【新型プレリュード】見積もり公開!コミコミ価格630万円超の真実と7つの注意点

目次

新型プレリュード復活の衝撃

2023年の東京モーターショーでホンダが発表した「新型プレリュード」。 かつて1980年代〜90年代にかけて一世を風靡したスポーティクーペが、ついに復活するとあって、自動車ファンの間では大きな話題を呼びました。 発売前から注目度が非常に高く、SNSやYouTubeなどでも「待っていた!」「ホンダらしいスポーツモデルだ」と期待の声が相次いでいます。

しかし、実際に購入を検討する段階になると「価格はどのくらいになるのか?」「装備は充実しているのか?」といった現実的な疑問が浮かんできます。 特に最近の新型車は電動化や安全装備の充実によって価格が高騰しているため、「果たしてプレリュードはコスパの良いスポーツモデルなのか?」という点が、多くの購入希望者にとって最大の関心事といえるでしょう。

プレリュード復活の背景

ホンダはこれまで、シビックタイプRやインテグラ、NSXといったスポーツモデルを展開してきましたが、クーペタイプの中型スポーツカーは長らく不在でした。 SUVブームやセダン需要の減少により、スポーティなクーペは市場から姿を消しつつあったのです。 そんな中でプレリュードの復活は、スポーツカー市場を再び活性化させる存在として大きな期待が寄せられています。

注目されるポイント

  • デザイン:往年のプレリュードを思わせる流麗なクーペシルエット
  • パワートレイン:ハイブリッドシステムを搭載し、環境性能と走行性能を両立
  • ホンダのブランド力:「スポーツ×環境対応」を両立させる開発思想

特にパワートレインは、シビックやアコードで採用されているe:HEVシステムがベースになると予想されています。 これにより「燃費の良いスポーツカー」という新しい価値を提案しているのも特徴です。

本記事でお伝えする内容

本記事では、実際に公開された見積もり情報をもとに「新型プレリュードの購入前に知っておくべきこと」を徹底解説します。 特に以下の点について詳しく取り上げていきます。

  1. 新型プレリュードの見積もり価格(コミコミ額)
  2. 装備の充実度と「アレが無い!?」と話題の不足ポイント
  3. 内装の質感や居住性の実力
  4. 安全性能・快適装備のまとめ
  5. 購入前に注意すべき7つのポイント
  6. 競合車種との徹底比較
  7. 結論:買うべきかどうか?

これからプレリュードの購入を検討している方はもちろん、他のスポーツモデルと迷っている方にとっても、役立つ内容となるはずです。 それでは、まずは気になる見積もり価格から詳しく見ていきましょう。

車両本体価格の目安

新型プレリュードの車両本体価格は5,618,000円です。 これは同じホンダのシビックタイプR(約5,300,000円〜)よりやや高めであり、スポーツクーペ市場の中ではプレミアムな価格帯に位置づけられるといえるでしょう。 「500万円を超えるスポーツクーペ」と聞くと高額に感じますが、最新のハイブリッドシステムや先進装備を考慮すると、その価格設定には一定の合理性があります。

総額(コミコミ価格)のシミュレーション

ここまでの金額をまとめると、以下のようになります。

項目金額(目安)
車両本体価格5,618,000円
諸費用約120,000円
オプション約600,000円
合計(コミコミ価格)約6,338,000円

「アレが無い!?」装備面の意外な落とし穴

新型プレリュードの注目ポイントは、最新のハイブリッドシステムと洗練されたクーペスタイルですが、実際に見積もりをチェックすると「え?これ付いてないの!?」という意外な装備不足が見えてきます。 ここでは購入前に知っておきたい装備面の落とし穴を整理していきます。

電動シートが標準装備されない?

500万円を超える車両本体価格を考えると、多くの人が「電動シートは標準装備だろう」と期待するはずです。 しかし、ディーラー見積もりでは一部グレードで電動シートがオプション扱いとなっており、追加費用が発生する可能性があります。 特に助手席側が手動調整のみという仕様は、ライバル車と比較して見劣りする点です。

本革シートが選べない?

