、全長約5,000mm、全幅約1,850mmと予想され、アルファードに匹敵する堂々としたプロポーションです。

サイドビューとリアデザイン｜伸びやかでラグジュアリーな造形

サイドシルエットでは、ルーフラインをわずかに低く抑え、重心を感じさせない流麗なラインが特徴。ピラー部分をブラックアウト化することで“フローティングルーフ”を強調し、よりモダンな印象に仕上がっています。

リアデザインでは、フル幅のLEDテールランプが採用される見込みです。横一文字のライトデザインはアリアなどにも共通しており、視認性とブランド統一性を両立。また、バンパー下部にはクローム加飾が施され、高級感をさらに引き立てています。

インテリアの特徴｜「移動する上質なリビング」を実現

内装に関してはまだ全貌が明らかになっていませんが、日産関係者のコメントや取材から以下のポイントが浮かび上がっています。

第3世代e-POWERに最適化された静粛性重視のキャビン構造
「ゼログラビティシート」採用で長距離移動でも疲労軽減
新開発の「デュアルワイドスクリーン」ディスプレイを搭載
全席独立エアコン＋アンビエントライトによる上質な空間演出

とくに注目されるのは、フロントコンソールの湾曲デジタルディスプレイです。メーターとナビ画面を一体化したアリア風デザインとなっており、最新のコネクテッド機能にも対応。また、リアシートにはパワーオットマン＋大型モニターを備えたVIP仕様も設定される可能性が高いと報じられています。

ボディカラーと素材の高級感

ボディカラーは、従来のブラックやパールホワイトに加え、新色「ディープオーロラグレー」と「プラチナコッパー」が設定される見込みです。これらは電動車専用の塗装技術「リキッドメタル塗装」を採用し、光の当たり方で色味が変化するプレミアム仕上げ。

また、内装素材には環境配慮型の「バイオレザー」や「リサイクルウッド」などを採用。高級感だけでなく、サステナビリティも意識した設計が随所に見られます。これにより、エルグランド2025は単なる高級ミニバンではなく、「人にも地球にも上質なモビリティ」を体現する存在へと進化しました。

ティザー画像から見える日産の狙い

ティザー動画で特に印象的なのは、「静けさ」「光」「包まれ感」というキーワードです。日産は映像内で“Quiet Confidence（静かな自信）”というフレーズを用いており、電動化による静粛性と、高級車としての存在感を両立させる狙いがうかがえます。

また、ティザーの最後に映し出される「The New Chapter of Luxury（新しいラグジュアリーの章）」というメッセージは、単にエルグランドの復活だけでなく、日産の高級ブランド再生戦略の始まりを象徴しています。

まとめ：デザイン刷新で“アルファード超え”を狙う

エルグランド2025は、デザイン面でこれまでにない大胆な進化を遂げています。重厚感と先進性を兼ね備えた外観、上質で静かな内装空間、そして日産らしい電動技術の融合。これらすべてが新しい時代のプレミアムミニバン像を提示しており、まさに「アルファード超え」を狙う存在です。

エルグランド2025の技術スペックを徹底予想｜第3世代e-POWERが鍵を握る

2025年の世界初公開に向けて注目が集まるエルグランド2025。その最大の見どころは、日産が誇る最新の電動パワートレイン「第3世代e-POWER」の搭載です。これにより、従来のガソリンモデルとは一線を画す静粛性・加速性能・燃費効率を実現するとみられています。

第3世代e-POWERとは？｜電動化の新基準を打ち立てる技術

e-POWERは、エンジンを発電専用として使い、モーターで走行する日産独自のシリーズハイブリッドシステムです。エルグランド2025に搭載されるのは、その最新バージョン「第3世代e-POWER」で、以下の特徴を持つとされています。

発電用エンジンに高効率1.5L VCターボ（可変圧縮比エンジン）を採用
モーター出力は約200kW（272ps相当）に向上
リチウムイオン電池のエネルギー密度を約20％向上
エネルギー回生効率の最適化により燃費性能を最大15％改善

このシステムは、すでに「ノート」「セレナ」「エクストレイル」で採用実績がありますが、エルグランド2025向けには専用チューニングが施されると報じられています。特に大型ミニバン向けに、モーターのトルク配分や発電制御が最適化され、静粛かつ力強い加速フィールを実現するとのことです。

4WDシステムは「e-4ORCE」を採用

駆動方式は、日産の電動AWDシステム「e-4ORCE（イーフォース）」を採用する可能性が非常に高いと見られています。このシステムは、アリアやエクストレイルにも採用されている技術で、前後輪のモーター出力を100分の1秒単位で制御。路面状況に応じて最適なトルク配分を行うことで、コーナリング時や雪道での安定性が大幅に向上します。

さらに、ボディ剛性も新開発プラットフォームによって強化され、乗り心地とハンドリング性能のバランスを最適化。この結果、エルグランド2025は「大きいけど軽快に走るミニバン」として、これまでのイメージを一新する可能性があります。