スポーツクーペといえば本革シートをイメージする方も多いですが、新型プレリュードは標準でファブリックまたは合成皮革。 上位グレードでも本革シートが選べないという情報があり、質感にこだわるユーザーにとっては物足りない印象です。 GR86やBRZでは本革×アルカンターラのコンビシートが選べるため、比較すると見劣りする部分といえます。

MT(マニュアル)が存在しない

多くのスポーツカーファンが期待していた6MTの設定ですが、新型プレリュードには搭載されません。 パワートレインはe:HEVハイブリッド+CVTのみとなる見込みで、運転の楽しさを重視する層にとっては大きなマイナスポイントです。 「ホンダのスポーツカーはMTで楽しみたい」というファンからは、SNSでも落胆の声が目立っています。

ナビ・オーディオがオプション扱い

見積もりを取ると、多くのユーザーが驚くのがナビとオーディオが標準装備ではない点です。 純正ナビを付けると約25万円、プレミアムオーディオを組み合わせるとさらに10万円以上の費用が追加されます。 最近の新型車は大画面ディスプレイやコネクティッド機能が標準化されつつあるため、この仕様は「価格の割に物足りない」と感じられる部分です。

先進装備は充実しているが…

もちろん、ホンダのHonda SENSINGは全車標準装備で、先進安全機能に関しては申し分ありません。 衝突軽減ブレーキ、アダプティブクルーズコントロール、レーンキープアシストなどはしっかり搭載されています。 ただし一方で、トヨタの最新モデルに搭載される渋滞支援機能(ハンズオフアシスト)のような半自動運転機能は含まれていません。 価格帯を考えると、もう一歩踏み込んだ機能が欲しかったと感じる人もいるでしょう。

ライバル車との比較

装備面での不足をより明確にするために、主要ライバルと比較してみましょう。

車種電動シート本革シートMT設定ナビ/オーディオ
新型プレリュード一部オプション選択不可なし(CVTのみ)オプション
トヨタ GR86なし(手動)アルカンターラ×本革あり6MTありオプション
スバル BRZなし(手動)アルカンターラ×本革あり6MTありオプション
日産 フェアレディZ標準装備本革シートあり6MTあり標準装備

この表からもわかるように、新型プレリュードは「快適性や安全性は高いが、スポーツカーらしい装備が不足している」ことが浮き彫りになります。 価格帯を考えると、もう少し装備面での充実を期待したいところです。

まとめ:装備不足は購入前に要チェック

新型プレリュードはデザインや走行性能に注目が集まる一方で、装備面では意外な落とし穴があります。 特に電動シートや本革シートの非対応、MT設定の欠如は、スポーツカーを求める層にとって大きなマイナスポイントです。 購入を検討する際には、こうした装備不足を理解した上で「自分に必要な装備は何か」を整理することが重要です。 次章では、そんなプレリュードの内装の質感や居住性について、さらに掘り下げて解説していきます。

内装チェック:質感・居住性・操作性

新型プレリュードを検討する際に、走行性能と同じくらい重要なのが内装の質感・居住性・操作性です。 価格帯が600万円前後ということを考えると、内装はプレミアム感が求められるポイントでもあります。 ここでは実際の展示車・ディーラー資料をもとに、内装の仕上がりについて詳しく解説します。

内装チェック:質感・居住性・操作性

新型プレリュードを検討する際に、走行性能と同じくらい重要なのが内装の質感・居住性・操作性です。 価格帯が600万円前後ということを考えると、内装はプレミアム感が求められるポイントでもあります。 ここでは実際の展示車・ディーラー資料をもとに、内装の仕上がりについて詳しく解説します。