予想スペック表｜エルグランド2025（プロトタイプ想定）

項目	エルグランド2025（予想）	現行E52型
全長×全幅×全高	5,000×1,850×1,830mm	4,975×1,850×1,815mm
ホイールベース	3,000mm	2,950mm
駆動方式	e-4ORCE（AWD）／2WD	FF／4WD
パワートレイン	第3世代e-POWER（1.5L VCターボ）	V6 3.5Lガソリン
モーター出力	約200kW（272ps相当）	245ps
トルク	約350Nm（モーター最大）	350Nm
燃費（WLTCモード）	約18〜20km/L（予想）	約9.4km/L
バッテリー	リチウムイオン（冷却機能付き）	－
サスペンション	電子制御ダンパー付きマルチリンク	マルチリンク

このスペックからも分かるように、エルグランド2025は「静粛性」「加速性能」「燃費性能」すべての面で従来型を大きく上回る可能性があります。特に第3世代e-POWERの登場により、エンジン始動の頻度が減少し、EVに近い滑らかな走りを実現することが期待されています。

安全性能も最新世代に進化

エルグランド2025は、日産の先進運転支援技術「ProPILOT 3.0」を搭載予定です。高速道路でのハンズオフ走行や、駐車支援、ドライバーモニタリングなどを含む最新のADASが採用される見込みです。

さらに、360度カメラや自動ブレーキ、衝突回避支援などの標準化が進み、「ファミリー向け高級ミニバンとして最高水準の安全性」を目指しています。

充電不要で使える「電動ラグジュアリー」

e-POWERの最大の利点は「外部充電が不要」である点です。電動車の滑らかさを楽しみつつ、ガソリン給油だけで走行できるため、充電インフラが整っていない地域でも快適に利用可能。

日産はこの仕組みを「EVの快適性＋ハイブリッドの利便性」と説明しており、エルグランド2025は、電動時代の家族向けラグジュアリーカーとして理想的な位置づけになります。

まとめ：エルグランド2025は“走りの上質さ”で市場をリードする

新型エルグランド2025は、単なるミニバンの域を超えた「プレミアム電動ツアラー」として誕生します。第3世代e-POWER＋e-4ORCEによる滑らかな走り、そして高次元の安全性能。それは日産が掲げる「人と技術の融合」の集大成といえるでしょう。

次章では、この電動化戦略がどのように市場へ影響を与えるのか、価格帯や発売スケジュールとあわせて分析します。

エルグランド2025の発売時期・価格予想・市場インパクトを徹底分析

2025年の「Japan Mobility Show」で世界初公開されるエルグランド2025。では、実際に発売されるのはいつなのか？そして価格はどのくらいになるのか？ここでは、最新の報道と業界関係者の情報をもとに、発売スケジュールと市場への影響を徹底分析します。

発売時期は「2026年度上半期」が有力

日産の公式発表では、エルグランド2025の市販化時期はまだ明言されていません。しかし、サプライチェーン関係者や販売ディーラーの情報によると、2026年春〜初夏（4〜6月頃）の発売が最有力とされています。

理由は明確です。2025年10月の世界初公開後、半年ほどをかけて試乗会・先行予約・商談フェアなどを順次実施する日産の販売スケジュールに沿うためです。また、モデル名に「2025」が含まれているものの、実際の発売が翌年度になるのは「アリア」「セレナ」などの例と同様のパターンです。

さらに、エルグランド2025の製造は九州工場での新ラインが予定されており、同工場の生産体制整備が2026年初頭に完了する見込みです。このため、正式な発売時期は2026年5月頃が最も現実的と考えられています。

価格帯予想｜ベースグレードで480万円台〜

新型エルグランド2025の価格は、電動化と高級化によるコスト上昇を踏まえ、480万〜750万円のレンジになると予想されています。これは現行E52型（約400〜650万円）よりもやや高い設定ですが、第3世代e-POWER＋高級インテリア装備を考慮すれば妥当な範囲といえるでしょう。

グレード名（予想）	駆動方式	主な特徴	価格（予想）
ELGRAND e-POWER S	2WD	標準グレード・8人乗り・17インチタイヤ	約480万円
ELGRAND e-POWER XV	e-4ORCE	上級装備・本革シート・デジタルメーター	約600万円
ELGRAND e-POWER VIP	e-4ORCE	4人乗り仕様・リアエンタメ・パワーオットマン	約750万円

特に注目されるのは「VIPグレード」です。この仕様は、後席2名乗車＋電動オットマン＋大型モニター＋冷温庫などを標準装備したショーファー仕様。トヨタ・アルファード「Executive Lounge」を明確に意識した設定となる見込みです。

アルファード／ヴェルファイアとの比較

ライバルであるトヨタ・アルファード（2023年モデル）と比較すると、以下のような差が見えてきます。

項目	エルグランド2025（予想）	アルファード（現行）
パワートレイン	第3世代e-POWER（1.5L VCターボ）	2.5Lハイブリッド＋E-Four
最高出力	約272ps	250ps
燃費性能	18〜20km/L	16〜17km/L
静粛性	発電エンジン制御でEV並	エンジン作動時やや大きめ
内装品質	アリア譲りのモダンデザイン	ラグジュアリー系統の豪華内装
予想価格帯	480〜750万円	520〜850万円