シートの質感と座り心地

新型プレリュードのシートは、スポーツクーペらしくホールド感の高い形状になっています。 長時間のドライブでも疲れにくいサポート性を重視して設計されており、特に腰回りのサイドサポートはしっかりしています。 ただし前章でも触れたように本革シートが選べないのは残念なポイント。 上位モデルでもファブリックまたは合成皮革が中心で、GR86/BRZの「アルカンターラ×本革コンビシート」と比べると高級感に欠けます。

インパネ・コックピットデザイン

運転席まわりはドライバー中心のコックピットレイアウト。 シビックやアコードの最新モデル同様、水平基調のインパネデザインを採用しており、視界の良さと操作性の高さを両立しています。 メーターパネルはデジタル液晶を採用し、走行モードに応じて表示が変化する仕組み。 スポーツモードではタコメーターを中心にレイアウトされ、スポーツカーらしい雰囲気を演出します。

ディスプレイ・操作系統

センターコンソールには大型ディスプレイが設置され、ナビやオーディオ、各種車両情報を一元管理できます。 ただし純正ナビはオプション扱いであり、標準装備では一部機能が制限されます。 Apple CarPlayやAndroid Autoには対応していますが、トヨタの最新コネクティッド機能と比べると利便性ではやや劣る印象です。 操作系統はタッチパネル中心ですが、音量調整やエアコン操作には物理ダイヤルを残しており、走行中の直感的な操作性は確保されています。

後席の居住性

2ドアクーペであるため、後席の居住性は限定的です。 大人が長時間乗るのは難しく、基本的には「緊急時用」あるいは「荷物置き場」として考えたほうがよいでしょう。 身長170cm前後の大人が座ると、頭上スペース・足元スペースともにかなり窮屈です。 一方で、シートの形状自体は工夫されており、短時間であれば十分に使用可能。 日常使いでは2シーター感覚で捉え、後席はサブ用途と考えるのが現実的です。

ラゲッジスペース

ラゲッジ容量はクーペとしては平均的で、ゴルフバッグ1つ+小型バッグ程度が収納可能。 ハイブリッドシステムのバッテリー配置の関係で床下収納は制限されています。 そのため「実用性重視の車」としては不向きですが、週末ドライブや旅行程度であれば十分対応できます。 競合のGR86やBRZもラゲッジスペースはほぼ同等のため、大きな差はありません。

静粛性と快適装備

プレリュードはハイブリッドシステムを採用しているため、エンジン始動時や低速走行時は非常に静かです。 高速走行時でもロードノイズや風切り音はよく抑えられており、従来のスポーツカーに比べると静粛性はかなり高いレベルといえます。 エアコンはデュアルゾーン式で、運転席と助手席で独立した温度調整が可能。 シートヒーターやステアリングヒーターもオプションで用意されており、冬場の快適性も考慮されています。

ライバル車との比較

内装面をライバル車と比べると、以下のような特徴があります。

車種内装質感居住性静粛性
新型プレリュード良(本革なしが弱点)後席は狭い高い(ハイブリッド効果)
トヨタ GR86スポーティだがシンプル後席はかなり狭い普通
スバル BRZスポーティ+アルカンターラあり後席は狭い普通
日産 フェアレディZ高級感あり(本革設定あり)2シーターのみ普通

この比較からわかるのは、新型プレリュードは静粛性と快適性では優れているものの、内装の高級感ではやや見劣りするという点です。 「落ち着いた大人のクーペ」としては評価できますが、「本格スポーツカーらしい質感」を求めるならやや物足りなさが残るでしょう。

まとめ:内装は大人向け、しかし高級感に課題あり

新型プレリュードの内装は、静粛性・快適性に優れた大人のスポーツクーペとして完成度が高い仕上がりです。 しかし、500万円を超える価格帯を考えると、本革シートやプレミアムな素材の採用がない点は惜しい部分といえます。 「快適な移動を楽しみたい大人向けのクーペ」としては高評価ですが、「ピュアスポーツカーの雰囲気」を求める層には不満が残るかもしれません。 次章では、プレリュードに搭載される安全性能・快適装備について詳しく見ていきましょう。

装備・安全性能まとめ

新型プレリュードは、ホンダが掲げる「安全・快適・環境性能の融合」を体現したモデルでもあります。 ここでは、注目すべき標準装備・快適装備・安全性能について詳しく整理していきます。 購入を検討する際は「どこまで標準で付いているのか」「オプションで追加する必要があるのか」を確認しておくことが重要です。

Honda SENSING 全車標準装備

新型プレリュードには、ホンダの先進運転支援システムHonda SENSINGが全車標準装備されています。 具体的には以下の機能が含まれています。

  • 衝突軽減ブレーキ(CMBS)
  • 歩行者事故低減ステアリング
  • 路外逸脱抑制機能
  • アダプティブクルーズコントロール(ACC)
  • 車線維持支援システム(LKAS)
  • 先行車発進お知らせ機能
  • 標識認識機能
  • 後方誤発進抑制機能

これらの機能により、街乗りから高速走行まで幅広いシーンで安全性を高めています。 特にACCとLKASの組み合わせにより、高速道路でのロングドライブが非常に快適です。 ただし、トヨタの最新モデルに搭載されている渋滞時ハンズオフ機能など、一部の高度運転支援システムは非搭載です。

快適装備の充実度

新型プレリュードはスポーツクーペでありながら、快適装備も抜かりありません。 主な快適装備は以下のとおりです。

  • デュアルゾーンフルオートエアコン(運転席・助手席独立調整)
  • シートヒーター(運転席・助手席)
  • ステアリングヒーター
  • スマートキー&プッシュスタート
  • 電動パーキングブレーキ+オートブレーキホールド
  • ワイヤレス充電(Qi規格対応)
  • Apple CarPlay / Android Auto対応ディスプレイ

特にワイヤレス充電スマホ連携機能は若いユーザーにも好評で、日常使いの快適性を大きく高めています。 ただし前章でも触れたように、純正ナビとプレミアムオーディオはオプション扱いのため、充実装備を求めるなら追加費用が必要です。

安全装備:受動安全性能

アクティブセーフティに加え、受動安全性能も高い水準を誇ります。 衝突安全ボディ「G-CON」を採用し、衝突時の衝撃吸収性能を確保。 さらに以下の装備も標準化されています。

  • 運転席&助手席エアバッグ
  • サイドエアバッグ
  • カーテンエアバッグ
  • 後席シートベルトリマインダー
  • チャイルドシート固定機構(ISOFIX対応)

この装備群により、万が一の事故時にも乗員を守る体制が整っています。 プレリュードは「スポーツカー=安全性が劣る」という従来のイメージを払拭する仕上がりです。

燃費性能も安全に直結

新型プレリュードはe:HEVハイブリッドシステムを搭載しており、WLTCモードで20km/L前後という高い燃費性能を実現すると予想されています。 これにより、長距離移動時の給油回数を減らせるだけでなく、静粛性向上によって運転時の集中力維持=安全性の向上にもつながります。

ライバル車との安全性能比較

主要ライバルと比較すると、プレリュードの安全装備の充実度が際立ちます。

車種先進運転支援快適装備燃費性能
新型プレリュードHonda SENSING(全車標準)充実(ワイヤレス充電あり)約20km/L(ハイブリッド)
トヨタ GR86一部グレードのみ(Toyota Safety Sense)シンプル(充電機能なし)約12km/L(ガソリン)
スバル BRZアイサイト搭載(ATのみ)基本装備約11km/L(ガソリン)
日産 フェアレディZ360°セーフティアシスト充実(本革・BOSEオーディオ)約9km/L(ガソリンターボ)

この比較からも、新型プレリュードは安全性能と燃費性能で頭ひとつ抜けていることがわかります。 一方で、GR86やBRZのような「MT×ドライビングプレジャー重視」や、フェアレディZの「高級感重視」といった方向性とは異なるため、自分が何を重視するかで評価が変わるでしょう。

まとめ:安心して選べるスポーツクーペ

新型プレリュードは、スポーツカーでありながら安全性・快適性・燃費性能を兼ね備えた稀有な存在です。 「速さ」や「楽しさ」だけでなく、普段使いの安心感を求めるユーザーにとって、極めてバランスの良い選択肢といえるでしょう。 次章では、実際に購入する前に知っておきたい7つの注意点についてまとめていきます。

購入前の7つの注意点

新型プレリュードはデザイン・走行性能・安全性能のすべてが注目を集めるクーペですが、実際に購入を検討する際には注意すべきポイントがあります。 ここでは購入前に押さえておきたい7つの注意点を整理しました。 「買ってから後悔しないために」必ず確認しておきましょう。

① 維持費(税金・燃費・保険料)

車両本体価格が561.8万円という高額モデルであるため、当然ながら自動車税・任意保険料もそれなりの負担になります。 ハイブリッドモデルのため燃費は良好(20km/L前後)ですが、スポーツクーペとしてはタイヤやブレーキなどの消耗品が高額です。 また保険料は「スポーツカー扱い」で高めに設定される傾向があるため、維持費全体で年間数十万円規模になることを覚悟しておきましょう。

② 乗り出し価格は600万円オーバー

前章で解説したとおり、フル装備に近い状態で購入するとコミコミ価格は630万円前後になります。 「500万円台で買える」と思って試算していると、オプションや諸費用を加えて大きく予算オーバーする可能性が高いです。 購入時には「最低限の装備でいくらになるか」「欲しい装備を全部つけるといくらになるか」を事前にシミュレーションしておくことが大切です。

③ 装備不足(本革シート・MT設定なし)

新型プレリュードは快適装備・安全性能は充実している一方で、スポーツカーとして期待される装備が不足しています。 代表例は以下の通りです。

  • 本革シートの設定なし(合成皮革のみ)
  • MT(マニュアル)設定なし、CVTのみ
  • 助手席電動シートは非搭載
  • ナビ・オーディオはオプション

価格帯を考えると「もっと標準で付けて欲しかった」という声が多いのも納得です。 購入後に「やっぱり他車の方が装備が良かった」とならないよう、事前にチェックしておきましょう。

④ 競合車との価格差

新型プレリュードはGR86やBRZよりも200万円以上高額で、フェアレディZと同等かやや高い価格帯です。 ハイブリッドシステム搭載による燃費性能と快適性は魅力ですが、「走りの楽しさ」だけを追求するならGR86/BRZの方がコスパが良いといえます。 一方で「大人が快適に乗れるスポーツクーペ」という点ではプレリュードに軍配が上がるため、自分の用途に合った車を選ぶことが重要です。

⑤ 乗り心地・実用性の限界

前席の快適性は高いものの、後席は大人が長時間乗るには厳しいスペースです。 またラゲッジ容量も限られており、ファミリーカーのような実用性は期待できません。 「セカンドカーとして趣味で所有する」のか、「メインカーとして日常的に使う」のかで、満足度は大きく変わります。 実用性を重視するならSUVやセダンも視野に入れて検討する必要があります。

⑥ 納期の長さ

ホンダの人気モデルは昨今、納期が長期化する傾向にあります。 プレリュードも発表直後から話題を集めているため、契約から納車まで半年以上待つケースも予想されます。 早めに手に入れたい方は、ディーラーで納期目安を確認しておくことをおすすめします。

⑦ 購入タイミング(値引き・モデルチェンジ予測)

新型車は発売直後は値引きが渋い傾向があります。 プレリュードも例外ではなく、発売からしばらくは大幅値引きは期待できません。 しかし数年後にマイナーチェンジや特別仕様車が追加されると、値引き幅が広がる可能性があります。 「いち早く新型を手に入れるか」「数年待ってお得に購入するか」は重要な判断ポイントです。

まとめ:プレリュード購入は冷静な判断が必須

新型プレリュードは、スポーツクーペとして非常に魅力的な存在ですが、価格・装備・実用性・納期といった点で注意すべき課題も抱えています。 購入前には必ず以下をチェックしましょう。

  • 維持費を年間でどのくらい見込むか
  • コミコミ価格でどのくらいになるか
  • 欲しい装備が標準かオプションか
  • ライバル車との比較で自分に合っているか
  • 納期や購入タイミングをどう考えるか

これらを冷静に見極めることで、「高額な買い物だからこそ後悔しない購入」が可能になります。 次章では、さらに深堀りして競合車種との比較を行い、プレリュードの立ち位置を明確にしていきます。

競合比較:新型プレリュード vs ライバル車

新型プレリュードを購入検討する際、必ず候補に挙がるのが競合スポーツカーです。 ここでは代表的なライバル車であるトヨタ GR86、スバル BRZ、日産 フェアレディZと徹底比較し、プレリュードの立ち位置を明確にしていきます。

価格比較

まずは価格帯から確認しましょう。

車種車両本体価格(税込)特徴
新型プレリュード5,618,000円ハイブリッド搭載、FFスポーツクーペ
トヨタ GR86約3,300,000〜3,800,000円FR、軽量&低重心、MTあり
スバル BRZ約3,400,000〜3,900,000円FR、水平対向エンジン、MTあり
日産 フェアレディZ約5,400,000円〜3.0L V6ツインターボ、FR、MTあり

価格で見るとプレリュードはGR86/BRZより約200万円高く、フェアレディZと同等かやや高い位置づけです。 コスパを求める層にはGR86/BRZが優勢ですが、燃費性能や快適性ではプレリュードが頭ひとつ抜けています。

パワートレイン比較

各車の動力性能を比較してみましょう。

車種エンジン / システム駆動方式トランスミッション
新型プレリュード2.0L e:HEV ハイブリッドFFCVT
トヨタ GR862.4L 水平対向ガソリンFR6MT / 6AT
スバル BRZ2.4L 水平対向ガソリンFR6MT / 6AT
日産 フェアレディZ3.0L V6ツインターボFR6MT / 9AT

プレリュードは環境性能重視のハイブリッド×FF×CVTという構成。 対してライバルはすべてFR+MTありで、走りの楽しさを前面に押し出しています。 「純粋なスポーツ走行」を楽しみたいならGR86/BRZ、「圧倒的パワー」を求めるならフェアレディZ、「燃費と快適性を両立した大人のクーペ」が欲しいならプレリュードが向いているでしょう。

燃費性能比較

燃費も大きな差が出るポイントです。

  • 新型プレリュード:20km/L前後(ハイブリッド)
  • トヨタ GR86:12km/L前後(ガソリン)
  • スバル BRZ:11km/L前後(ガソリン)
  • 日産 フェアレディZ:9km/L前後(ガソリンターボ)

日常使いのコストパフォーマンスではプレリュードが圧勝です。 通勤や長距離移動でも安心して使えるのは大きな強みといえます。

装備・快適性比較

内装や快適装備の充実度を比べると以下のようになります。

車種内装質感快適装備安全性能
新型プレリュード良(本革なし)充実(ワイヤレス充電、シートヒーターあり)Honda SENSING標準
トヨタ GR86スポーティ(アルカンターラあり)シンプル一部グレードにToyota Safety Sense
スバル BRZスポーティ(アルカンターラあり)シンプルアイサイト(ATのみ)
日産 フェアレディZ高級感あり(本革・BOSEオーディオ)豪華(本革シート・電動調整)360°セーフティアシスト

プレリュードは安全装備と燃費性能では圧倒的優位ですが、内装の高級感や走りの本格さではライバルに譲る部分があります。 そのため「何を重視するか」で評価が大きく変わるといえるでしょう。

どんな人におすすめか?

  • 新型プレリュード:燃費・安全性・快適性を重視し、普段使いも考える大人のユーザー
  • トヨタ GR86:低コストでスポーツ走行を楽しみたい若年層や走り好き
  • スバル BRZ:走り+水平対向エンジンの独自性を楽しみたいユーザー
  • 日産 フェアレディZ:ハイパワーと高級感を求めるスポーツカー愛好家

まとめ:プレリュードは「異色のスポーツクーペ」

新型プレリュードは、GR86やBRZのようなピュアスポーツカーとも、フェアレディZのようなハイパワーGTカーとも違う、燃費・快適性・安全性を両立した異色のスポーツクーペです。 走りの純度だけで比較するとライバルに劣りますが、「毎日の生活に溶け込むスポーツカー」という点では唯一無二の存在といえるでしょう。 次章では、これまでのポイントを総合的に判断し、「新型プレリュードは買いか?」を結論づけていきます。

結論:新型プレリュードは買いか?

ここまで、新型プレリュードの価格・装備・内装・安全性能・競合比較を徹底的に見てきました。 では最終的に、このクルマは「買い」なのか、それとも「見送り」なのか。 結論を整理していきます。

新型プレリュードのメリット

  • ハイブリッド搭載による優れた燃費性能(20km/L前後)
  • Honda SENSING全車標準装備による高い安全性
  • 静粛性が高く、大人のクーペとしての快適性
  • 洗練されたデザインと復活モデルならではの特別感
  • 毎日の通勤や長距離移動にも使える実用性

特に燃費性能と安全性能の両立は、他のスポーツカーにはない大きなアドバンテージです。 「走りは楽しみたいが、生活の足としても使いたい」というユーザーにとって、極めて魅力的な選択肢となります。

新型プレリュードのデメリット

  • 車両本体価格561.8万円+諸費用でコミコミ約630万円という高額さ
  • MT設定なし、CVTのみというスポーツカーらしさの不足
  • 本革シートや電動助手席など装備面の物足りなさ
  • 後席スペースの狭さ、実用性の限界
  • 納期の長期化が予想される

走りの「楽しさ」を第一に求める層には、GR86やBRZ、あるいはフェアレディZの方が向いているかもしれません。 プレリュードはあくまで快適性と環境性能を両立させた大人のクーペという立ち位置です。

買うべき人/見送るべき人

新型プレリュードをおすすめできるのは、以下のようなユーザーです。

  • スポーツカーに乗りたいが、燃費や維持費も気になる人
  • 安全性能を最優先に考える人
  • 毎日の通勤や街乗りにも使いたい人
  • 派手さよりも落ち着いたデザインを好む人
  • ホンダのスポーツイメージに共感する人

逆に、以下のような人にはあまりおすすめできません。

  • ピュアスポーツカーとしてMTで走りを楽しみたい人
  • 内装の高級感(本革やプレミアム素材)を重視する人
  • コストパフォーマンスを重視する人(GR86/BRZの方が安価)
  • 納期が長いと困る人

今後の展望

ホンダはこれまで、タイプRや特別仕様車で「走りの本格派」ユーザーを満足させてきました。 プレリュードも将来的にMT追加モデルやスポーツグレードが登場する可能性があります。 また、数年後には特別仕様車やマイナーチェンジによって装備の充実や価格の見直しが行われることも期待されます。 「今すぐ買うか、それとも少し待つか」という判断は、ユーザーにとって重要な分かれ道となるでしょう。

総合評価

新型プレリュードは、従来のスポーツカーの概念を覆す「大人のスポーツクーペ」です。 GR86/BRZのように走り一辺倒ではなく、フェアレディZのようなハイパワー志向でもない。 快適性・安全性・燃費性能を兼ね備えた異色の存在として、スポーツカー市場に新しい価値を提案しています。

結論としては、「走りよりも日常の快適性を重視するスポーツカー好き」にとっては間違いなく「買い」です。 一方で「走りの楽しさ=MT」という価値観の人にとっては「見送り」が賢明かもしれません。 いずれにせよ、プレリュードは今後のホンダのスポーツラインを占う重要なモデルであることは間違いありません。


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